ぼくのキャノン の商品レビュー
砲台(キャノン様)に見守られ、キャノン様の巫女であるオバァの采配でどこよりも豊かな生活をする村。 しかし村には誰にも知られてはならない秘密があった… オバァ達によって慎重に守られてきた秘密が暴かれ、村は崩壊の危機に陥る。 すごく切ない戦いをする話。 自分の暮らす町をま...
砲台(キャノン様)に見守られ、キャノン様の巫女であるオバァの采配でどこよりも豊かな生活をする村。 しかし村には誰にも知られてはならない秘密があった… オバァ達によって慎重に守られてきた秘密が暴かれ、村は崩壊の危機に陥る。 すごく切ない戦いをする話。 自分の暮らす町をまもる、崩壊した故郷をたてなおす、そんな悲しい戦いは誰もしたくない。 それはそうと、主人公の子供たちの遊びぶりにノスタルジーを覚え、笑い、村の行く末をドキドキ心配し、大人たちとのかかわりに涙して、大して長くも無い本なのに忙しいこと。いろんな要素が凝縮されてワッと迫ってくる、熱帯の森のような密度の濃さ。
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現時点での池上氏MY BEST。キレた女の人を書かせるとうまいね。そこが現実味がないと批評されたりもしてるけど。
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キャノンさま……。 読み始めの頃はまさかそんなキャノン様が……。 と……ちょっと意外のような展開でした。 いや、むしろ物語としては王道なのかもしれないけど。 しかし切ない物語ですね。いろんな意味で。 生々しい叫びが聞こえるようです。 土地の精霊の語り部池上永一が、作家池上永一にな...
キャノンさま……。 読み始めの頃はまさかそんなキャノン様が……。 と……ちょっと意外のような展開でした。 いや、むしろ物語としては王道なのかもしれないけど。 しかし切ない物語ですね。いろんな意味で。 生々しい叫びが聞こえるようです。 土地の精霊の語り部池上永一が、作家池上永一になるために、 最後の気力を振り絞って土地の物語を語っているような気になりました。 まあ、作品としては面白かったです。 よくできたお話です。泣けます。 十分に人に薦めるに足る物語です。 作家池上永一としての代表作にしていいでしょうね。 面白かったですよ。 未読の方は是非一度読んでみてください。 (20040714)
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彼の作品を読んでから沖縄に遊びに行くと、景色が幾重にも深く見えて来ます。 沖縄戦という重いテーマを下敷きにして、これほど色彩の豊かな世界を見せてくれる作品は他にはない。 やっぱり、知らないことは罪だと思う。だって、知ることはできるんだよ!
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沖縄のとある村に配置されたままの一台のカノン砲…帝国陸軍九六式一五センチカノン砲…戦中の日本を象徴するこの遺物は、今ではキャノン様として村中に崇められているという、不思議な存在だ。キャノン様に見守られながら、村の再開発話と、やたらと豊かな村の財政の謎を主人公たち少年3人が解明しよ...
沖縄のとある村に配置されたままの一台のカノン砲…帝国陸軍九六式一五センチカノン砲…戦中の日本を象徴するこの遺物は、今ではキャノン様として村中に崇められているという、不思議な存在だ。キャノン様に見守られながら、村の再開発話と、やたらと豊かな村の財政の謎を主人公たち少年3人が解明しようとする。
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