魔の淵 の商品レビュー
密室殺人モノの古典的…
密室殺人モノの古典的名作。今読むとやや物足りない感じがしないでもないですが、密室殺人モノの系譜の中では読み逃せない作品です。
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専門家がセレクトした…
専門家がセレクトした海外密室長編歴代2位。ディクスン・カー並みの怪奇・不可能犯罪趣味。トリックは小技の連続で、読後「あっ」というタイプではない
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雪に閉ざされた環境の中での殺人事件。 過去に行方不明になった先夫の遺志を確認するため、現在の夫からの要求で妻であった霊媒師が霊を呼び出すことをきっかけとして事件が動き出す。 犯人は現場に居合わせた人物に限定される中で、物理的に不可能に見える犯行の軌跡から、超常現象で結着させるのか...
雪に閉ざされた環境の中での殺人事件。 過去に行方不明になった先夫の遺志を確認するため、現在の夫からの要求で妻であった霊媒師が霊を呼び出すことをきっかけとして事件が動き出す。 犯人は現場に居合わせた人物に限定される中で、物理的に不可能に見える犯行の軌跡から、超常現象で結着させるのか、と不安になるが、最後に謎解きが語られる。論理的に犯行が説明されていくが、不自然さを拭えずに閉じる。強引な結末へ違和感が残る。著者が手品好きであることからの凝り方か。
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ローガン・キンケイド・シリーズ 雪の山荘で行われた降霊会。14年前に行け不明になったグリモー・デザナの所有する山林を伐採するかどうか霊に聞こうとする友人のフランク・オグデンとデザナの後妻でオグデンと再婚したアイリーン、デザナの娘シェリー、亡命者フォック、製材工場主レイサム。降霊会に現れたデザナの霊に罵られるアイリーン。その夜何者かに殺害されたアイリーン。密室の現場残された不可解な足跡。事件に巻き込まれた賭博師のローガン・キンケイドの捜査。怪物を恐れ自分の小屋に立てこもる管理人マドール。吹雪の晩に殺害されたオグデン。
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冒頭から降霊会だの怨霊の出現と消失だのまあよくこれだけ怪奇趣味的なものを繰り出せるもんだと素直に関心。そっからも密室状態の部屋からの犯人消失、何フィートも跳躍したとしか思えない足跡、消えた凶器、不可解な指紋、閉じ込められた男の消失に凍った湖の上に空中から落ちたとしか思えない死体な...
冒頭から降霊会だの怨霊の出現と消失だのまあよくこれだけ怪奇趣味的なものを繰り出せるもんだと素直に関心。そっからも密室状態の部屋からの犯人消失、何フィートも跳躍したとしか思えない足跡、消えた凶器、不可解な指紋、閉じ込められた男の消失に凍った湖の上に空中から落ちたとしか思えない死体などなど怪奇的で魅力的な謎のつるべ打ち。バシバシ。解決の場面では一発大トリックと言うよりも小技の積み重ねでこれだけの謎を綺麗に解決していってるのには感心。ただひとつ微妙だったのは足跡のトリックがいくら絵を見たり文を読んだりしてもいまいち理解できなかったとこ。頑張ったけどおそらく半分くらいしか理解してないのではないだろうか。再読必至、か?
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