翔ぶが如く 新装版(一) の商品レビュー
西郷隆盛を筆頭とする…
西郷隆盛を筆頭とする、多彩な人物が織りなす歴史小説です。征韓論を貫こうとする西郷と、彼と無二の親友でありながらも反征韓論派として戦う大久保のことを思うと胸が詰まります。征韓論が敗れたときから日本という国は、なにか大事なものを失くしてしまったのだと今は思います。
文庫OFF
維新後の新政府を舞…
維新後の新政府を舞台に征韓論から西南戦争までを描いた作品。西郷隆盛と大久保利通が主人公といえなくもないが、川路利良、桐野利秋、山県有朋など多数の人物が主要人物として入れ替わり登場する。全体的に暗い雰囲気の作品。司馬をもってしても書ききることができなかった西郷とは、どんな人物だっ...
維新後の新政府を舞台に征韓論から西南戦争までを描いた作品。西郷隆盛と大久保利通が主人公といえなくもないが、川路利良、桐野利秋、山県有朋など多数の人物が主要人物として入れ替わり登場する。全体的に暗い雰囲気の作品。司馬をもってしても書ききることができなかった西郷とは、どんな人物だったのか。機会があれば調査してみたい。
文庫OFF
新国家を造るにあたっ…
新国家を造るにあたっての近代化への移行=幕藩体制の崩壊、そのギャップを埋めようと西郷さんの征韓論が出るのですが‥。学校で教わる事って表面しか見えませんね。コレを読んで西郷さんの苦悩が分かります。
文庫OFF
明治始めにおける状況…
明治始めにおける状況を理解するところから始まる。征韓論が持ち上がるが、新政府での西郷は正々堂々の政治しかやらなくなる。
文庫OFF
司馬遼太郎作品において正直前評判があまり良くなかったので、期待はしていなかったが、個人的にはとても面白かった。 西郷隆盛という、歴史的偉人について、司馬遼太郎作品らしく、多くの史実や独自の視点から紐解いており、改めて尊敬すべき偉人だと感じる。 ここからどのような展開になっていく...
司馬遼太郎作品において正直前評判があまり良くなかったので、期待はしていなかったが、個人的にはとても面白かった。 西郷隆盛という、歴史的偉人について、司馬遼太郎作品らしく、多くの史実や独自の視点から紐解いており、改めて尊敬すべき偉人だと感じる。 ここからどのような展開になっていくか楽しみである。
Posted by
征韓論。なぜ急にこんな論が持ち上がったのか、と不思議に思ってました。やはり一概に語れるものでは無いんですね
Posted by
これまでの司馬遼太郎作品と比べるとなかなか進まなかったのが正直なところ。 でも巻末に近づくにつれ、島津斉彬に対する西郷隆盛の忠誠心・想い、その想いを汲んだ”征韓論”の位置付けが明確になってきた。 というより、孤島としての日本の歴史に染み付いている畏れみたいなものが見えてきた。
Posted by
西郷は革命の成功者でありながら、革命か引き起こすであろう惨禍のほうを一身て引き受けようとした。古今東西こういう革命家は存在しなかった。 通常革命後、反動で反革命運動が起これば、それを新政府軍で殲滅するのが、「反革命層のほうが、あわれだ」という革命家が、どこにあるであろう。179
Posted by
「尊王攘夷」のスローガンで始まった筈の倒幕運動から、明治維新が為ってみたら、幕末からの開国方針が何も変わっていないという、この歴史の流れが、長らく釈然としなかったのだが、これを読んで、漸く腑に落ちたというか――当時の士族達も釈然としなくて、だからあちこちで士族の反乱が起きて、最終...
「尊王攘夷」のスローガンで始まった筈の倒幕運動から、明治維新が為ってみたら、幕末からの開国方針が何も変わっていないという、この歴史の流れが、長らく釈然としなかったのだが、これを読んで、漸く腑に落ちたというか――当時の士族達も釈然としなくて、だからあちこちで士族の反乱が起きて、最終的に西南戦争に至ったのね、と。しかし、旧支配層の武士は既得権益を取り上げられ、庶民は税金やら兵役やら負担が激増した、この明治維新という大改革が、よく破綻・瓦解しなかったものだという、新たな疑問が湧いてきた。
Posted by
読めばきっと大久保利通を好きになる作品。 司馬遼太郎の良いところは、好きな登場人物を持ち上げ過ぎないところじゃないかと思う。長州人のこと好きだよね?・・・ね?
Posted by