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戦争の日本近現代史 の商品レビュー

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36件のお客様レビュー

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2011/09/10

作者が言う、戦争を学ぶ、その必要性は大きい。 あの時代の点と点が繋がり線になって行く様子を 感じる事が出来た。 この作品以外の考え方や真実もあるんだろうから、 明治、大正、昭和の歴史を、側面ではなくて、 出来るだけの真実と「なぜ」とを知りたいと思った。 今現在、戦争なんて、と思...

作者が言う、戦争を学ぶ、その必要性は大きい。 あの時代の点と点が繋がり線になって行く様子を 感じる事が出来た。 この作品以外の考え方や真実もあるんだろうから、 明治、大正、昭和の歴史を、側面ではなくて、 出来るだけの真実と「なぜ」とを知りたいと思った。 今現在、戦争なんて、と思ってしまうけど、 いかなる理由でも起こり得る事なのかも、 そういう認識も必要な世の中になってしまってそうで怖いな。

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2011/05/15

事前にこのあたりの知識をもっていないと少々難解な内容です。新書だからといって侮るなかれ。少なくとも理系大学5年生の知識では結構難しいと感じました。 「それでも、日本人は戦争を選んだ」という同じ著者の本を読み、この本も同じような感じかと思って購入したのですが、少々あてがはずれまし...

事前にこのあたりの知識をもっていないと少々難解な内容です。新書だからといって侮るなかれ。少なくとも理系大学5年生の知識では結構難しいと感じました。 「それでも、日本人は戦争を選んだ」という同じ著者の本を読み、この本も同じような感じかと思って購入したのですが、少々あてがはずれました。 歴史を単なる知識、としてではなく「問い」としてとらえるその姿勢には変わりがなかったのですが、今回は「問い」にたどり着くまでの前提となる知識、解説が多すぎたような気がしました。 それでも内容は示唆に富むものは多いとは思います。特にp268以降の内容は、今の日本人のとある考え方が昔から何一つ変わっていないものだということを示すうえで、非常に面白い内容だと思いました。

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2011/07/18

加藤陽子の戦争の日本近現代史を読みました。「東大式レッスン!征韓論から太平洋戦争まで」と言う副題が付いている、明治維新以降の日本の外交戦略について解説された本でした。明治維新以降、日本の指導者たちが日本を先進国の仲間入りをさせるために、どのような施策をとって国民に説明していたのか...

加藤陽子の戦争の日本近現代史を読みました。「東大式レッスン!征韓論から太平洋戦争まで」と言う副題が付いている、明治維新以降の日本の外交戦略について解説された本でした。明治維新以降、日本の指導者たちが日本を先進国の仲間入りをさせるために、どのような施策をとって国民に説明していたのか、国民はそれに対してどのように反応したのか、と言うことが解説されています。日本人が国際的に有利な条件で外交をするために国防を充実すべきであるという方針の下で軍備の拡充を行っていく中でも、国民の中には負担増に反対する意見もあったというのが面白いと思いました。しかし、一番知りたかった、なぜ満州事変から(無謀と思われる)太平洋戦争に突入していったのか、それを国民はどう感じていたのか、というところの解説が少なく、ちょっと物足りなく感じました。

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2011/01/15

時の権力者たちが、戦争の「大義名分」を如何に得たかの分析。 前半の日露戦争・第一次大戦あたりまではかなり説得力があったのだが、日中戦争以降は、僕の読み込みが足りないせいもあるのだろうが、ちょっと迫力不足のような印象を受けた。 背景としてアメリカの世界戦略があって、戦略は石原莞爾...

時の権力者たちが、戦争の「大義名分」を如何に得たかの分析。 前半の日露戦争・第一次大戦あたりまではかなり説得力があったのだが、日中戦争以降は、僕の読み込みが足りないせいもあるのだろうが、ちょっと迫力不足のような印象を受けた。 背景としてアメリカの世界戦略があって、戦略は石原莞爾のグランドデザインのとおりです、というふうに読めてしまって、あれれ、それでいいの?政府と軍部と関東軍の思惑は、結局のところ一緒なの?という感じ。 とはいえ、いわゆる後知恵なしのフェアーな立場で分析がなされていることは良いと思ったし、その時々の世界情勢に応じて外交と戦争を連続的に捉えるという見方はとても新鮮だった。

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2010/11/25

[ 内容 ] 日本はなぜ太平洋戦争に突入したのか? 明治維新以降の「戦争の論理」を解明した画期的近代日本論。 [ 目次 ] 第1講 「戦争」を学ぶ意味は何か 第2講 軍備拡張論はいかにして受け入れられたか 第3講 日本にとって朝鮮半島はなぜ重要だったか 第4講 利益線論はいかに...

[ 内容 ] 日本はなぜ太平洋戦争に突入したのか? 明治維新以降の「戦争の論理」を解明した画期的近代日本論。 [ 目次 ] 第1講 「戦争」を学ぶ意味は何か 第2講 軍備拡張論はいかにして受け入れられたか 第3講 日本にとって朝鮮半島はなぜ重要だったか 第4講 利益線論はいかにして誕生したか 第5講 なぜ清は「改革を拒絶する国」とされたのか 第6講 なぜロシアは「文明の敵」とされたのか 第7講 第一次世界大戦が日本に与えた真の衝撃とは何か 第8講 なぜ満州事変は起こされたのか 第9講 なぜ日中・太平洋戦争への拡大したのか [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/11/07

日記や新聞から有名人物だけでなく、地方の有力者などの感覚をヒントに幕末•明治維新期からの歴史事実を読み解いていく良書。 ちなみにmixiの作者のコミュニティーの管理人をしています。

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2010/09/27

近現代の日本が何故対外戦争を仕掛けたのか。 高校までの授業じゃそんな事は教えない。 何故なら 『日本史は高々、入試に使う科目であり、暗記科目に過ぎない。せいぜい常識として我が国の事を知る為。』 と言う前提程度しか教える方も学ぶ方も考えていないからだ。 だが、この本は東大生に教え...

近現代の日本が何故対外戦争を仕掛けたのか。 高校までの授業じゃそんな事は教えない。 何故なら 『日本史は高々、入試に使う科目であり、暗記科目に過ぎない。せいぜい常識として我が国の事を知る為。』 と言う前提程度しか教える方も学ぶ方も考えていないからだ。 だが、この本は東大生に教えた、『教育』ではない『教養』の本である。 高校までに習った(一部範囲外)歴史をベースに、何故戦争を侵したのか。 それを、丁寧に論証→考察を重ねて説明して下さっている本なのだ。 『何故戦争を起こしたのか。』 これを知ることは非常に大切なこと。 マスメディアに動かされやすい、世の中に対して、常に冷静な視点を持つ事が出来るからである。歴史とは、私達人間が重ねてきた、成功と失敗の時間の賜物。 それを学ぶ事は、人間が進歩する上で、非常に大切な事である。 星を4つにした理由は、証拠論証→考察に丁寧過ぎるが故の脆さ。 論証部分には確かに、何故民衆が、政府の主張や過熱する紙上論を受け入れていったかが書いてある。 だが、果たしてそれだけだろうか。 民衆側にも、不満があったり、むしろ政府側が民衆に圧されたと言う考え方があっても良いのではないだろうか。 また、周りに影響されやすく、人の目を気にするなどの日本人の性質を考慮すべきではないか? そういう点も留意した上での考察ではないように思えるので、星4つ。

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2010/09/20

20100611 東大のセンセイが簡単にまとめた日本の近現代史。 おおむね中立・妥当に書かれており、一般人にも知っておいてほしい最低ラインに達している。当り前か。

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2010/08/09

明治維新から太平洋戦争に至るまで、戦争を許容する「民意」が如何にして形成されてきたかを問う本書。内容的には、左翼的な「扇動論」とも「司馬史観」とも一線を画しており、冷静に資料を積み上げていこうとする姿勢に好感が持てる。紙幅の関係か、論証が論証になっていない部分もあるが、形成された...

明治維新から太平洋戦争に至るまで、戦争を許容する「民意」が如何にして形成されてきたかを問う本書。内容的には、左翼的な「扇動論」とも「司馬史観」とも一線を画しており、冷静に資料を積み上げていこうとする姿勢に好感が持てる。紙幅の関係か、論証が論証になっていない部分もあるが、形成された民意の是非を扱ったりはせず、ひたすら民意の形成過程だけを追うという切り口が秀逸。新書にするには少々重すぎる内容なので、願わくは、専門書として読みたかったです。

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2010/07/22

国民や世論というのは本当に流されやすく、熱狂に走りやすいものである。万国共通ではあろうが、特に日本人は日々のマスコミ報道でも顕著なとおり、与えられた情報に過敏に反応し、熱狂しやすいという性質があるのではないか。 昭和の戦争だって「軍部がわるかった」というのが一面真実であっても、...

国民や世論というのは本当に流されやすく、熱狂に走りやすいものである。万国共通ではあろうが、特に日本人は日々のマスコミ報道でも顕著なとおり、与えられた情報に過敏に反応し、熱狂しやすいという性質があるのではないか。 昭和の戦争だって「軍部がわるかった」というのが一面真実であっても、世論をかき立てて自ら方向を見失い、戦争に突入していった国民にも大きな責任があったのである。 現代においても、日本人は極端な熱狂によって、重要な問題で誤った方向に進みかねない危険をはらんでいる。外交、軍事、あるいは内政においてもそうである。 不幸な歴史を繰り返さないよう、軍だけでなく世論がいかに戦争を許容し、あるいは戦争を望んでいったのかを、冷静に見つめる必要がある。

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