屍鬼(5) の商品レビュー
こら面白い。キングの話まんまだろうがなんだろうが、面白いからなんでもあり。もう一回読みたいのだけど、なんたって話が長すぎるぜい。
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2010/5/21読了 全5巻は読み応えがあった。静信は嫌いではない。 ちょっと怖いとは感じたが、 どちらかというと村社会での人間関係が主体に感じてしまった。 かなり特殊な環境下においてだろうとは思うがちょっと人間関係の醜さに行き過ぎ感ありと感じた。 だれだって自分だけは大丈夫...
2010/5/21読了 全5巻は読み応えがあった。静信は嫌いではない。 ちょっと怖いとは感じたが、 どちらかというと村社会での人間関係が主体に感じてしまった。 かなり特殊な環境下においてだろうとは思うがちょっと人間関係の醜さに行き過ぎ感ありと感じた。 だれだって自分だけは大丈夫だとか、うちだけは別とか思うんだろうか。 私的には恐怖に引き込まれたわけではないので もう少し短い話でも良かったかと感じるが、 この物語にはあのスケールの大きさがきっと必要なんだろう。 見方によってはファンタジー。 物語の時代が不明だが、携帯電話が登場するくらいだからやっぱり90年代後半なんだろうか? 監視カメラとか音声録音とか、携帯電話で話しながら移動するだとか、マスコミに漏らすだとか。 現代にしてはありえないと感じてしまうところが、この作品へののめり込みが薄い裏づけなのかもしれない。(起き上がることがありえないと言っている訳ではない。) 70年~80年代くらいのほうが物語にはあってると思う。 解説に宮部みゆきさんが書いてたがぜひハードカバーで読んで欲しいとの事。
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おもしろくない!とは言わないけど… 長すぎる 登場人物が多すぎる エピソードが多すぎる エグイ場面が沢山あると予想していたが外れた。 どんでん返しもなかった。(最初に提示されていた) 静信は色々と理屈云ってるけど、 結局はロリータ趣味のオッサンじゃないか? しかも変容とかして...
おもしろくない!とは言わないけど… 長すぎる 登場人物が多すぎる エピソードが多すぎる エグイ場面が沢山あると予想していたが外れた。 どんでん返しもなかった。(最初に提示されていた) 静信は色々と理屈云ってるけど、 結局はロリータ趣味のオッサンじゃないか? しかも変容とかしてるし(ちょっとご都合な感じ) 沙子が歳いってるオバサンさんだったら、あーゆー行動とるか疑問だな。 っーか物語にならないか… この巻の始めの頃の敏夫のセリフは、平和ボケした今の日本人に当てはまる気がする。 屍鬼をカルト教団とかに置き換えると、現実にもあるかな。 いっぱい、人が死にました。いくらなんでも殺し過ぎだよ。 生意気盛りの昭も死んじゃった。 かおりが助かったのが、せめてもの救い…
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この巻の始めから絶望が。救われない気分になった。 どちらに立っても救われない。 状況で人はどう立ち回るか。多過ぎると思っていた登場人物も、それぞれに異なる思考、行動があり違った最後がある。 自分がここの住人だったら、どう考えてどのタイプになるのかなと。 家族や友達は。 狩る側か...
この巻の始めから絶望が。救われない気分になった。 どちらに立っても救われない。 状況で人はどう立ち回るか。多過ぎると思っていた登場人物も、それぞれに異なる思考、行動があり違った最後がある。 自分がここの住人だったら、どう考えてどのタイプになるのかなと。 家族や友達は。 狩る側か狩られる側か。逃げるか戦うか。 極限状態の選択をする時、果して自分でいられるのか。
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(1)~(5)までまとめて。 まーとにかく長い。 私は長い話自体は決して嫌いではなく、むしろ好きな方だが、この作品に関してはちょっと贅肉が多いというか、過不足ないレヴェルに落とし込むならば、もう少しシェイプできたんじゃないかな、と思う。 しかし中身としては、充分に面白かった。...
(1)~(5)までまとめて。 まーとにかく長い。 私は長い話自体は決して嫌いではなく、むしろ好きな方だが、この作品に関してはちょっと贅肉が多いというか、過不足ないレヴェルに落とし込むならば、もう少しシェイプできたんじゃないかな、と思う。 しかし中身としては、充分に面白かった。 さすがにこれだけの紙幅に及ぶだけあって、中には様々な要素が詰め込まれている。 基本は、人間としての意識を保持したままの吸血鬼(屍鬼)と人との戦いの物語ではあるが、その縦筋に沿って投影されている思想や価値観や判断基準の数々は大いに読み応えがあり、骨太の文学と言ってもいい。 物語の後半、作中作に込められた室井静信の逡巡に至っては、町田康氏の作品を彷彿させるほど。 あるいは、篠田節子氏や貫井徳郎氏と通じるものも感じさせる。 それでありながら、アクション部分の魅力も相当。 これから芯をとっていくんじゃないか、鍵を握ることになるんじゃないか、と読者に思わせるキャラクターたちが悉く屈し、舞台から消えていく展開には息を呑まされるし、不幸にも人心を失うことができない屍鬼と肉親との交流は情感たっぷりに描写され、そしてクライマックスの“狩り”のシーンは、妄念に憑かれた群衆が持つリアルな狂気の提示を含め、まさに圧巻の一語に尽きる。 日光に弱い、十字架や神仏を象るシンボルを忌避するなど、ともすればコミカルになってしまいがちなほど古典的な特徴を屍鬼に付与するといった賭けを冒しながらも、見事にまとめきっているのは、さすがに小野不由美氏の力量。 生きるということは他を殺すこと。 そんな、日常の中ではついつい忘れがちな前提を改めて思い出させてくれる作品。
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作中の雰囲気に近い村に住んでいるため、深夜読み終わった時、微妙な気分になった。 すごく悪い人間なのに辰巳が魅力的に感じた。 異変に気づき逃げ延びたお婆さんに少しほっとした。こういう人いそう。 作中にあった、追放された兄について。 私の勝手な解釈なので違っていたらすみま...
作中の雰囲気に近い村に住んでいるため、深夜読み終わった時、微妙な気分になった。 すごく悪い人間なのに辰巳が魅力的に感じた。 異変に気づき逃げ延びたお婆さんに少しほっとした。こういう人いそう。 作中にあった、追放された兄について。 私の勝手な解釈なので違っていたらすみません。 加護が無い=裏切られることから解放され自由に生きられるという考え。 確かに、渇望しても得られないなら、一度自分から世界を捨てる選択肢もありだと思う。 現代でも、相手に認められたくて、認めてもらえず、傷つき続ける人沢山いるんだろうな・・。
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なんというか救いようのない話なのですが、作者の筆力にやられて一気読みしてしまいました…。 この話はとある閉鎖的な村で起こった、人ならざるものである屍鬼と人間の戦いを描いたホラーです。 前巻までは村がじわじわと屍鬼に侵食されていく様子が怖かったのですが、この巻では屍鬼を狩りまくる...
なんというか救いようのない話なのですが、作者の筆力にやられて一気読みしてしまいました…。 この話はとある閉鎖的な村で起こった、人ならざるものである屍鬼と人間の戦いを描いたホラーです。 前巻までは村がじわじわと屍鬼に侵食されていく様子が怖かったのですが、この巻では屍鬼を狩りまくる人間の心理のほうがひたすら怖かったです。 これまで屍鬼にはあまり共感できなかったのですが、この巻では彼らの人ならざるものとしての苦しみが痛いほどに伝わってきました。…そんなふうに思いつつも、私もどちらかというと屍鬼を狩る側の人間のほうに共感してるわけで、屍鬼の境遇には同情するけれどもやっぱり1人残らず殲滅して欲しいと心のどこかで思いながら読んでた気がします。 この作品の何が怖いかというと、そのリアルさにあると思います。 常識では考えられないような事態が起こったとき、それに立ち向かおうとする者、耳をふさぎ行動を起こさない者…村の人がとる行動は様々です。逆に屍鬼の心理も様々なわけで…そこがとても深いですね。 自分だったらどんな行動をとるか思わず考えてしまいます。 とにかくホラー作品にたいして、こんなに「すごい!」と思ったのは初めてかもしれません。 全5巻…時間かかりましたけど読んでよかったです。
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このお方のホラーは、限りなく怖いです。 1巻は、不思議で仕方なかった。 2、3巻は、ホラーの怖さがあった。 4、5巻は、人間の恐ろしさを知った。 きっと、敏夫はすごい人なんだと思います。 人であり、医者として、屍鬼と対峙した人。医学的に屍鬼を解明していった。 しかし、私は静...
このお方のホラーは、限りなく怖いです。 1巻は、不思議で仕方なかった。 2、3巻は、ホラーの怖さがあった。 4、5巻は、人間の恐ろしさを知った。 きっと、敏夫はすごい人なんだと思います。 人であり、医者として、屍鬼と対峙した人。医学的に屍鬼を解明していった。 しかし、私は静信さんに心惹かれます。 人としての弱さ。それゆえに、沙子に惹かれて……。 皆が大事なものを守った。 敏夫と静信さんは、お互いに譲れないものを守ったけど、二番目に大事なものを犠牲にしてしまった。 そんな印象を受けます。
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山村の村を襲った、吸血譚。 1,2巻あたりまでは、登場人物が多いのと、関係が把握できなくて、ちょっとつらい。でも、後半は読み終えないと眠れないってぐらい、ぐいぐいひっぱっていく。面白かった。 医者と坊主と、高校生がメインになって動いていくんだけど、それぞれの価値観や、思惑が...
山村の村を襲った、吸血譚。 1,2巻あたりまでは、登場人物が多いのと、関係が把握できなくて、ちょっとつらい。でも、後半は読み終えないと眠れないってぐらい、ぐいぐいひっぱっていく。面白かった。 医者と坊主と、高校生がメインになって動いていくんだけど、それぞれの価値観や、思惑が交錯して、神をもたない人達の「呪われた町(キング)」っていうのがよく出ていた。 そう、神がないから、屍鬼になった肉親を前に迷う。神がないから、屍鬼になっても、迷う。 …やっぱ、12国記買おうかなぁ。
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2巻を次の日に読み終わって、3,4,5と今朝まで一日で読んじゃいました。こんなに寝る間も惜しんで本を読んだのは久しぶり。 すごい。ほんとすごい。こわい、かなしい、こわい。 静信と敏夫が理解し合えず疎遠になってしまい、そのままだったのがすごく悲しい。 夏野の最後の言葉とか、屍鬼...
2巻を次の日に読み終わって、3,4,5と今朝まで一日で読んじゃいました。こんなに寝る間も惜しんで本を読んだのは久しぶり。 すごい。ほんとすごい。こわい、かなしい、こわい。 静信と敏夫が理解し合えず疎遠になってしまい、そのままだったのがすごく悲しい。 夏野の最後の言葉とか、屍鬼となってしまった人たちの葛藤と絶望とか、すごく悲しい。 そして、私が理解できない静信が怖い。暴徒となった人間の姿が怖い。怖すぎる。追い詰められた人間の怖さ。 人がどんどん消えて屍鬼がどんどん増えていく様、乗っ取られていく様はすごく不気味で怖いものだったけど、ラストはそれ以上だと思う。どっちが怖いのか分らない。 静信はどうしようもなくあちら側だったんだなあ…なんでだろう、沢山に人が亡くなって無念な思いをしているのに、夏野の死が特別ショックでした。 あーあーあーなんにせよ、ものすごい読みごたえだった!!
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