時間の本性 の商品レビュー

植村恒一郎(著者)

2017/09/02

時間の問題は、大きく分けて二つある。一つは、「量」としての時間であり、時計によって表示される時間である。もう一つは、過去・現在・未来という「時間様相」である。前者をアリストテレス的時間、後者をアウグスティヌス的時間と呼んでもよい。あるいは前者を「自然の時間」、後者を「精神の時間」と呼ぶこともできる。時間は一つのものであるはずなのに、この二つの時間を統一的に理解することが難しいのは、主として、時間様相の困難さにある。

2011/09/30

時計の針の動く「速さ」は、時間の進む「速さ」とは無関係であることを示して、「時計が示す時間」の本性を考察しています。