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人形式モナリザ の商品レビュー

3.5

226件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    80

  3. 3つ

    89

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

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2014/02/04

モナリザの謎は、わかりました!犯人探しだけでなく、いろいろと楽しめますね。読み手のスキルが高けりゃ、もっと楽しめるんやろなー、ってあらためて感じました。もし、無人島に流されるなら、このシリーズ本を持っていき、見落としてる作者が仕込んだものを見つけたいな。退屈しないかも。

Posted byブクログ

2014/01/20

S&Mシリーズに比べると、若干キレのなさを感じる。登場人物の交差する関係は面白いだけに、今後の展開に注目。

Posted byブクログ

2013/12/11

Vシリーズの2作目です。 今回も登場人物が多くて、さらにその家族関係が複雑で最初誰が誰なのかなかなか覚えられませんでした。 しかも人形とか乙女文楽とかのイメージができなくて前半は読むのに時間がかかりました。 事件が起こった後、中盤以降はわりとさくさく読めました。 途中から犯人は何...

Vシリーズの2作目です。 今回も登場人物が多くて、さらにその家族関係が複雑で最初誰が誰なのかなかなか覚えられませんでした。 しかも人形とか乙女文楽とかのイメージができなくて前半は読むのに時間がかかりました。 事件が起こった後、中盤以降はわりとさくさく読めました。 途中から犯人は何となく予想できたけど、紅子さんに言わせれば、犯人は最初から分かって当然的な感じなんですね。 今回の話のテーマは人形そして神あるいは悪魔。 人間は人形か。 誰が操っているのか。 誰を騙しているのか。 他人、自分自身、それとも神。 今まで読んできた森作品の中でもかなり哲学的だと私は感じました。 最後の一行は、最初どういうことか分からなかったけど、その意味に気付いたらぞっとしました。 Vシリーズのいつものメンバーですが、私は探偵役である紅子さんはやっぱりあまり好きになれませんでした。 保呂草さんはかっこよくて好きです。練無ちゃんもかわいくて好きです。紫子さんはどうも苦手です。 林さんは渋くてかっこいい。祖父江さんはそんなに好きにはなれないけど、紅子さんよりは応援したくなっちゃいます。 3作目以降この登場人物の印象がどう変わっていくのか(変わらないのか)も楽しみです。

Posted byブクログ

2013/11/16

Vシリーズ2作目、人形博物館で起こった殺人事件。 登場人物が多く、それぞれの関係が複雑で、相当に注意深く読む必要があり非常に疲れました。 最後の1行でのどんでん返し、複雑な人間関係を丁寧に読んできたからこそ受け止め切れず、もやもやと気持ちの悪い感覚が残りました。 読み返しても...

Vシリーズ2作目、人形博物館で起こった殺人事件。 登場人物が多く、それぞれの関係が複雑で、相当に注意深く読む必要があり非常に疲れました。 最後の1行でのどんでん返し、複雑な人間関係を丁寧に読んできたからこそ受け止め切れず、もやもやと気持ちの悪い感覚が残りました。 読み返しても黒幕の意図を掴めませんでした。 四季シリーズを先に読んだことを後悔しています、本シリーズ後の人間関係を知ってしまっており、どうしても斜に構えた読み方をしてしまう。

Posted byブクログ

2013/09/25

ミステリィとして読ませたいんだろうけど伝えたいことは別にあるような、これは森作品全体にいえたことだけど、実験してるのかなこの人は。ただ、売れる本を作っているだけのような気もする。

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2013/09/24

保呂草さんの真の職業が判明し、林さんを巡って一悶着。もうどんだけカッコイイの、渋いおじさんですか。二人とも見事におじさんに泣かされてますね。事件は何となく犯人はわかったけれど、このひとが全部出来るのか疑問を浮かべつつ読みました。自分の意思は本当に自分が決めたことなのか、実は糸がた...

保呂草さんの真の職業が判明し、林さんを巡って一悶着。もうどんだけカッコイイの、渋いおじさんですか。二人とも見事におじさんに泣かされてますね。事件は何となく犯人はわかったけれど、このひとが全部出来るのか疑問を浮かべつつ読みました。自分の意思は本当に自分が決めたことなのか、実は糸がたれてたりしてと背中が少し冷えます。最後の写真のところは一緒に見てみたい。何となく人形にマークがあるとか云々でモナリザの様相は予想出来ましたが。誰か実践してほしいくらい。

Posted byブクログ

2013/09/08

『失われることは、悪いことではないのだ。 削り取られて、そこに形が現れることだってある。 万が一にでも、美しい形が生まれることがあれば、尚更だろう。 その希望こそが、生きる動機ではないか。』 「はい、少しでも価値のあるものは全部持っていかれてしまいましたの ー だけど、本当に価...

『失われることは、悪いことではないのだ。 削り取られて、そこに形が現れることだってある。 万が一にでも、美しい形が生まれることがあれば、尚更だろう。 その希望こそが、生きる動機ではないか。』 「はい、少しでも価値のあるものは全部持っていかれてしまいましたの ー だけど、本当に価値のあるものは、誰も気づきませんでしたわ」 『落ち着け。 私は、瀬在丸紅子だ。 何をそんなに怒っている? 戦う相手は誰だ?』 『そうか、大人になってもやっぱり、誰かが誰かを泣かしているんだ、と彼は思った。』 『人間ってどうして倒れないのだろう、と思う。 倒れやすい形なのに。 一番不安定な形なのに。 人間だけが立っている。』 「玉蜀黍って、美味しい、美味しくない以前に、あまりにも食べにくいと思わない?」 「もっとずっと食べにくいもの、いっぱいあるやないですか」 「ええ、みたらし団子とかね」 「誰が私を騙そうとしているの? ー あ…、ごめんなさい」 「哲学的な独り言だったね ー 紅子さんを騙そうとしているのは、紅子さんですよ」 「これは、一般論だけどね。最も困難な問題。最も複雑そうに見える問題を最初に解決すること。もしも、本気で問題を解決したいのなら、それが最も近道。どうしても、簡単な問題に逃避してしまうの。小さな問題を解決しても、それは前進には寄与しないことが多い。」 「でも、どんな理由があっても…人を殺す行為自体は許されへんのとちがいます?」 「そうかしら? ー 誰がそれを決めた? どうしていけないのかしら? 良いこと? 悪いこと?」 「悪いことに決まっている」 「人を殺したら、罰せられる。そのルールがすべてです。それ以外には、何一つ有効なものはありません ー それ以外に、私たちには共通の認識はない。だからこそ、それだけを定めた。つまり、値段を決めるみたいに、交換レートを定めただけなの。良いことか、悪いことか、それさえもまだ人間はわかっていない。ただ、ひとまず、殺人は懲役何年かと交換される、というルール、交換レートが決まっているだけです」 「そう ー それを忘れないで。言葉だけのことなの。全部そうなんです。言葉で理由をつけて、どんなふうにでも変えてしまえるの。言葉こそが、 悪魔であり、 神であり、 私達の罪でもある。でも、そこにしか、真理はないのよ」 「どうします? ー 警部に僕のことを話しますか?」 「話すと言ったら?」 「ここでキスして、さようならです」 「それは嫌だ」 「キスが? それとも、さようならが?」 『二人は短い接吻をした。 宇宙の歴史に比較すれば、すべてが短い。』 「すいません ー 紅子さん、貴女、ずいぶん私のイメージと違う方のようだわ」 「そうそう人から簡単にイメージされるほど、私、シンプルにできてないのよ」

Posted byブクログ

2014/11/17

メイントリックが前作より徹底されていた点と、キャラ設定が定まってきたことから、印象としては前作より優れているかなと思いました。 ただ、読者を煙に巻くような仕掛けが多くて、なかなかスムーズに読み進めることが出来ずストレスが溜まりました。細かい伏線が回収出来ていない点があったのも不満...

メイントリックが前作より徹底されていた点と、キャラ設定が定まってきたことから、印象としては前作より優れているかなと思いました。 ただ、読者を煙に巻くような仕掛けが多くて、なかなかスムーズに読み進めることが出来ずストレスが溜まりました。細かい伏線が回収出来ていない点があったのも不満の一つでした。 最後の一行は蛇足だと思いました。

Posted byブクログ

2013/07/20

避暑地に建つ私設博物館「人形の館」のステージ上で「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。 その2年前に不可解な死に方をした悪魔崇拝者の未亡人が見た「神の白い手」。 それは人形ではない。人間ではない。人の形をしたもの。 誰が人形を操っている? 誰が人間を操っている? しかし私もただの人形...

避暑地に建つ私設博物館「人形の館」のステージ上で「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。 その2年前に不可解な死に方をした悪魔崇拝者の未亡人が見た「神の白い手」。 それは人形ではない。人間ではない。人の形をしたもの。 誰が人形を操っている? 誰が人間を操っている? しかし私もただの人形にしかすぎない。  数々の無秩序を忘れさせる悪魔的不思議。 正当な理解は、正当な理解力が尽くされなければ、得られない。 すべては、神と悪魔が集う、真夏の夜の物語。 新たなキャラクターも登場するVシリーズ第2弾。

Posted byブクログ

2013/07/09

3+  原則として同じ作者の本を続けて読まないことにしている。いわゆる“縛り”である。続けて読んだら早く飽きてしまいそうだからとか、趣味が偏るんじゃないかとか、取って付けたような理由はいくつかあるが、その中でも“もったいないから”という単純な理由は自分の性格をよく表していると思...

3+  原則として同じ作者の本を続けて読まないことにしている。いわゆる“縛り”である。続けて読んだら早く飽きてしまいそうだからとか、趣味が偏るんじゃないかとか、取って付けたような理由はいくつかあるが、その中でも“もったいないから”という単純な理由は自分の性格をよく表していると思う。 『黒猫の三角』を読んであること(ほにゃららってふにゃららなんじゃないの疑惑)が気になり、めずらしくすぐに続きが読みたくなった。なにしろこのシリーズの文庫は1冊を除いて既に手元にある。読もうと思えばすぐにでも続きが読める。しかし律儀にも“縛り”を忠実に守り、間に1冊挟んでしまった。自分の性格をy(ry 読んでみた。疑惑は増々深まった。何しろ本作ではほにゃららのへにゃらら?まで登場している。着々と状況証拠が出てきている。これがどうしてああなるのかはさっぱりだが、もう決まりなんじゃないのか。それともこれもミスリードなのか。ああ気になる。すっかり罠にはまっている。すぐに続きが読みたいが、きっとまた間に1冊挟むだろう。面倒くさい“縛り”である。

Posted byブクログ