ウィーン・フィル 音と響きの秘密 の商品レビュー
グローバル化が浸透する現代においては、オーケストラの構成員、音楽性といったものも明らかに多様性をもちはじめるがゆえに、協和する時は演奏法等の画一化、均質化への力学が働く。そんな時代の中でも、その独自性を未だ堅持するウィーン・フィルの精神を、フルトベングラー、カラヤン、カール・べ...
グローバル化が浸透する現代においては、オーケストラの構成員、音楽性といったものも明らかに多様性をもちはじめるがゆえに、協和する時は演奏法等の画一化、均質化への力学が働く。そんな時代の中でも、その独自性を未だ堅持するウィーン・フィルの精神を、フルトベングラー、カラヤン、カール・べーム等の指揮者、楽団員等のエピソードや語りを紹介しつつ、その歴史をひもとく。 ウィーン・フィルには独自の「響き」があり、それに合わないものはたとえ指揮者であっても退団を余儀なくされる。世界の「三大田舎オーケストラ」として、ウィーンフィルはその伝統をかたくなに守り続ける。楽団員として必要なことは「音楽家としての資質」「人間としての資質」そして最も重要なのが「協調性」だと指摘する。その「協調性」とはあくまでウィーン・フィルに協調できるかということである。 現代のオーケストラ、また演奏そのものは楽譜通りに、ミス無く演奏されることが徳とされる傾向があるが、むしろその土地や文化に根ざした独自性こそが奏でられる音楽の色を生む。 本書はそうした保守的ではあるが、そこに残された伝統を感じさせる「音と響き」を様々な側面から紹介するものである。
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ウイーンフィルのこともウィーンフィルに係わった指揮者のことも一度に解かってとてもおいしい本です。 ただしウィーンフィルをVPO(またはWPh)と略称するような人には向きません。クラシック初心者向けです。
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読むのに時間がかかりましたー。 学生の頃も、こんなの読んだことなかったのに… っていうか、指揮者とか詳しくないし〜。 でも、やっぱり、オケにはオケのカラーってあるんだなーと。 会社のオヤジは「ウィーンフィルのワルツの特徴を学べ!」って読ませたかったらしいけど。 ゴメン、知ってたし...
読むのに時間がかかりましたー。 学生の頃も、こんなの読んだことなかったのに… っていうか、指揮者とか詳しくないし〜。 でも、やっぱり、オケにはオケのカラーってあるんだなーと。 会社のオヤジは「ウィーンフィルのワルツの特徴を学べ!」って読ませたかったらしいけど。 ゴメン、知ってたし。2拍目が若干長いんでしょ?笑 クラシック真剣にやってた人とか、オケやったことある人なら、結構知ってるよ。
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