女系家族(上) の商品レビュー
相続法の勉強(?)になる本。 この本も、女性の恐ろしさやえげつなさが至る所に散りばめられている。読んでいて若干気分の悪くなる箇所もあるが、人間のエゴ、欲深さ、醜悪さをあるがままに描くことに定評のある(?)作者の本領発揮というところか。
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大阪船場の木綿問屋の遺産相続を巡る争い。 三姉妹に叔母、妾、大番頭を交えた金にえげつない奴らの話。 山林売買に絞って話が進むのが若干物足りないし、上下二巻だけで短い。 この本を最後に山崎豊子は船場物を卒業し、「白い巨塔」などの社会派へと転向していった。
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さすが山崎先生!先生の書くどろどろの愛憎劇はハズシがありません。 ワクワクするほどドロドロです。 大阪船場の老舗木綿問屋、矢島屋は代々跡つぎ娘に婿養子をとる女系家族。 四代目の主人が亡くなったときには既におかみさんは他界しており、 その遺産を娘三人で分け合うことになる...
さすが山崎先生!先生の書くどろどろの愛憎劇はハズシがありません。 ワクワクするほどドロドロです。 大阪船場の老舗木綿問屋、矢島屋は代々跡つぎ娘に婿養子をとる女系家族。 四代目の主人が亡くなったときには既におかみさんは他界しており、 その遺産を娘三人で分け合うことになる。 美人三姉妹がお互いをだまし合い、けん制しあって骨肉の争いを始める。 そこに腹黒い大御所番頭はんが加わって、事態はいっそう悪化。 お金があり余るほどあるのに、まだ取り合うのかね。恐ろしわぁ。 「女系家族」はTBS系でドラマ化されていたのですね。見逃した〜 三姉妹が高島礼子、瀬戸朝香、香椎由宇 三人の着物姿は見事だったでしょうね。 行事の度ごとに艶やかな着物で登場するサマは、小説の中だけでも充分圧巻です。 映像で見たかったなぁ。テレビドラマでどこまでお金をかけられるか、という問題はありますが。 亡くなった主人の愛人に米倉涼子。したたかな女が定着してきましたね。 「でっしゃろ」「おます」「さかいに」「そうだすな」 今でも船場ではこんな言葉を使ってるのかどうかは知らないけれど、 京言葉と同じく耳障りがとてもいい。 美しい姿と美しい言葉、なのに根性がねじまがっているアンバランスがおもしろかった。
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山崎豊子にしてはあまり社会派小説という感じではなくエンターテイメント性が高いかな。大阪船場の老舗を舞台に3姉妹と番頭、親戚たちのエゴと欲望がこれでもかというほど書かれてて、多少しつこいけど面白いですよ。
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有名な本でドラマ化もされているが、この山崎豊子さんの本は、今まで読んでみたかったがなかなか読めないでいた。今回、まだ上巻だけしか読めていないが、登場人物がみな怪しく、誰が結局一番の黒幕なのか、一体誰がこのどろどろした遺産相続問題の勝者となるのか、まったくわからないまま下巻に続いて...
有名な本でドラマ化もされているが、この山崎豊子さんの本は、今まで読んでみたかったがなかなか読めないでいた。今回、まだ上巻だけしか読めていないが、登場人物がみな怪しく、誰が結局一番の黒幕なのか、一体誰がこのどろどろした遺産相続問題の勝者となるのか、まったくわからないまま下巻に続いている様子。先が気になる展開だ。
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大阪・船場の老舗矢島家は代々跡継ぎ娘に養子婿をとる女系の家筋。その四代目善蔵が泣くなって、出もどりの長女藤代、養子婿をむかえた次女千寿、料理教室にかよう三女雛子をはじめ親戚一同の前で、番頭の宇市が遺言書を読み上げる。そこには莫大な遺産の配分方法ばかりでなく、善蔵の隠し女の事まで認...
大阪・船場の老舗矢島家は代々跡継ぎ娘に養子婿をとる女系の家筋。その四代目善蔵が泣くなって、出もどりの長女藤代、養子婿をむかえた次女千寿、料理教室にかよう三女雛子をはじめ親戚一同の前で、番頭の宇市が遺言書を読み上げる。そこには莫大な遺産の配分方法ばかりでなく、善蔵の隠し女の事まで認められていた。遺産相続争いを通し人間のエゴと欲望を赤裸々に抉る長編小説。
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どろどろー。全てがすんごいどろどろ。女同士の諍いと遺産相続と男女と家族と。山崎豊子って初めて読んだけど、こりゃすごいわ。昼ドラ見てる感覚。続きが気になってしまう。醜いけど面白いです。
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えげつないえげつない。どいつもこいつもこれでもかっというほどにそしてあからさまにえげつない。もう読むの嫌だと思うのだけど目が離せません。早く下巻も読まなきゃ。
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07/01/10 大阪老舗の木綿問屋矢島家は四代続いた女系の家筋。四代目の母に次いで父の死後、残された莫大な遺産を三人姉妹が相続することになった。さらに、父の妾の存在が明らかとなり、姉妹を中心に、分家の叔母、遺言執行者たる大番頭、それらに関わる様々な人々のエゴと欲望が渦巻く。
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遺産相続をきっかけに、姉妹を中心に人間の欲望や汚さを鮮明に描いた作品。 欲望を実現するためには策を練り、一歩先を常に見越した判断を行い他人を出し抜かなければならない。損得勘定の精神の元に案を巡らせる個々人の深層心理をうまく描き出しており、とても面白く読めた。人間はきっかけが...
遺産相続をきっかけに、姉妹を中心に人間の欲望や汚さを鮮明に描いた作品。 欲望を実現するためには策を練り、一歩先を常に見越した判断を行い他人を出し抜かなければならない。損得勘定の精神の元に案を巡らせる個々人の深層心理をうまく描き出しており、とても面白く読めた。人間はきっかけがあると、これだけ汚くもなり、頭を使うのか?と魑魅魍魎のような恐ろしさを感じ取ることにもなり、安穏と生きることにも価値や幸せを見出していいなと思った。
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