カービングターンの科学 の商品レビュー
何たって難解な書なのである。 「スキーをつけた人間は、雪山の斜面を克服するために、自然そのものの一部にならなければならないことを学ぶのである。そして、この学習は、その挑戦の過程において、進化するものである。」(前文)…なのである。哲学なのである。 シンプルな対象であっても、“...
何たって難解な書なのである。 「スキーをつけた人間は、雪山の斜面を克服するために、自然そのものの一部にならなければならないことを学ぶのである。そして、この学習は、その挑戦の過程において、進化するものである。」(前文)…なのである。哲学なのである。 シンプルな対象であっても、“科学”的に厳密を期そうとすれば微細な表現をしなければならず、一般読者にとって論旨は却ってあいまいになる。 それに、「山側に落下する」等を始め、論じられている諸概念がつかみにくい。 さらに、この人は文章そのものがあまり上手でない。 最初は、5ページくらい読んだところで投げ出した。何が書いてあるのかわからなかったからである。 二度目にじっくり読み通してみたが、やっぱりわからなかった。 それが悔しくて三周目をこなし、ようやく少しわかった。 カービングのためには、 ・足ではなく、腰で乗る(体幹部荷重) ・まっすぐ前を向き、遠心力に応じて身体を傾ける(進行方向への正対、水平面角付け) ・内足から切り込み(内足主導による始動)、両足均等荷重する …ことがポイントになるらしい。 ベッドサイドに置いて夜な夜な読み進めたが、毎度2~3ページも進む前に眠くなってしまった。実によく効く催眠薬なのであった。
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