破戒 の商品レビュー
島崎藤村が自費出版…
島崎藤村が自費出版した小説。部落出身者の主人公が、出身を隠し通せとの父の「戒」を「破る」過程が描かれている。過去には、全国水平社が「破戒」は差別性をもつと糾弾するなどし、初版本が絶版となり改訂版が出されたりした。現在の新潮文庫版は初版本版で、巻末に改訂版との比較が掲載されている...
島崎藤村が自費出版した小説。部落出身者の主人公が、出身を隠し通せとの父の「戒」を「破る」過程が描かれている。過去には、全国水平社が「破戒」は差別性をもつと糾弾するなどし、初版本が絶版となり改訂版が出されたりした。現在の新潮文庫版は初版本版で、巻末に改訂版との比較が掲載されている。親として、子どもたちに「差別はいけないこと」と、きちんと教えていく必要性を強く感じた。
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瀬川丑松という一人の…
瀬川丑松という一人の男を通して日本の地方に根ざした部落差別の様を描きつつも、丑松に思いを寄せる女性との純愛劇もあり、胸がキュンとしました。
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さんざん言われている…
さんざん言われているように結局島崎藤村自身が差別的な目から完全には脱しないまま書いているということが一番問題視される作品だと思う。橋のない川で、徹底的に批判されるのも分かる。が、そういうことを差し引いたとしても読ませる文章であることに変わりはない。
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被差別部落出身の小学…
被差別部落出身の小学校教師「丑松」の葛藤を描く。重苦しいテーマながら文体はテンポ良く、舞台である長野地方の気候や当時の社会文化の匂いとともに人物たちの心理、行動描写が描かれている。
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暗い・くらい・クライ…
暗い・くらい・クライ作品の多い純文学ですが、希望の持てるラストに心救われた感じがしました。 田山花袋の「田舎教師」を読んだ後だったので余計そう感じたのかも知れませんが・・・
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最初は自費出版された…
最初は自費出版された藤村の初小説。被差別部落出身の小学校教師の苦悩を描いた作品。その社会的問題性に大きな反響を呼んだ一読の価値がある傑作。
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被差別民の問題を扱っ…
被差別民の問題を扱った、真に「近代的」な意義のある作品です。
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丑松の苦悩をあなたも…
丑松の苦悩をあなたもこの本を読んでぜひ体感してみてください
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穢多の差別をテーマにしているわりに、「信州の女は皆気丈だ」みたいな文章を平気で書く。ポジティブなバイアスは問題視されない時代 この時代に現代でも通用するようなプロットが書けるのすげぇなって思った
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実は読んだことがなかった作品。 主人公が先輩と仰ぐ人が高柳に対していう言葉に「あれ?」と思い「なんでテキサスに行くわけ!?」と思ったのだが、解説によるとなるほどそこが本作品の弱点であるのだと。 とはいえ、「真に近代日本文学史上最高の記念碑」、その通りだと思う。
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