翔ぶが如く 新装版(一) の商品レビュー
鹿児島に行って西郷隆盛さんに興味がわいたので読み始めました。 明治維新が成り、明治政府が混乱のなか実際イマイチな政権として一部にだけ極端な政策を推し進め、海外視察を行っている間に留守政府の間で征韓論が勃発し始めたところから、これまでの経緯を簡単に説明しながら物語が始まったところ...
鹿児島に行って西郷隆盛さんに興味がわいたので読み始めました。 明治維新が成り、明治政府が混乱のなか実際イマイチな政権として一部にだけ極端な政策を推し進め、海外視察を行っている間に留守政府の間で征韓論が勃発し始めたところから、これまでの経緯を簡単に説明しながら物語が始まったところです。 鹿児島で感じたのは、西郷さん人気はあっても大久保さん人気はそれほどなさそうってこと。 それと、島津斉彬さん人気はあっても久光さんには低体温な反応だったことです。 また、この本を読んで、日本が韓国を押さえようとしたのは、多分に欧米列強の植民地政策と中国のヘナチョコぶりが大きく影響していたのだな…という対外的な部分が1つ。 そして、明治政府がしょせん抽象的な大局を論じて具体策を持たない下級武士あがりの寄せ集めで、小さな枠内で自分たちだけがエラそうにしていて、何百万という旧士族階級から身分だけを奪って無策に放置していたことから生じる大きな社会的不満に対して、彼らに何か目的を与える必要があると西郷さんは感じていた…という説明に「へぇ~!」って思いました。 実際、何もかも新しくしようとする新政府の政策にはお金がかかるし、結局そのお金は自分たちが貿易で稼ぐとかじゃなくて、農民さんや商人さんたちから搾り取るしかないので、幕府が倒れても民衆の生活は良くならないどころか、場合によっては余計メンドウになっただけだったんだろうね。 なんだか、明治政府の流れをくむ今の政府が「明治の日」を作るとか言いだしているけれど、笑止千万ってところだよなぁ~。
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2016年最初は、司馬作品の大作、「翔ぶが如く」(全10巻)に挑戦。明治維新直後の新政府の動きを西郷隆盛(知ってことがこんなに少ないとは、、、と読み始めて思ってます)を中心に、西南戦争まで(まだ読み終わってないし、歴史知らねーなーと痛感)を描く大作のようだ。。。まだ1巻、しかもぽ...
2016年最初は、司馬作品の大作、「翔ぶが如く」(全10巻)に挑戦。明治維新直後の新政府の動きを西郷隆盛(知ってことがこんなに少ないとは、、、と読み始めて思ってます)を中心に、西南戦争まで(まだ読み終わってないし、歴史知らねーなーと痛感)を描く大作のようだ。。。まだ1巻、しかもぽんぽん読めない(泣)2016/1読了。
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大久保は書類から目を離し、川路には顔を向けず、紙障子の一点を黙然と見続けた。物を考えるときには、眼前の人間を黙殺できた。
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新しい日本を夢見て、大きなエネルギーを見事なまでの瞬発力で維新を成功させた我が国日本。 生きるべき時代を生きた英傑たちが、維新を成し遂げた後の覚束ない情勢の中で何を思い、どうしていったのだろうか。 「日本の防衛と欧米の列強国に肩を並べるべし」という思想の中で内包された維新後のエネ...
新しい日本を夢見て、大きなエネルギーを見事なまでの瞬発力で維新を成功させた我が国日本。 生きるべき時代を生きた英傑たちが、維新を成し遂げた後の覚束ない情勢の中で何を思い、どうしていったのだろうか。 「日本の防衛と欧米の列強国に肩を並べるべし」という思想の中で内包された維新後のエネルギーはどこへ向かっていったのだろう。 やはり、司馬遼太郎さんの長編歴史小説はとても楽しい。
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物語半分、解説半分といった内容。 倒幕後の薩長土肥が新政府を作り上げいく話。 新政府の役人がヨーロッパで学び、それを新しい日本に活かそうとしているなか、留守番組である西郷隆盛が征韓論を唱え始め、事態は緊迫していく。 西郷隆盛の性格や考え方の解説が多く出てきている。
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明治新政府の主張を二分した征韓論の登場から西南戦争の終結までを描いた長編小説です。 西郷隆盛という人物の魅力を読者伝えようと、著者が何度も説明を重ねていくのが印象的です。ただ、征韓論以降の歴史の中で西郷の魅力を伝えることの難しさは、著者も十分に承知していたはずだと思われるだけに...
明治新政府の主張を二分した征韓論の登場から西南戦争の終結までを描いた長編小説です。 西郷隆盛という人物の魅力を読者伝えようと、著者が何度も説明を重ねていくのが印象的です。ただ、征韓論以降の歴史の中で西郷の魅力を伝えることの難しさは、著者も十分に承知していたはずだと思われるだけに、なぜこの主題が選ばれたのかという疑問も感じます。 ともあれ、西郷を、単に時代に取り残された悲劇の人物としてではなく、それ以上の魅力を持つ人間と考えたいという著者のスタンスをひとまず受け入れて、続きを読んでいきたいと思います。
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明治維新の中で活躍する西郷隆盛らの話。司馬氏の調査に基づいた物語が好きだったが、本作は調査報告的文体なので少々読みづらい。司馬初心者にはお勧めでは無いかも。 しかし、やはり明治維新の背景の話を興味深く書いており読ませる。 【興味深い】 明治維新は言うまでもなく薩摩藩の力でできた...
明治維新の中で活躍する西郷隆盛らの話。司馬氏の調査に基づいた物語が好きだったが、本作は調査報告的文体なので少々読みづらい。司馬初心者にはお勧めでは無いかも。 しかし、やはり明治維新の背景の話を興味深く書いており読ませる。 【興味深い】 明治維新は言うまでもなく薩摩藩の力でできた。 西郷隆盛、日本の警察と陸軍(廃藩置県で混乱が起こると予想していたので、集めた三藩の官軍が元)を作る。 西郷は、征韓論の渦を巻き起こした張本人として見られており、事実西郷がいなければこれほどの騒ぎにならなかったににちがいない。が、部下の将校がいきまいており、西郷自信は暴走を押さえているつもりであった。 韓国:李氏が王朝をひらくとき、明国に乞うて国号を「朝鮮」と決めてもらった。
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イライライライラしながらやっと読み終わった。 後半、西郷さん何考えてたんだろう。 てか取巻きの無意味な縦社会というか脳みそ使わなさは異常。 というのはかなり前に読み終わった記憶の残り。 大久保は良かったような気がするが、西郷さんと最終的にコミュニケートできてないし。 と、全て読...
イライライライラしながらやっと読み終わった。 後半、西郷さん何考えてたんだろう。 てか取巻きの無意味な縦社会というか脳みそ使わなさは異常。 というのはかなり前に読み終わった記憶の残り。 大久保は良かったような気がするが、西郷さんと最終的にコミュニケートできてないし。 と、全て読んでから川路イントロを思い出してまぁいいや寝ようと思う。
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思うところあり読み返すことにした。 最も司馬遼太郎らしい小説と言えるのではないか。 史伝(当時の噂話を含む)、評論、小説が入り混じっていて、その境界が分からない。 配分も絶妙。 その効果でノンフィクションを読んでいる感覚に陥る。 近代国家に生まれ変わろうとする日本。 明治元年...
思うところあり読み返すことにした。 最も司馬遼太郎らしい小説と言えるのではないか。 史伝(当時の噂話を含む)、評論、小説が入り混じっていて、その境界が分からない。 配分も絶妙。 その効果でノンフィクションを読んでいる感覚に陥る。 近代国家に生まれ変わろうとする日本。 明治元年から明治10年にかけての日本に何が起きたのか? 西郷隆盛は、何故、死ななければならなかったのか?
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明治維新後、新生日本のを造り上げゆく偉人たちについて。 この時代は日本史の中でも指折りの激動な時代だったのだと改めて感じさせられた。
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