脳と自然と日本 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
とても示唆に富む面白い話でした。養老孟司「脳と自然と日本」、2001.3発行、12の講演集です。南木佳士さん愛読の書とか。頷けます。①戦後の日本は民主化、近代化というより都市化。都市化とは自然を排除した人工空間、人の意識でコントロールしうる世界。社会が都市化すると子供が割を食う。②自然の世界というのは危険な世界。予測ができない、統御ができない。③からだには自然の身体と人口身体が。自然の身体は「かけがえのない」唯一のもの。自然というのは常にかけがえのない唯一のもの。人工身体は計量可能な数字に。治療とは人工身体を対象にしている。医者と患者間の意見の食い違いなど、多くの身体の問題がこの二つの対立に基づく。
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