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コスメティック の商品レビュー

3.9

137件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2021/09/20

主人公沙美が化粧品PRの仕事に精を尽くす話。仕事と恋愛を両立させるかと思いきや、最後は仕事に邁進する。読み始めはこの話はどういう方向に向かって着地しようとしてるのかと思った。 沙美の考え方、生き方に私は全く1ミリも同感できず、同感できる女もいるんだろうなと不思議に思った。 202...

主人公沙美が化粧品PRの仕事に精を尽くす話。仕事と恋愛を両立させるかと思いきや、最後は仕事に邁進する。読み始めはこの話はどういう方向に向かって着地しようとしてるのかと思った。 沙美の考え方、生き方に私は全く1ミリも同感できず、同感できる女もいるんだろうなと不思議に思った。 2020/05/11 14:33

Posted byブクログ

2021/09/16

面白い。 解説にある通り、化粧品業界の裏話が面白い。 物語りもリアルで面白い。 林真理子さんうまい。 ちなみに、倉田真由美さんの解説がこれまた面白い。(解説好きにはこたえられない) だから私の感想は端っこで、リアルだったことを書く。 ヒロイン沙美さんの最所の恋人のお母さんの描...

面白い。 解説にある通り、化粧品業界の裏話が面白い。 物語りもリアルで面白い。 林真理子さんうまい。 ちなみに、倉田真由美さんの解説がこれまた面白い。(解説好きにはこたえられない) だから私の感想は端っこで、リアルだったことを書く。 ヒロイン沙美さんの最所の恋人のお母さんの描写。 かなり意地悪っぽくリアルですねー。 初めて許婚の実家を訪れ、お母さんに会う場面。 『ドアが大きく向こうから開けられた。若づくりした女、というのが沙美の第一印象である。そう濃い化粧をしているわけでも、派手な洋服を着ているわけでもない。が、その初老の女には、どこか諦めていないような、体の奥がはしゃいでいるようなところがあった。』 うーむ。まいったなー。 これは林真理子さんの筆力のうまさによるものなのか、私の僻みなのか。 ユーモアを通り越した皮肉?でも、そう感じるのだろうなー。 激しく反応したのだった。

Posted byブクログ

2021/08/21

20年前に書かれたとは思えない鮮やかさ。 主人公に共感できるような自分ではなかったけど、こんな人生もあるんだな、と見たことない、見れない世界を覗き見させてもらったような感覚でした。 こんな風に仕事に恋愛にギラギラしている人生を送ってみたい気持ちもあるなあ。最後の方に押しかけてくる...

20年前に書かれたとは思えない鮮やかさ。 主人公に共感できるような自分ではなかったけど、こんな人生もあるんだな、と見たことない、見れない世界を覗き見させてもらったような感覚でした。 こんな風に仕事に恋愛にギラギラしている人生を送ってみたい気持ちもあるなあ。最後の方に押しかけてくる田代の離れられない沼(?)感がゾワゾワしました。

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2021/08/07

1999年に書かれた小説とのことで、22年も経っているのに小説の中に書かれているジェンダー的な描写は今もあるあるで、日本は進歩の無い国なのだな、と感じた。働く女性なら共感の多い小説だと思う。この主人公みたいにバリバリ働けたらかっこいいよね。

Posted byブクログ

2021/07/25

1999年に発行された本にも関わらず、2021年の32歳の私の心にもブッ刺さる素晴らしい小説でした。 東京女子図鑑とかも大好きな私からしたらめちゃくちゃハマる。何回も読みたくなる。 こういう人生歩みたかったと思う、出産予定日。笑 まぁまず職種が全く違うし地方に住んでる私はこう...

1999年に発行された本にも関わらず、2021年の32歳の私の心にもブッ刺さる素晴らしい小説でした。 東京女子図鑑とかも大好きな私からしたらめちゃくちゃハマる。何回も読みたくなる。 こういう人生歩みたかったと思う、出産予定日。笑 まぁまず職種が全く違うし地方に住んでる私はこうなれるはずもないけど、仕事で爪痕残したいと思って産休もなるべく短くして入った。こういう女はくだらないと思う人は多いだろうし、今の若者はもっとゆったりした考え方だからどんどん古くなっていくんだろうなと思うけど。多様化だから何が正解なんてないんだけど、私は仕事より家庭重視の人とは価値観が合わないかな。 幸せの形は人それぞれだけど、頑張ろうて気持ちになれる小説な気がします。

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2021/07/18

✳︎ コスメティック 林真理子 『主人公が、あなたに似てるのよ』と、親友に言われて読んだ本。 おっかなびっくり読んでみたが、やはりわたしは主人公・沙美にシンパシーを感じてしまった。さすが親友。出会わせてくれて、ありがとう。 主人公が化粧品PRの仕事にのめり込む様は、 見事だっ...

✳︎ コスメティック 林真理子 『主人公が、あなたに似てるのよ』と、親友に言われて読んだ本。 おっかなびっくり読んでみたが、やはりわたしは主人公・沙美にシンパシーを感じてしまった。さすが親友。出会わせてくれて、ありがとう。 主人公が化粧品PRの仕事にのめり込む様は、 見事だった。 徐々に人間の欲望、独特な女の欲望がむくむくと膨らんでいき、破裂する寸前ーーぎりぎりのところで保たれている理性。 林真理子の描く女は、うっとおしいほど生々しいのだ。小説からその息づかいを感じるほど、リアル。そして未だ見ぬ自分を言葉にして、写し出してくる。 沙美は、この仕事の中に、自分の達成したい欲望のためであれば、泥まみれになることができる自分を見つけたのだ。 それほどまでにこの仕事、というよりはこの仕事に誇りを持っている自分を愛している。 自己愛に塗れているとも捉えられるし、なんて野心的で傲慢なのだと見える部分もあるだろう。 本書が書かれたのは2002年。日本でやっと、男女の共同参画社会について叫ばれ出したところだ。 こんな女は、バケモノ扱いだったに違いない。 沙美の姿は、 『女が、性欲も出世欲も野心もないなんて、誰が決めた?』という、林真理子からの挑戦状だ。 女が作る女の社会で自らの欲望を曝け出す女の姿を、社会に突きつけた。 女の欲望には際限がない。 出世もしたい、あの子に勝ちたい、生涯のパートナーが欲しい、でも縛られるのは嫌だ… 沙美は、現代における源氏物語、宇治十帖に登場する浮舟のようだ。 ああでもない、こうでもない。 薫でもない、匂宮でもない。 そんな、何も決められない自分と、男に決めてもらえる自分、何でも自分で決めたい自分が常に交錯している。 でもそれが人間なのだろう。 どんなに辛くても、この商談は絶対にモノにしたい。ここで負けたら、わたしは終わりなのだ。 わたしは、子供を産むのだろうか。産めばキャリアの階段から転落したあの人みたいになるのではないか? そんな不安が常につきまとうリアルさもそこにはある。 しかし、わたしは思う。 もう、自由になっていいのではないか。今は女の生き方は、もっと自由であって良いはずだ。 もし、もっと『わたしがわたしであるために生きる』ことができたなら。 男とか女とか、産んだ産んでないとか、仕事してるしてないとか、そんなことで価値を測るのはもうやめる時がきたのではないか。 でも、それでも仕事を愛している自分を、どうしようもなく愛してしまう自分もいるのだろう… 沙美の姿に自分を重ねながら、わたしがわたしたらしめる感情や、もう手放すべき感情がふつふつと湧き出た一冊だった。

Posted byブクログ

2021/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美容業界の裏側がみれて面白かった! 美容業界とは無縁だった主人公沙美を業界に導き、成功者へと陰ながら育て上げる田代がすごい。 仕事も女性の扱いも完璧な田代がずるいほどに魅力的に見え、不倫を続ける沙美の気持ちも分かりたくないけどわかる気がした。でも仕事人間の沙美にはプライベートでも幸せをつかんでほしいので、田代との不倫をやめ、沙美を理解してくれる素敵な人と結婚してほしい。

Posted byブクログ

2021/02/26

コスメ業界の裏側を覗けたり、自分の仕事を誇りに思ったりする女性の生き生きした姿勢の描写はすごく好きやったけど、取り巻く妻子持ちの男と関係持って(有益な上司にしろ)恋人の態度気にくわんにしろ浮気してるし、まあ気分悪いけど林真理子さんがえがき方が上手なんだろな、気分悪いけど ハ...

コスメ業界の裏側を覗けたり、自分の仕事を誇りに思ったりする女性の生き生きした姿勢の描写はすごく好きやったけど、取り巻く妻子持ちの男と関係持って(有益な上司にしろ)恋人の態度気にくわんにしろ浮気してるし、まあ気分悪いけど林真理子さんがえがき方が上手なんだろな、気分悪いけど ハイミスって婚期逃した女性のことなんや

Posted byブクログ

2021/02/09

仕事に捧げる人生も、程良く生きる人生も、誰に何を言われても自分が生きたい通りに生きれば良い。 自分よりも自分をわかってくれる人に出会えることがあれば、それは幸運。

Posted byブクログ

2020/12/14

自分にはできない生き方に憧れながら読んでしまう。バブル崩壊後の懐かしい時代背景も一興。化粧品業界の裏側も見られて面白い。

Posted byブクログ