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人名詩集 の商品レビュー

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2009/10/04

茨木のり子の第4詩集。 人の名前が入っている詩が多いのがタイトルの由来。 「わたしの叔父さん」「くりかえしのうた」など好きな詩が多かったが一番心に残ったのは「居酒屋にて」。 北国の居酒屋でへべれけになった源さんのだみ声が聞こえてくるようだ。 「俺を大いに愛でてくれ...

茨木のり子の第4詩集。 人の名前が入っている詩が多いのがタイトルの由来。 「わたしの叔父さん」「くりかえしのうた」など好きな詩が多かったが一番心に残ったのは「居酒屋にて」。 北国の居酒屋でへべれけになった源さんのだみ声が聞こえてくるようだ。 「俺を大いに愛でてくれて」「大事大事の物を扱うように俺を扱ってくれた」「一人の嬶(かか)」の存在が光る。 最終連のことばが重い。

Posted byブクログ

2011/06/18

「くりかえしのうた」に問題意識の近さを感じる。ご存命のうちにぜひ一度お話したかった、どのような形であろうとも。「居酒屋にて」にはきゅんとする。「王様の耳」より:彼らの耳はロバの耳/見渡せば結構若いロバもいた/(驢馬よ ゆるせ これは比喩/おまえたちの聴覚ははるかに素敵だろうと思う...

「くりかえしのうた」に問題意識の近さを感じる。ご存命のうちにぜひ一度お話したかった、どのような形であろうとも。「居酒屋にて」にはきゅんとする。「王様の耳」より:彼らの耳はロバの耳/見渡せば結構若いロバもいた/(驢馬よ ゆるせ これは比喩/おまえたちの聴覚ははるかに素敵だろうと思うよ);こういう紡ぎ方をできる人はほかに知らない。

Posted byブクログ

2009/10/04

【目的】 【引用】 【感じたこと】 茨木のり子の詩には力がある。 【学んだこと】

Posted byブクログ