今夜は眠れない の商品レビュー

宮部みゆき(著者)

2015/02/19

2009年4月15日読了。巨額の財産を持つ相場師が死に、突然転がり込んできた遺産に翻弄される家族･を何とかしようと立ち上がる主人公雅男。「子供であること」を活かした調査の末に辿り着いた真相とは･･･？子供のような大人のような、主人公の一人語りがときにほほえましく、ときに身をつまされるような感覚にとらわれる。真相のどんでん返しは「えー･･･それでいいの？」と思わなくもないが、オチとしてはよく出来ているのではないか。浮気であれ何がきっかけであれ、「不信」というものは一度起こってしまうと元には戻れなくなるもんなのかね。気をつけよう。

2009/10/07

志村貴子の表紙がいいです。

内容は、ちょっともたついた感。
トリックも微妙というか、人間関係の詰めが甘いというか…。
宮部みゆきの作品って内容が軽いのはとことん軽いうえに
かといってテンポに軽快さがあるわけでもないから
しっかりした作品と較べちゃってがっくりくるんだよね。
でもこれ、帯に「１０代のうちの読んでおきたい角川文庫」ってあるから
この位、軽くて唐突な展開でもいいのかな。

相変わらず出来た子どもだった。
彼女の作品の子どもは出来すぎだと思う。確実に私より大人。

2009/10/04

宮部みゆきの書く少年が好きなので、もちろんこの本も好き。

若干コナンの少年探偵団的なかほりがする。

大人顔負けです。

2009/10/04

2008/11/2読了。

ある一家に、突然5億円の遺産が舞い込んだことをきっかけに起こる様々な事件や人間模様を描く。
友人島崎のキャラクターが面白い。

2009/10/07

宮部みゆき作品で一人称表現は初めてだったので、とても新鮮に読めてしまった。語り手は、まさしく中学生の男の子そのもの！何て巧みなの！！

2009/10/04

おもしろい。

ブレイブストーリーが流行ってた(？)頃に、宮部みゆきが気になってた。
だけど皆と同じの読んでもミーハーに見られるのカッコ悪いなー、とか捻くれた考えを持っていた俺は、同じ作家の違う小説を探したのだ。
そんで文庫本で安かったコイツを購入。

降って湧いた5億円。ばらばらになる家族。どこか楽観的な『僕』。
好奇心旺盛で行動派な中学生の主人公と、知的でクールな親友の織りなす会話は、テンポがよく、軽快に読み進められる。

ページ数は少ないけど、内容はギッシリ。
こういうのも作家さんのウデなのかなと思います。

これはおススメ。

2009/10/04

推理小説、というよりは、青春小説でしょうか。読みやすいし共感しやすい。深く考えさせられる、というよりは、おもしろい！ という印象が強い。

2009/10/07

2008.08．中一の雅男の母に5億円が遺贈されるという．母が昔、怪我をした人を世話してそのお礼だという．マスコミでも大騒ぎになり大変．父はその人と母とに何か関係があったのではと疑い出て行ってしまう．そんな中、母と雅男が誘拐され（されたこと）、身代金として５億円が要求される．リアリティーのない話だがすんなりと読める．

2009/10/04

中学生雅男の母に、突然株の相場師から5億円の
遺贈の話が舞い込んできて、雅男と家族は
騒動に巻き込まれます。
先に読んでしまった「夢にも思わない」の方が続編ですが
前後しても問題なく読めました。
こちらの方が、続編より好きです。
主要な登場人物がみんな優しいので、現実味が
薄いといえば薄いですが、安心して読めます。
しかし親友の島崎くんは、何であんなに
何でもお見通しなんでしょうね。
大人顔負けです。

2009/10/07

「ブレイブ・ストーリー」同様、少年が主人公なので、いつもの宮部さんの作風とはちょっと違うテイスト。
さわやかな語り口なので、読みやすい。普通の家庭に、自分は全く知らないところから5億の遺産が舞い込んできたら、きっと周囲はこんな風に変化していくんだろうなという描写がリアルだった。 自分が生まれる前の両親の「過去」って怖いけどちょっと気になる。