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イコノロジー研究(上) の商品レビュー

4.1

13件のお客様レビュー

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ダヴィンチコードを読…

ダヴィンチコードを読んで、図像のミステリーにハマってしまった人は、この本を手にせずにはいられないと思います。キリスト教にも詳しくなれますよ!トリビア満載。

文庫OFF

2021/01/02

美術史の基本書をふりかえる。基本書とはいえ未だに学ぶべきところが多いこちら。あるイメージがどのような思想や風習などの「象徴」として成り立っているかを、具体的なケースから論じている。やはりヴァールブルクなのだけれども、ヴァールブルクよりもスケール小さい感はある。

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2019/12/12

イコノロジーって元々はどういう言われ方なんやろう、というのをちゃんと知りたくて手に取った、が、前評判とおり、序章にそのあたりは全部あって、二章以降は具体的な例 とてもわかりやすい構造なだけに、逆に、例を全部読むべきか、躊躇 読めば面白いのだけど、イコノロジーの例は他にも読んでるの...

イコノロジーって元々はどういう言われ方なんやろう、というのをちゃんと知りたくて手に取った、が、前評判とおり、序章にそのあたりは全部あって、二章以降は具体的な例 とてもわかりやすい構造なだけに、逆に、例を全部読むべきか、躊躇 読めば面白いのだけど、イコノロジーの例は他にも読んでるので、時の翁だけちゃんと読んで、あとはパラパラ 下巻も同じ読み方になりそうだなー

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2012/08/06

イコノロジーについて初めてまとめられた学術書の翻訳本。絵画を読む手法が歴史とともに記載されている本です。西洋画が好きな人は必読。 内容にボリュームがあるので、買って読む本かな、と。図書館で借りて読むものではなかった……。

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2012/08/02

高価な本だが、原注、図版、文献、索引が充実していて、損した気分には ならない…と思う。(人によるかな?) 原著者パフノフスキーは、1933年のナチスによるユダヤ人公職追放に起因する亡命者 の一人、「ヒトラーのアメリカへの皮肉な贈物」である人々の中でも傑出した人物。

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2012/03/18

それまで、美術史分野の付属物として扱われてきた図像学(イコノロジー)を、独立した学問として大成させた不朽の名著。本書の主題は、絵画の主題と意味を説明することにある。著者はそれを「街である人物が帽子をとって私に挨拶をした」という例を挙げ、説明してくれる。つまり「紳士(主題)+帽子を...

それまで、美術史分野の付属物として扱われてきた図像学(イコノロジー)を、独立した学問として大成させた不朽の名著。本書の主題は、絵画の主題と意味を説明することにある。著者はそれを「街である人物が帽子をとって私に挨拶をした」という例を挙げ、説明してくれる。つまり「紳士(主題)+帽子を取る(意味)=挨拶」という、至極簡単な図式で説明できる。それを美術作品に当てはめ、理解しようという試みである。美術をやる人間にはもちろん、素人がルネサンス期美術をかじりたいと思ったら、この本を読めばそのエッセンスを存分に浴びることができるだろう。

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2010/07/30

西洋の中世〜ルネサンス芸術はまさにアレゴリーの世界なので、こういう読み方が必要だ。 この上巻は表紙がちょっとエロなので、家族に見られないように気を遣いました(^_^;)

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2019/01/16

●構成 1 序論 2 ピエロ・ディ・コジモの二つの絵画群における人間の初期の歴史 3 時の翁 4 盲目のクピド --  絵画を観たときに、綺麗な風景や人物が描いてある、と感想を持つ。しかし、もう少し注意深く観ると、そこには画家の意識的な(あるいは無意識にその時代に特有の表象として...

●構成 1 序論 2 ピエロ・ディ・コジモの二つの絵画群における人間の初期の歴史 3 時の翁 4 盲目のクピド --  絵画を観たときに、綺麗な風景や人物が描いてある、と感想を持つ。しかし、もう少し注意深く観ると、そこには画家の意識的な(あるいは無意識にその時代に特有の表象として選ばれた)モチーフが描かれ、絵画全体として一つのストーリーとなっていることがある。たとえば中世ヨーロッパの絵画作品は、キリスト教的な意味内容を含むテーマ、もしくは芸術としてギリシア・ローマの古典期に由来するなテーマの、意味のある作品であることが少なくない。  本書は、図像を読み解いて研究する「イコノロジー(iconology)」に関する、研究実践を記している。  序論では、図画解釈の3つの段階として、(1)イコノグラフィー以前の段階、すなわち自然的主題(モチーフ)、様式、形、表現的特質、 (2)狭義のイコノグラフィー、すなわち伝習的主題(テーマ、)類型、構図、寓意(アレゴリー) (3)深い意味でのイコノグラフィーすなわち内的意味、象徴、イコノロジーによる解釈 を定める。その上で、幾つかのルネサンス期における、古典的な内容を取り上げた作家や絵画について、その描かれている人物や道具、時代背景、文献資料などを用いて、絵画に込められた意味――上巻では火の神ウルカヌスの脚や取り巻く女性達の存在、時の神クロノスの鎌、愛の神クピドの盲目――と、その中世的解釈を詳らかにする。  美術史の分野だけでなく、例えば黒田日出男が取り組んでいる絵画史料論における日本史の図画史料の読み解きなど、他分野への援用もなされているイコノロジーの、基本的文献である。

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2010/04/27

あの当時はよくわからんかったが、読み返してみるとたいへん面白い。 やっぱりピエロ・ディ・コジモって好きだなぁ!

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2009/10/07

年代の多様な資料が使われていて面白かったけれど、求めていたところが主眼ではなかったのでちょっとガッカリ。古典神話モティーフがキリスト教の聖人たちのモティーフに掏りかえられたり、キューピッドが盲目の性格を与えられた時期があったとか。

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