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だましゑ歌麿 の商品レビュー

4.3

28件のお客様レビュー

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2009/10/13

日本史授業における暗記の必須項目・寛政の改革が行われていた頃を舞台としたお話。 大水に襲われ深川一帯が壊滅状態となった夜、 人気絵師歌麿(もちろん"あの"歌麿である)の女房が何者かに連れ去られ姿を消して―― 歴史上実在した人物が登場人物としてぐいぐいもりもり...

日本史授業における暗記の必須項目・寛政の改革が行われていた頃を舞台としたお話。 大水に襲われ深川一帯が壊滅状態となった夜、 人気絵師歌麿(もちろん"あの"歌麿である)の女房が何者かに連れ去られ姿を消して―― 歴史上実在した人物が登場人物としてぐいぐいもりもり出てきます。 頭の中の記号でしかなかった史上の人物名に人格が肉付けされてゆくこの不思議。 おっさんとかおっさんとかおっさんとかが魅力的な一冊です。

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2009/10/04

「千に一つの目こぼしもしない」真面目で強く優しい同心、仙波が浮世絵画家喜多川歌麿の身内を襲った事件を追う話。現代風にいうと権力と戦う警察小説?脇を固めるキャラも個性的で面白く、一気に読めました。

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2009/10/04

とても痛快で、読めば読むほど面白い。 主人公をそれぞれの作品で替えながら、謎解きをするという設定で 歌麿・春朗(のちの北斎)の名前でもわかるように浮世絵や 江戸の町の風景・町人の暮らしなどが浮かんでくるような作品。 鬼平犯科帳で有名な長谷川平蔵が悪役として登場するのだけど 悪...

とても痛快で、読めば読むほど面白い。 主人公をそれぞれの作品で替えながら、謎解きをするという設定で 歌麿・春朗(のちの北斎)の名前でもわかるように浮世絵や 江戸の町の風景・町人の暮らしなどが浮かんでくるような作品。 鬼平犯科帳で有名な長谷川平蔵が悪役として登場するのだけど 悪役までもがみんな渋くてカッコイイ。 あたしのような江戸物初心者には、ピッタリの作品でした^^

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2010/09/25

人気絵師・喜多川歌麿ばかりか、火附盗賊改の長谷川平蔵など、 なじみ深い登場人物を交えての虚々実々捕物帳。 が、これらの人物像に思い入れがない場合は、 ふぅん くらいの感想になってしまうかも。 誰が敵で誰が味方か、途中から非常に混乱させてくれました(苦笑)。 まぁ、それがまた面白...

人気絵師・喜多川歌麿ばかりか、火附盗賊改の長谷川平蔵など、 なじみ深い登場人物を交えての虚々実々捕物帳。 が、これらの人物像に思い入れがない場合は、 ふぅん くらいの感想になってしまうかも。 誰が敵で誰が味方か、途中から非常に混乱させてくれました(苦笑)。 まぁ、それがまた面白くもあるのですが。 結局は主人公・仙波一之進の一人勝ち、と言う感じでしょうかね。

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2009/10/04

北町奉行所、千に一つも目こぼしのないと言われる仙波が遭遇した絵師・歌麿。 殺された歌麿の愛妻の謎を追う先で、もう一つの歌麿の顔が明らかに・・・! 浮世絵三部作を読んでからだとより楽しめます。津田の北斎隠密説を匂わせる、春朗(後の北斎)も登場。

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2009/10/07

おいしいお出汁でお茶漬けをいただくように、さらさらさらさら〜っと読み終わってしまいました。面白かったです。版画の技法だとか、当時の政治とかお役目のこととかの説明もたくさん出てくるのに、リズムが良くて、本当にさらさら〜っと読めました。 舞台は田沼意次〜松平定信の頃の江戸、ドラマチ...

おいしいお出汁でお茶漬けをいただくように、さらさらさらさら〜っと読み終わってしまいました。面白かったです。版画の技法だとか、当時の政治とかお役目のこととかの説明もたくさん出てくるのに、リズムが良くて、本当にさらさら〜っと読めました。 舞台は田沼意次〜松平定信の頃の江戸、ドラマチックな時代です。登場人物も松平のご老中をはじめ、鬼平こと長谷川平蔵、美人画の歌麿、風景画の北斎(北斎を名乗る前の売れない頃の設定)、日本史だとか時代劇だとかでお馴染みの実在の人がたくさん出てくるので楽しい。 そして! 主人公がとてもいい男でした。腕っぷしは強く、正直で曲がったことが大嫌いな世渡り下手、でも人の情のわかる優しい同心です。こんな人が本当に居たら、キット夢中になっちゃいます。でも恋人とか奥さんになるのは、毎日無事に帰って来るか始終やきもきして、心労が耐えなさそうなので、大変。。。 基本は人情話ですが、ミステリとしても良く出来ていて、本当に面白かった。

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2009/10/04

 いやはや、参りました。最後まで息も吐かせぬストーリー展開で、堪能しました。歌麿や北斎が御用を預かる者だったのでは、というのは実しやかに囁かれていることですが、そこにこれだけの創作を絡めて大作に仕上げるというのはやっぱりすごい。この人の作品、陸奥3部作や『竜の柩』も大好きですが、...

 いやはや、参りました。最後まで息も吐かせぬストーリー展開で、堪能しました。歌麿や北斎が御用を預かる者だったのでは、というのは実しやかに囁かれていることですが、そこにこれだけの創作を絡めて大作に仕上げるというのはやっぱりすごい。この人の作品、陸奥3部作や『竜の柩』も大好きですが、浮世絵ものも本当におもしろい。  高橋克彦氏の作品でいつも思うのは、父子の情の深さ。本作の千波は、堅いと言われながらも作中ではかなりの軽さを持っているキャラクター。それでも、父親の左門とのシーンでは、お互いの深い愛情が伝わってくる。父が子を思うのは当然ながら、子の父を慕う思いというのは往々にして描かれないし、描かれるならばもっとあからさまなものだったりする。瑣末なことかもしれないが、高橋作品の良さはここにあるのではないかと思う。  ところで、ドラマ「鬼平犯科帳」のファンでもある私は、作中登場する長谷川平蔵が常に中村吉衛門で、中山が何故か尾身としのりだった(爆)

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2009/10/04

通称「千一」の異名を取る「千に一つの目こぼしもしない」鬼同心、しかし賄賂や役得などには目もくれずに事件を追い、人を思う強く優しい男、仙波一之進を主人公とした長編時代小説。最後までなかなか尻尾を掴ませない敵との息詰まる頭脳戦、そして斬り合い。一気に読んだ。

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