クロスファイア(上) の商品レビュー
望まざる力を持ってしまった少女。それゆえの孤独。攻撃性の力は、人を傷つけ、その傷は自分にも刻まれてゆく。
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「宮部みゆき≒ハートウォーミングな、少なからず救いのある終わり方」という先入観を持ちながら読んでた私にとって、「≒」ではなく「≠」だったこのラストは衝撃だった。 最初は主人公のことが全く理解できなかったし、感情移入も出来ず「ゲームかハリウッド映画のようなアクションだなぁ」とか思...
「宮部みゆき≒ハートウォーミングな、少なからず救いのある終わり方」という先入観を持ちながら読んでた私にとって、「≒」ではなく「≠」だったこのラストは衝撃だった。 最初は主人公のことが全く理解できなかったし、感情移入も出来ず「ゲームかハリウッド映画のようなアクションだなぁ」とか思いながら読んでたんだけど、下巻途中でストーリーのカラクリが見えてきたら、その後は主人公が不憫で仕方なくて、読むのがつらかった。 自分の持つ異端の才能に生涯苦しんだ人たちは、死んだ後は安らかなんだろうか? 自分の犯してしまった罪が原因で心を殺して一生を終えた人たちは、死後の世界で心を取り戻すことが出来るのだろうか? それとも、そんな人たちは死んだ後は感情などを持たず、本当にただ「眠る」もしくは「消滅する」ことが一番の安らぎなのか? そして残された人たちは? 自分の大切な人を奪っておきながら法の網を潜り抜けてのうのうと生きる者たちを自分で「裁く」ことは正しいのか?そもそも、人が人を「裁く」ことなど出来るのか? フィクションのキャラクターの「死後の世界」を考えても仕方ないと言われればその通りだけど、似たようなことは現実にも起きているわけで。
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強大な力を持つが為に、今まで孤独な人生を歩んできた青木淳子。 復讐を繰り返し、自らを「装填された銃だ」と言い切る。そんな彼女による、世の中の悪の退治。また、それを追う刑事。 この刑事も幼少の頃に目の前で弟を小さな女の子に焼き尽くされた経験をもつ。 この世の悪に、刑事のように、遠回...
強大な力を持つが為に、今まで孤独な人生を歩んできた青木淳子。 復讐を繰り返し、自らを「装填された銃だ」と言い切る。そんな彼女による、世の中の悪の退治。また、それを追う刑事。 この刑事も幼少の頃に目の前で弟を小さな女の子に焼き尽くされた経験をもつ。 この世の悪に、刑事のように、遠回りながら、誰も傷つけないようにゴールを目指すのか、 特殊な力を用いながら、少量の犠牲なら仕方がない、と最短距離でゴールを目指すのか。
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ごめんなさい、私は好きじゃないです。なんていうか、宮部さんの原点のような作品なんでしょうが、私的にはあまり興味がなかったです。世間に毒されている私には無理なお話です。
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念力放火能力というありえない能力を持つ主人公の話まぁまぁ、楽しめるかな。つーか「竜は眠る」と話が微妙にかぶってる感がある。
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宮部みゆき超能力ものとしては、映画になったこちらの方が有名か。主人公、青木淳子がどんどん歯止めがきかなくなっていく様に美しさと恐怖を覚える。
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SF・超能力者もの。結末は哀しく終わるけれども人物像が弱さとか儚さを書き綴ってあり、しかしスカッとした読後感を生んだ作品。
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宮部みゆきのクロスファイアを読みました。超能力を持った女の子が自分の正義によって人を裁いていくが、それが行き詰まっていくというストーリーでした。善意を持って行動しているはずの主人公が自分の行為が本当に正義なのかに疑問をもって悩んでいたはずなのに、いつのまにか悪意を持った人間に利用...
宮部みゆきのクロスファイアを読みました。超能力を持った女の子が自分の正義によって人を裁いていくが、それが行き詰まっていくというストーリーでした。善意を持って行動しているはずの主人公が自分の行為が本当に正義なのかに疑問をもって悩んでいたはずなのに、いつのまにか悪意を持った人間に利用されてしまう、裏切られてしまうというストーリーが私のつぼをついているのかも知れません。前に読んだ龍は眠るに比べて頷ける部分が多く結構楽しんで読むことができました。
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