時雨のあと の商品レビュー
本を一冊読み終えると、次は何を読もうかと 右往左往する。 次の本が見つからないとき、「この人の著書なら間違いない。」と想いながら選ぶ作者の一人が藤沢周平氏。 この短編集を読むと、以前、新聞で読んだ瀬戸内海の島にある「遊女の墓」を思い出す。遊女になるしかなかった女たちを、手厚く葬...
本を一冊読み終えると、次は何を読もうかと 右往左往する。 次の本が見つからないとき、「この人の著書なら間違いない。」と想いながら選ぶ作者の一人が藤沢周平氏。 この短編集を読むと、以前、新聞で読んだ瀬戸内海の島にある「遊女の墓」を思い出す。遊女になるしかなかった女たちを、手厚く葬った人々の優しさと同じものを感じる。
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気になってはいたけど、 初めて藤沢周平を読んだ! 何、この独特の世界観。 たびたび不意打ちにあい、振り回されっぱなし。 そして、なぜこんなに女心が分かるのか? 展開の意外性、人物たちの魅力に、すっかりはまってしまった。 7編の短編のなかで、 「闇の顔」はストーリーの運びがうま...
気になってはいたけど、 初めて藤沢周平を読んだ! 何、この独特の世界観。 たびたび不意打ちにあい、振り回されっぱなし。 そして、なぜこんなに女心が分かるのか? 展開の意外性、人物たちの魅力に、すっかりはまってしまった。 7編の短編のなかで、 「闇の顔」はストーリーの運びがうまい。飽きずに変転するにもかかわず、無理がなく最後まで一気読み。 「意気地なし」は、強気な町娘の無鉄砲な行動に釘付けに。 帯に「おとなの時間フェア」とあったけど、 全作品に哀愁と、繊細な色気が感じられて、めっちゃ良かった。
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「あなたの娘が一人、 帰ってきたようです」 (雪明かり/闇の顔/時雨のあと/意気地なし/秘密/果たし合い/鱗雲)
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藤沢周平の本は読んだあとにため息が漏れる。 安堵、切なさ、感嘆、やりきれなさ、いろんなものがない交ぜになっての一息。 よく短編でこれだけのものを書けるなと思う。 やっぱりすごいなあ。 好きだな、藤沢周平の時代小説。
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はじめての藤沢周平が、今回の『時雨のあと』となりました。 先日テレビで『SABU』を見て、時代小説もいいなと思い、『たそがれ清兵衛』などで多くの人に人気のある作家のを選び、藤沢周平への初挑戦となりました。 『時雨のあと』は7編の短編からなるもので、どれも江戸の市井の話です。ど...
はじめての藤沢周平が、今回の『時雨のあと』となりました。 先日テレビで『SABU』を見て、時代小説もいいなと思い、『たそがれ清兵衛』などで多くの人に人気のある作家のを選び、藤沢周平への初挑戦となりました。 『時雨のあと』は7編の短編からなるもので、どれも江戸の市井の話です。どの作品も悲哀がベースながら、必ず救いがあり、読後感は悪くないです。ちょっと前に読了した北方の三国志と比べると、内在しているエネルギーの差に物足りなさもないことはないですが、昨今の不景気の中では、これくらいの心のともし火がふんわり心地よいです。蛇足ながら一番のお気に入りは最後の『鱗雲』です。
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藤沢周平にはまってしまった・・・。友達に、池波正太郎をお薦めされたけど、買ったのは藤沢周平。正直、どっちがファン多いんですかね?
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藤沢周平を読んでみようと思う。予備知識が何もないので、書店でパッと手に取った。短編が7編収録されており、江戸時代の庶民の暮らしを人情豊かに描いている。時代物は読みにくいと思っていたが、実に読みやすかった。
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