蓮如と信長 の商品レビュー
この著者、なんで話があっちゃこっちゃに飛ぶのだろう。確かに評論としてはスリリングかもしれないが、最低限の筋は通してもらわないと、最終的にずっこけてしまう。蓮如と信長で十分突飛なのに、さらに前半でハビヤン、後半で慈円ををぶち込んでくる。端的に、乱脈である。まるで著者の読書ノートを読...
この著者、なんで話があっちゃこっちゃに飛ぶのだろう。確かに評論としてはスリリングかもしれないが、最低限の筋は通してもらわないと、最終的にずっこけてしまう。蓮如と信長で十分突飛なのに、さらに前半でハビヤン、後半で慈円ををぶち込んでくる。端的に、乱脈である。まるで著者の読書ノートを読まされているようである。作品としての準備はこれでいいかもしれないが、仕上げ作業は、これから、という出来の本である。編集者の見識が疑われる。
Posted by
小説家の創造力をあざ笑うように連続して起こる数々の奇っ怪な事件。自浄作用を失った政財官の腐敗。いったい日本と日本人はどこに向かおうとしているのか。その方向性を探る手だての一つは歴史を見つめ直すことであろう。本書は、貴族的価値に支配された古い日本を壊した蓮如と、現代につながる新しい...
小説家の創造力をあざ笑うように連続して起こる数々の奇っ怪な事件。自浄作用を失った政財官の腐敗。いったい日本と日本人はどこに向かおうとしているのか。その方向性を探る手だての一つは歴史を見つめ直すことであろう。本書は、貴族的価値に支配された古い日本を壊した蓮如と、現代につながる新しい日本を創造した信長、日本史を画した二人から日本人の精神を考察した長編歴史評論である。 2009.8.9読了
Posted by
- 1