光と影の誘惑 の商品レビュー
デビュー作「慟哭」が面白かつたので、インターネット書店で何册か購入したうちの1册。 表題作を含む中篇4篇を集録してゐる。 フーダニット、ハウダニット、敍述ものと多彩な構成である。 集録されてゐる4篇はいずれも秀作であるが、なかでも最後の「我が母の教えたまいし歌」が氣に入つた。 本...
デビュー作「慟哭」が面白かつたので、インターネット書店で何册か購入したうちの1册。 表題作を含む中篇4篇を集録してゐる。 フーダニット、ハウダニット、敍述ものと多彩な構成である。 集録されてゐる4篇はいずれも秀作であるが、なかでも最後の「我が母の教えたまいし歌」が氣に入つた。 本格ミステリーとしては喰ひたりないかもしれないが、あたたかいものを感じる。 貫井徳郎はこれから注目して行きたい作家の一人である。 2003年4月15日讀了
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う〜んタイトル負け??っていう気もしますが・・・。それぞれの作品にパンチが無いような、題材としてありがちなものだからでしょうか。
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巧いね。展開も落し方も文章も。4つの短編のうちはずれはひとつもないと思う。「長く孤独な誘拐」はその方法も度肝を抜かれたけど落し方の暗さが何ともいえない。「二十四羽の目撃者」はどこか都筑道夫を読んでるみたいな印象。軽くてコメディタッチで面白い、しかも良質のミステリ。落ちも笑えるし。...
巧いね。展開も落し方も文章も。4つの短編のうちはずれはひとつもないと思う。「長く孤独な誘拐」はその方法も度肝を抜かれたけど落し方の暗さが何ともいえない。「二十四羽の目撃者」はどこか都筑道夫を読んでるみたいな印象。軽くてコメディタッチで面白い、しかも良質のミステリ。落ちも笑えるし。「光と影の誘惑」あー、俺はこの人の○○トリックには相当相性が悪いらしい。6章くらいでなんとなく気づいてしまった。まあそれを上回る騙りだったんだけど弱まってしまったのは事実。「我が母の教えたまいし歌」は…何ともいえない。
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宮部みゆきの次にはまったサスペンス作家がこの人だと思う。 よく「早く続きが読みたくて寝不足になる」といったような売り文句があるが、この人の本にはその文句がぴったりだと思った。
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この方がお書きになった『慟哭』は、傑作中の傑作だとあたくし思うです。 で、他の何篇か拝読してもなんか物足りなかったの。 こーれーは!ほんのり『慟哭』の香りがして、面白かったのねぇ。
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