平安妖異伝 の商品レビュー
平安時代は人々の心の不安つけ込んで妖怪、怨霊、陰陽師、呪術師が社会を支配していた。 江戸時代よりその傾向が強い。その辺りが興味深い。
Posted by
面白かったです。道長が私の盛っていたイメージと全然違っていたのですが、この本にある道長さん、すっごく好感持てますね。また、真比呂の謎っぷりも大好きです。 平安時代の雅さと、ちょっと暗い部分。人の心の闇というか、不思議さというか、妖怪というか妖魔というか、そういうものが好きな人に...
面白かったです。道長が私の盛っていたイメージと全然違っていたのですが、この本にある道長さん、すっごく好感持てますね。また、真比呂の謎っぷりも大好きです。 平安時代の雅さと、ちょっと暗い部分。人の心の闇というか、不思議さというか、妖怪というか妖魔というか、そういうものが好きな人にはたまらない一冊だと思います。ホラーはダメだけど、こういう妖しい雰囲気は大好きなのですごくはまって読みました。 全部の話が音楽に繋がっていて、それもまたすごく良かった。どろどろしているようで、そうでなく、さらりとした風を感じるような一冊です。
Posted by
チョー好み!!!もうドツボに私好みな作品です。平岩さんが京極夏彦風に書いちゃったみたいな世界観。 時は平安 藤原家の全盛期。藤原道長と 宮廷の楽人のフシギな少年 秦 真比呂が 平安の都に起こる 雅楽の楽器をめぐる怪異を体験し 収める というような事件が10編。平岩さんは現代もの...
チョー好み!!!もうドツボに私好みな作品です。平岩さんが京極夏彦風に書いちゃったみたいな世界観。 時は平安 藤原家の全盛期。藤原道長と 宮廷の楽人のフシギな少年 秦 真比呂が 平安の都に起こる 雅楽の楽器をめぐる怪異を体験し 収める というような事件が10編。平岩さんは現代ものか江戸ものばかりを読んでいたのですが 平安の雅を彼女の描写力で描いたこの 匂うほどのあでやかさ 眩暈モノです。いつもながら 人物の会話 情景描写の美しさに加え 物語の中心を貫く雅楽の調べの表現がもう。。 〜人々の耳を駆け抜けたのは百花繚乱の上に弧を描いた七色の虹の音色であった〜 ってもう想像するだに感涙です(T∀T)ダー いちばん好きだったのは「花と楽人」 。桜の老木を蘇らせようと 全国から花守を集めて丹精させ、満開の花を再び咲かせる摂政。しかし謎の女のフシギな夢とともに摂政は精を失ってゆく。。 土に還る運命を黄金にて買い戻そうとする天命に背く行いであると桜の化身が訴えていたのであった てな展開。人間の浅はかな勘違いを思い知らされた気がします。 これ一度読んでください。オススメ。
Posted by
平安朝、妖が登場し特殊な能力を持つ人物が謎を解く、夢枕獏の陰陽師に似た雰囲気があります。唐突な終わり方で次作が楽しみであるような心配であるような...
Posted by
平岩弓枝と言えば「御宿かわせみ」。 こんなのも書いてるんですね。 全編楽器にまつわり、楽器に宿るものの話です。 道長の危機を楽器の精が知らせるなんて良いくだりです。
Posted by
魑魅魍魎が徘徊する都、平安京でおこる不思議な?物語。 平安京とか悪霊とかそういうのが好きな方は楽しく読めると思います。文がとても綺麗です。
Posted by
- 1
- 2