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どうにもとまらない歌謡曲 の商品レビュー

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2019/06/23

いやあ、面白い本だった。そもそも70年代歌謡曲が大好きなのでそれを分析するような本は好きなんだけど、さらにジェンダー視点から分析するってのが面白い。さらに、筆がすべるように滑らか。歌詞のフレーズを引いてあるのに「なるほどぉ」とうなずきながら小気味よく読み進んでいける。真面目に書い...

いやあ、面白い本だった。そもそも70年代歌謡曲が大好きなのでそれを分析するような本は好きなんだけど、さらにジェンダー視点から分析するってのが面白い。さらに、筆がすべるように滑らか。歌詞のフレーズを引いてあるのに「なるほどぉ」とうなずきながら小気味よく読み進んでいける。真面目に書いてるんだか、それとも冗談なのって思うところもあったりして。歌謡曲が描く世界って性別をより際立たせる面があると思っているので、世のなかのジェンダー観ともある程度ズレがあると思っているんだけど、それでも論じ方しだいでこんなふうに語れるものなんだって感じ。 まったくの偏見なんだけど、この本を出している晶文社とか、平凡社といったあたりは目のつけどころが素晴らしい。本って著者のものだけど、企画の可否を左右する出版社の色っていうのも影響するよね。

Posted byブクログ