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花神(上) の商品レビュー

4.2

115件のお客様レビュー

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2009/10/04

司馬作品で最も好きなもの 薩長の幕末志士達が精神面を変えたとしても、それだけでは時代は変わらない。変えようとしても体だけが成長してしまい内臓がついていかない状況になるでしょう。そんな幕末、明治維新期の内臓の成長に注目

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2009/10/04

村医から一転倒幕軍の総司令官となり、維新半ばで非業の死を遂げた近代兵制の始祖大村益次郎の生涯を描く長編。全3巻の一巻目。緒方洪庵の適塾に入塾してから長州藩お抱えとなるまでを収録。 以前大河ドラマでやってた頃、一度読んでいるはずなんだが、さすがに内容は忘却の彼方。 長州ものなので高...

村医から一転倒幕軍の総司令官となり、維新半ばで非業の死を遂げた近代兵制の始祖大村益次郎の生涯を描く長編。全3巻の一巻目。緒方洪庵の適塾に入塾してから長州藩お抱えとなるまでを収録。 以前大河ドラマでやってた頃、一度読んでいるはずなんだが、さすがに内容は忘却の彼方。 長州ものなので高杉晋作とかもちらりでてきますが、むしろ桂小五郎が思いのほか登場回数が多い気が。

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2009/10/04

幕末・維新という狂気の時代で、技術で時代の寵児となった大村益次郎の生涯。時代に媚びるのではなく、自らの技術を磨き光を放つ生き様に、共感を覚えた。

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2009/10/04

幕末。誰もが理想を抱いて闘った時代として描かれる歴史小説が多い中、実務家として希有な軍事的才能だけを手に時代の「しあげ」をした大村益次郎。田中芳樹氏の「七都市物語」でも同じ言葉がありましたが、「軍事」というのは芸術と同じで、才能だけが勝負を決する。そういう意味で大村益次郎(村田蔵...

幕末。誰もが理想を抱いて闘った時代として描かれる歴史小説が多い中、実務家として希有な軍事的才能だけを手に時代の「しあげ」をした大村益次郎。田中芳樹氏の「七都市物語」でも同じ言葉がありましたが、「軍事」というのは芸術と同じで、才能だけが勝負を決する。そういう意味で大村益次郎(村田蔵六)という男には、プロフェッショナル的な凄みを感じます。 ちなみに「花神」とは所謂「花咲か爺」のこと。維新という花を咲かせるため、時代が必要とした時にあらわれ、仕事が終わるとさっと消えてしまった男。この合理主義の無骨なおじさんの話にこんなロマンチックで神秘的なタイトルをつけた司馬先生に脱帽です。

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2020/07/15

私は、自分の情欲を制することができると思っていたし、げんにそうしてきた。しかし一つ思わぬ伏兵がいることを知りました。人間が人間を好きになってしまうと、なまなかな意思の力ではどうにもならぬということを知ったのです。それも不幸なことに、いまの今、気づいた。(p.272)

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