データブック NHK日本人の性行動・性意識 の商品レビュー
私は様々な情報を調べています。 なかなかない面白い本でした。 「夫婦が愛し合うことは昔もあった。しかし、それは結果的にそうなったのであり、必ずしも、出発点が愛情だったわけではない。」 気づかせてくれました。 結婚という項目には愛し合うとか好きな人とかそんな内容はないんですよね...
私は様々な情報を調べています。 なかなかない面白い本でした。 「夫婦が愛し合うことは昔もあった。しかし、それは結果的にそうなったのであり、必ずしも、出発点が愛情だったわけではない。」 気づかせてくれました。 結婚という項目には愛し合うとか好きな人とかそんな内容はないんですよね。 昔は家のため、親のため、国のため、社会のためで社会の歯車の単位になっただけ。 では、今は? 恋愛はきっかけでしかない。永遠に恋愛できるわけではないから。 個人で色々な思惑はあると思いますが、今も社会の歯車な気がしてきました。 結婚してるから、愛し合っているみたいな概念は捨てた方がいいと思いました。 ただ、以前、千葉雅也さんがドゥルーズのこれ性を唯一無二の、「これこそ、これだ!」という出来事の特異性という説明をしていて、今より昔の方が運命を感じただろうし、結婚生活で恋したのだろうと思いました。
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遅い(?)日本版「キンゼイ・レポート」というところだろうか。それにしても、性行動・性意識を大規模に調査した点で、やはり興味深い一冊。性交渉の頻度、性交渉の相手、性をめぐる意識など、性差以上に年齢差(世代差)が浮かび上がる点が興味深い。今後も、こうした調査が定期的に行われれば、日本...
遅い(?)日本版「キンゼイ・レポート」というところだろうか。それにしても、性行動・性意識を大規模に調査した点で、やはり興味深い一冊。性交渉の頻度、性交渉の相手、性をめぐる意識など、性差以上に年齢差(世代差)が浮かび上がる点が興味深い。今後も、こうした調査が定期的に行われれば、日本の性行動や性意識がどのように変容し、またその受容のあり方(メディア接触の頻度と性行動との結びつきは、言われるほど高くない――そりゃそーだろーという気もするが――)とか、地域差など、じーっとデータを眺めてみるとふーんという発見があって面白い。分析の努力は買うが、上野千鶴子・宮台真司対談は、ちょっと弱いなあ、という感想。データ収集・データ解析者の労力を思うと、そちらを褒めたい(笑)。
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