寝ながら学べる構造主義 の商品レビュー
大学で現代思想の授業を受けてさっぱりわからなかったので読んでみました。難解なフランス現代思想の代表的な人たちの例をわかりやすく具体例を使いながら説明されています。自分が主体となって決めたりしていると思っていることも実は社会の枠組みがそれを決定づけている。「いいものとは何か」という...
大学で現代思想の授業を受けてさっぱりわからなかったので読んでみました。難解なフランス現代思想の代表的な人たちの例をわかりやすく具体例を使いながら説明されています。自分が主体となって決めたりしていると思っていることも実は社会の枠組みがそれを決定づけている。「いいものとは何か」という問いを立てたとき、それを決めるのは最終的にはそのときの歴史的・場所的条件に規定されるのかもしれない、と思った。
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構造主義を文字通り学べる入門書。ふーん、なるほど、構造主義ってなんとなくこういうものなんだなぁとわかる。 極端に書いてしまうと、人は自分で考えて判断して行動している、という前提そのものが崩れていて、わたしたちは、生まれながらにして様々な規制の中で物事を考えているのだということ。...
構造主義を文字通り学べる入門書。ふーん、なるほど、構造主義ってなんとなくこういうものなんだなぁとわかる。 極端に書いてしまうと、人は自分で考えて判断して行動している、という前提そのものが崩れていて、わたしたちは、生まれながらにして様々な規制の中で物事を考えているのだということ。だから前提が違う他人のことをまず受け止めるということですね。
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ソシュール、フーコー、バルト、ストロース、そしてラカン・・・。 少なくとも10回は読まなければ理解できないような難解な現代思想史を平易に、コンパクトにまとめたエントリー本。1920年~30年代の東欧、ロシアを中心として突出した新しい学知の波の中から生まれたのが「構造主義」と言われ...
ソシュール、フーコー、バルト、ストロース、そしてラカン・・・。 少なくとも10回は読まなければ理解できないような難解な現代思想史を平易に、コンパクトにまとめたエントリー本。1920年~30年代の東欧、ロシアを中心として突出した新しい学知の波の中から生まれたのが「構造主義」と言われているが、まったくの素人でも抵抗なく読めるように書かれているからありがたい。 「知性がみずからに課すいちばん大切な仕事は、実は、”答えを出すこと”ではなく、”重要な問いの下にアンダーラインを引くこと”なのだ」そして、自明なものだあらこそ研究するい意味がある」との著者のスタンスに勇気づけられ、再度チャレンジしてみようという気にさせられた。
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自分の意識が無意識のうちにどのように構造化されているのかを知るために、人は構造主義を学ぶべきなんだな。
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構造主義の入門書。内田樹らしくさばけた文体で書かれてあり、分かりやすい。 ソシュールの言語論からフーコー、バルト、レヴィ=ストロース、そしてラカンを見て、彼らの仕事の紹介を通し、構造主義についての理解を深めさせてくれる。 そしてそのうちのいくらかは、そういうことってあるよね、と...
構造主義の入門書。内田樹らしくさばけた文体で書かれてあり、分かりやすい。 ソシュールの言語論からフーコー、バルト、レヴィ=ストロース、そしてラカンを見て、彼らの仕事の紹介を通し、構造主義についての理解を深めさせてくれる。 そしてそのうちのいくらかは、そういうことってあるよね、と頷けるものだ。 たとえば、言葉づかいによって人の生き方が決まるとバルトは言う(らしい)ですが、これは日常よく見かけることです。 どういう口調を選択するかというところで、人は規定されるそうです。 文体が簡単なので、けっこう楽に読める。 どの程度の信憑を求められるかは怪しいので、話し半分に読むといいかも。 中高生に読んでほしい本。
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自分の発する言葉は全て人から聞いた話や読んだ本の受け売りである。だから、たくさん本って読まなきゃって思ったのが私の結論。構造主義って難しいと思ったけど少しわかった気がする本。 ヒトが常識と思っていることは自分の属する社会集団が受け入れたものを無意識に受けれているだけ。 ヒトと動物...
自分の発する言葉は全て人から聞いた話や読んだ本の受け売りである。だから、たくさん本って読まなきゃって思ったのが私の結論。構造主義って難しいと思ったけど少しわかった気がする本。 ヒトが常識と思っていることは自分の属する社会集団が受け入れたものを無意識に受けれているだけ。 ヒトと動物の違いは他者視線で「我は」と考える事ができるかということ。 大人になるということは、不条理なものを学ぶこと。家庭内であれ権力的な影響力を行使する時はヤクザと一緒で理不尽に振る舞うヒトが権力者となる。理不尽だった父の振る舞いも納得。
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他の本と違って、この本は自分の何となく感じたであろうと思しきことがなにやらまとまらずに言葉に出てこない。 それだけ内容が密で、また知的営みの程度が高いということだろうか。特にバルトとジャック・ラカンに関心を持ちました。 「入門者のために書かれた構造主義の平易な解説書」であるこ...
他の本と違って、この本は自分の何となく感じたであろうと思しきことがなにやらまとまらずに言葉に出てこない。 それだけ内容が密で、また知的営みの程度が高いということだろうか。特にバルトとジャック・ラカンに関心を持ちました。 「入門者のために書かれた構造主義の平易な解説書」であるこの本でさえ、まだ自分なりの感想を出せる段階まで消化しきれていません。 難しいけど、楽しいです。 (2006年05月07日)
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2010.7.30読了。 この本もヒット。わからないことをベースに書かれた入門書。例えが非常に理解しやすかった。
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例え話がざくざくあってとても分かりやすい。 こういうざっくばらんな理解があれば、難しいテクストを読む時にも役に立つような気がします。 スカッと構造主義を理解したい方にオススメ。
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構造主義の話というよりも構造主義の研究者についての話で、個人的には橋爪大三郎『はじめての構造主義』よりも好きだった。ただ、構造主義とは何かを定義的に知りたい人には向かないかもしれない。
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