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うたかた/サンクチュアリ の商品レビュー

3.9

211件のお客様レビュー

  1. 5つ

    52

  2. 4つ

    77

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

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2020/10/22

文章の構成、心の細かな描写はさすが。 内容も心が少しきりきりしながら読み進めるが、ほっこりさせられる内容。 ただ、他の人の感想にもあるが後書きには正直少しがっかりさせられる。 それを後書くべきなのか、書く必要があるのかよく解らない。

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2020/03/23

久しぶりの吉本ばなな。よかったです。 心が安らかになる感じがした。 登場人物はそれぞれ傷とか悩みを持っているけど、でも毎日きちんと?生活していっていて、そのなんでもないようなサイクルが大切に思えてくる本。 吉本さんの2冊目の本で、自分が生まれて一年も経たない時に書かれた...

久しぶりの吉本ばなな。よかったです。 心が安らかになる感じがした。 登場人物はそれぞれ傷とか悩みを持っているけど、でも毎日きちんと?生活していっていて、そのなんでもないようなサイクルが大切に思えてくる本。 吉本さんの2冊目の本で、自分が生まれて一年も経たない時に書かれた本だと思うと不思議。 (↑2007年03月05日 23:48) <追記> あれっ。レビュー書こうと思ったら、もう書いてあった。昔読んだのか…。笑 やっぱり好きでした。 うーん、いいね。サンクチュアリのほうが好きかなぁー? どっちも好きだなぁ。 でてくる女性がみんな魅力的です。

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2019/11/04

「うたかた」だけ読了。兄妹ものと聞いて。なんていうか、詩的な話だった…。まず主人公の名前が人魚なんて風変わりだし、兄の名前も嵐って…母や父も一般的な親とは言い難い。 再開した人魚と嵐が急速に仲を深めていくところが好き。それと、どうしようもないと思っていた父との仲が変わっていくとこ...

「うたかた」だけ読了。兄妹ものと聞いて。なんていうか、詩的な話だった…。まず主人公の名前が人魚なんて風変わりだし、兄の名前も嵐って…母や父も一般的な親とは言い難い。 再開した人魚と嵐が急速に仲を深めていくところが好き。それと、どうしようもないと思っていた父との仲が変わっていくところ。 兄妹(義理)ものではあるが、メインはそこではなく父や母と家族としての再出発という感じ。嵐との仲がどうなるのか、どこか不安定だが、父と母、母と娘、父と娘の明るい未来を示唆しながら話は終わった。不思議な読後感でした。

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2019/12/08

中編小説2編を収録しています。 「うたかた」は、鳥海人魚(とりうみ・にんぎょ)という名前の少女が、母親が父とともにネパールへと旅立ったあと、父のもとで暮らしていた高田嵐という二つ年上の青年と出会う物語です。「サンクチュアリ」は、身近なひとをうしなった時田智明と濱野馨という男女の...

中編小説2編を収録しています。 「うたかた」は、鳥海人魚(とりうみ・にんぎょ)という名前の少女が、母親が父とともにネパールへと旅立ったあと、父のもとで暮らしていた高田嵐という二つ年上の青年と出会う物語です。「サンクチュアリ」は、身近なひとをうしなった時田智明と濱野馨という男女の出会いをえがきます。 一方は家族関係のほころび、他方はひとの死という異なるシチュエーションではあるものの、日常生活のなかにひそむ落とし穴に陥った人物たちが、男女の出会いを機にふたたび歩み出す姿をえがいたという点で共通しており、『キッチン』でもとりあげられたモティーフをべつのかたちで再演したものといえるように思います。その意味では、著者のいわば自在にあつかうことのできるモティーフなのだと思いますが、「若気のいたり」と題された文庫版あとがきでは、「自分で思っていたよりもずっと、自分はきれいな物語に興味がないのだ、ということにこのときはじめて気づいた」と書かれており、こうしたシンプルなストーリー構造をもつ小説に対する著者の違和感が表明されているところにも興味をおぼえます。

Posted byブクログ

2019/08/28

「うたかた 」 美しくていつか終わることが分かってるから悲しさと隣り合わせ。 明るい脆い愛の物語。それを分かって選んでるお母さんが好きだった。 「サンクチュアリ」 強い光と深緑の闇が混在した物語。再生。 人生の果てしなさに怖くなって目を瞑りたくなるとか、 "NO ...

「うたかた 」 美しくていつか終わることが分かってるから悲しさと隣り合わせ。 明るい脆い愛の物語。それを分かって選んでるお母さんが好きだった。 「サンクチュアリ」 強い光と深緑の闇が混在した物語。再生。 人生の果てしなさに怖くなって目を瞑りたくなるとか、 "NO FUTURE"死にたくなるとか、そういう感じだったので共感して、それから再生する様子に救われた。 聲さんはすごい人だと思った。海とかそういうものを手繰り寄せて少しずつ心を再生していけるんだと奮い立たせてもらった。 死にたくなった時に響く。 あとがきがまた良かった。

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2017/11/18

二つの短編集 とにかく短い!もっと読んでいたかった。 一つ目の方が好みだった。 うたかた/ 漢字でかくと泡沫 非常に短い内容でしたが人魚と嵐の関係性は特異で 人魚の母も冒頭の会話から個性を感じます。 その強いキャラクター達の中でも特に印象的なのは 人魚の父で、ラストの家族はどこ...

二つの短編集 とにかく短い!もっと読んでいたかった。 一つ目の方が好みだった。 うたかた/ 漢字でかくと泡沫 非常に短い内容でしたが人魚と嵐の関係性は特異で 人魚の母も冒頭の会話から個性を感じます。 その強いキャラクター達の中でも特に印象的なのは 人魚の父で、ラストの家族はどこにいてもひとつだが人間は死ぬまで一人ぼっちだみたいな言葉は不思議な説得力あり強く印象に残りました。 なので人魚と嵐の恋愛よりも母と父と人魚の家族の形が面白かった印象です。 サンクチュアリ/聖域 海で三日間連続一人で号泣していた女性にたまらず声をかけた大学生の主人公 何度も会う中で女性のバックボーン(聖域?)が徐々に見えてくる それは学生時代から交際していた夫が交通事故で亡くなっていたり その直後子供が肺炎で亡くなったり元々はセミアマのカメラマンだったり ビックネタばかり。 主人公は主人公で学生時代のクラスのアイドルと交際しており(彼女は夫がいて浮気)その子が自殺しており その自殺直前にセックスをしとる。 そんな盛沢山な内容を短くまとめられているため展開が急 特に映画館の試写会で隣に座ったのが主人公の彼女の旦那さんでそのあとお茶をする展開は あまりにも強引すぎてちょっと冷めてしまった。 冒頭の出会いもかなり強引な印象を受けた もっと長くなってもいいのでその辺の強引さを無くせば納得できたと思う。 どちらも恋愛ものではあるが主人公とその相手にセックスは無し 個人的にセックスシーンのある小説はあまり好きではない。 羨ましいから。やっかむから。

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2017/08/25

再読。また前回の感想があまり記憶にないのだが、サンクチュアリが良かった。ばななさんの初期の作品がすーっと入ってくるには自分は年をとりすぎたのかな(^^;でも、夏に夏の風景を読むのはとても気持ちいい。

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2017/06/09

サンクチュアリが好きだ。読んでいて、海の匂いや銀杏を踏む音、情景以外のいろんな感覚が思い浮かべられるようなところが好き。これは哀しい予感が好きなのにも通じている。

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2017/04/18

年度末の決算ということもあって、ここ最近仕事が忙しく通勤時間はうとうとしてしまい、帰宅後も読書時間がなかなかとれず、今読んでいる本は頭に入ってこなくてイライラを募らせています。 それでもなにか軽い気持ちで読めるものはないかと、書棚を眺めて、タイトルに惹かれて手に取りました。 し...

年度末の決算ということもあって、ここ最近仕事が忙しく通勤時間はうとうとしてしまい、帰宅後も読書時間がなかなかとれず、今読んでいる本は頭に入ってこなくてイライラを募らせています。 それでもなにか軽い気持ちで読めるものはないかと、書棚を眺めて、タイトルに惹かれて手に取りました。 しばらくぶりの再読です。中身はあんまり覚えてません(ぇ とても空気感のある、まるで景色のように流れていく物語。 家族のこと、恋愛のこと、死のことも、重くないけどちょっぴり寂しく切なくてアンニュイな気分になりました。 疲れているときは甘いラブストーリーよりもホラーよりもミステリーよりも、これぐらいの方がちょうどいいな、と思いました。 あまり本の感想ではなくなってしまいましたが、疲れているときは、ちょっとほろ苦く、さくっと読める本がいいですね。

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2016/08/18

【読了メモ】(160818 19:30) 吉本ばなな『うたかた/サンクチュアリ』/新潮文庫/2002 Oct 1st/嵐くんとのうたかた、馨さんとのサンクチュアリ。おーちゃんのくれたgentenのブックカバーに包んで。

Posted byブクログ