寝ながら学べる構造主義 の商品レビュー
内田樹の、『街場のメディア論』が面白くて、手に取る。 ブックオフで175円! ガッツリ哲学は理解ができないから、哲学の入門書のような本が好き。それでもよくわからないから、いろいろな本からの情報を合わせていくと、なんとなくわかるような気がする。 自分の考えは、自分の経験から培っ...
内田樹の、『街場のメディア論』が面白くて、手に取る。 ブックオフで175円! ガッツリ哲学は理解ができないから、哲学の入門書のような本が好き。それでもよくわからないから、いろいろな本からの情報を合わせていくと、なんとなくわかるような気がする。 自分の考えは、自分の経験から培ってきたものと、思っている。 自分が住んでいる国の社会規範や、言語、今生きている時代の枠組みの中に、放り込まれて、それらを受け入れて、つくられたもの。 だから、これが自分の主体性、自分の見え方なんてことも言えなくて、違う時代、違う国に生きる人には全く違ってとらえられているかもしれない。(それが構造主義?あってるかな) ものの見方、考え方の視点をくれるのが哲学かなぁって思う。 わかりやすく面白かった。 お家にある、『哲学で自分をつくる』をもう一度開いて、 レヴィ・ストロース、ソシュールのところを読んでみようと思った。
Posted by
要するに、レヴィ=ストロースは「みんな仲良くしようね」といっており、バルトは「ことばづかいで人は決まる」と言っており、ラカンは「大人になれよ」と言っており、フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っているそうだが。この本を通しての私の「要するに」は、「人間は思い込む生き物である」という...
要するに、レヴィ=ストロースは「みんな仲良くしようね」といっており、バルトは「ことばづかいで人は決まる」と言っており、ラカンは「大人になれよ」と言っており、フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っているそうだが。この本を通しての私の「要するに」は、「人間は思い込む生き物である」ということで、その「人間だいぶ思い込んでるぜ」ということにようやく気づいたのが構造主義なのだ、という感じでしょうか。 ていうか思い込まないと人間になれないのね、鏡像段階然りエディプス然り。 入門書は専門書ではいわないラディカルなことをいってくれる、の恩恵を最も感じたのが、精神分析が別に真実の記憶を明らかにすることを目指していないということ。物語を作れればいいんだね。だから特に精神系の症例にプラシーボが効きやすかったりするのかな。あれの効き目も物語の共有ゆえだから親和性が高いのか。 昔からの漠然とした疑問は構造主義者的な疑問だったんだなぁ、とわかっただけでも大きな収穫。
Posted by
大学時代から今まで、ここまで没頭して読んだ本はないと思う。 著者、内田樹さんは現在かなり人気の方。 この本を読んで以来、内田さんの本は何冊か読んだけど この本が一番好き。 この本を好きといえるわたしは、さすがは外国語学部卒なんだなと今になって感じる。 これからも何度もなんど...
大学時代から今まで、ここまで没頭して読んだ本はないと思う。 著者、内田樹さんは現在かなり人気の方。 この本を読んで以来、内田さんの本は何冊か読んだけど この本が一番好き。 この本を好きといえるわたしは、さすがは外国語学部卒なんだなと今になって感じる。 これからも何度もなんども読み返して、自分のものにしていきたい考え方がたくさんつまっています。
Posted by
ゼミの課題。再読。 途中から頭がついていかなくなった。 知識をつけるための勉強にはなるけどやっぱり興味がもてない。 でもバルトが日本を褒めていることには驚いた。 欧米列強に遅れをとっている日本だが日本人が昔から保持してきた文化や風習は守って行くべきだと思う。 マルクス主義が...
ゼミの課題。再読。 途中から頭がついていかなくなった。 知識をつけるための勉強にはなるけどやっぱり興味がもてない。 でもバルトが日本を褒めていることには驚いた。 欧米列強に遅れをとっている日本だが日本人が昔から保持してきた文化や風習は守って行くべきだと思う。 マルクス主義が廃れたように、構造主義もいつかは他に取って代わるのだ。 現状にしがみつくのではなく、自分らしく日本らしく向上を目指すことが大事。
Posted by
構造主義って何だろう、誰がどんなことを言ったんだろう、と知りたくなったときに、橋爪大三郎よりも読みやすそうに思えて購入。予想通り、さらさらと読めてしまいます。「専門家の間では自明のこととして語られないこと」を説明してくれるので、とにかく読みやすいです。たしか冒頭に、一般向けの講義...
構造主義って何だろう、誰がどんなことを言ったんだろう、と知りたくなったときに、橋爪大三郎よりも読みやすそうに思えて購入。予想通り、さらさらと読めてしまいます。「専門家の間では自明のこととして語られないこと」を説明してくれるので、とにかく読みやすいです。たしか冒頭に、一般向けの講義をまとめたものとあったと記憶しています。 最初の1冊におすすめ。
Posted by
構造主義についてのあらましが、これ一冊でわかる便利本。とりあえず、構造主義についてとっつくには最高の一冊でしょう。ここから構造主義の思想家について探っていけば、深く理解できるのではないのでしょうか?
Posted by
【要約】 <第一章> 構造主義の基本的考え方:「私たちはつねにある時代、ある地域、ある社会集団に属しており、その条件が私たちのものの見方、感じ方、考え方を基本的なところで決定している。だから、私たちは自分が思っているほど、自由に、あるいは主体的にものを見ているわけではない。むしろ...
【要約】 <第一章> 構造主義の基本的考え方:「私たちはつねにある時代、ある地域、ある社会集団に属しており、その条件が私たちのものの見方、感じ方、考え方を基本的なところで決定している。だから、私たちは自分が思っているほど、自由に、あるいは主体的にものを見ているわけではない。むしろ私たちは、ほとんどの場合、自分の属する社会集団が受け容れたものだけを選択的に「見せられ」「感じさせられ」「考えさせられている」。そして自分の属する社会集団が無意識的に排除してしまったものは、そもそも私たちの視界に入ることがなく、それゆえ、私たちの感受性に触れることも、私たちの思索の主題となることもない」 構造主義の地ならし: ①マルクス:私たちが「何者であるか」は、予め決められているのではなく、つねに私たちの「行動」(生産=労働のネットワークにおける)によって決定される。 ②フロイト:「当人には直接知られず、にもかかわらずその人の判断や行動を支配している」無意識の領域を探求。 ③ニーチェ:同時代の人間の持つ発想の起源に遡ることによって、その時代特有の価値を相対化する(系譜学)。 こうして「人間的自由や主権性の範囲はどんどんと狭くなってゆく」。 <第二章> 構造主義の父 ソシュール:人間存在は、つねに移り行く言語の体系(ラング)によって規定されている。 <第三章> 構造主義の四銃士 ①フーコー:フーコーは、歴史の流れが「いま・ここ・私」に至る過程で「これらの出来事はどのように語られてきたか?」ではなく、「これらの出来事はどのように語られずにきたか?」と問う。「なぜ、ある種の出来事は選択的に抑圧され、黙秘され、隠蔽されるのか。なぜ、ある出来事は記述され、ある出来事は記述されないのか」。
Posted by
構造主義の重要な4人の思想の概要が分かりやすく解説されていて、たしかに「寝ながら学べる」感がありました。しかも、教科書的にさらっているのではなく、その思想の根っこにある考え方の傾向を解説しているのがとてもよかった。この考え方を学んでおけば、「あーこの人はこう考えそうだ」がわかる。
Posted by
構造主義は、ちょっと古いと思われがちだが、サービス業、特にSEになるためには、必須の本と思う。弊社の新入社員必修図書。
Posted by
構造主義の代表者を数々紹介していく構成。一歩引いた目線から考察される構造主義的な視点が、普段のものの見方を変えてくれる、そんなおもしろさを十二分に伝えてくれる一冊だと思う。構造主義の生い立ちに興味を持った方は『はじめての構造主義』の方をお勧めしたいと思う。
Posted by