三島由紀夫 十代書簡集 の商品レビュー
十代とは思えない三島…
十代とは思えない三島由紀夫の書簡集。後の感性や思考の萌芽を見ることが出来ます。
文庫OFF
文学がたしかに藝術であったころの、一藝術家としての三島由紀夫の輪郭。それを、こんなにもはっきりと見ることができたのは初めて。当時の文壇とそれをとりまく空気を体感できる、とても密度の高い一冊でした。彼の学に対するコンプレックスや父親への複雑な気持ちなど、一人間としての個性が垣間見ら...
文学がたしかに藝術であったころの、一藝術家としての三島由紀夫の輪郭。それを、こんなにもはっきりと見ることができたのは初めて。当時の文壇とそれをとりまく空気を体感できる、とても密度の高い一冊でした。彼の学に対するコンプレックスや父親への複雑な気持ちなど、一人間としての個性が垣間見られる点も魅力的に感じます。
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こういうのを読むと本当に天才だなぁと思いました。 あと当時の書店の風景が書いてあるのが興味深かったです。
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2009/9/22図書館で借りる 2009/ 三島由紀夫の書簡集です。十代に彼はどんな事を書いていたのか、気になります。 この写真、すごくかっこいい。 本書は三島由紀夫が学習院中等科・高等科に通っていた頃に、文芸部の先輩であった東文彦に宛てた手紙を集めたものです。 三島の父は...
2009/9/22図書館で借りる 2009/ 三島由紀夫の書簡集です。十代に彼はどんな事を書いていたのか、気になります。 この写真、すごくかっこいい。 本書は三島由紀夫が学習院中等科・高等科に通っていた頃に、文芸部の先輩であった東文彦に宛てた手紙を集めたものです。 三島の父は文学をするものを「亡国の民」だと言っていた。父の愛読書は、「フランス敗れたり」「ヨオロッパの七つの謎」…である。 三島は手紙の最後に詩を何編か書いている。 p128-9が好き。 ・貴翰(相手を敬って、その手紙をいう語。) ・玉稿(りっぱな原稿。相手を敬って、その原稿をいう語。) ・芳墨(他人を敬って、その書状・筆跡をいう語。) ・拝読(読むことを、その筆者を敬っていう謙譲語。) ・委曲(詳しく細かなこと。) ・寡聞(見聞が狭く浅いこと。) ・蒼古(古めかしい中に深い趣のあるさま。) ・
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