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ふたりの証拠 の商品レビュー

4.1

171件のお客様レビュー

  1. 5つ

    52

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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「悪童日記」に続く三…

「悪童日記」に続く三部作の2作目。名前のなかった双子に名がつけられる。そして深まる謎と不穏な空気。前作とは雰囲気がガラリとかわる。

文庫OFF

悪童日記のシリーズ、…

悪童日記のシリーズ、第二段、悪童日記の最後で分かれた二人のその後。もしかして、二人はこのまま会えずにいるのか?が最大の焦点、一人称の「僕ら」が「僕」になったことで、見えていた社会はあまりいいものではない気がする。

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悪童日記シリーズ第2…

悪童日記シリーズ第2弾! 2作目にしてようやく主人公や脇役達の名前が登場しました。前作の衝撃的なラストの続きで、片方は国境を渡ったのですが、だんだん訳が分からなくなってきます。本当に二人は双子なの?

文庫OFF

2024/09/08

悪童日記の続編。 前作には出てこなかった双子の名はリュカとクラウス。町に残ったリュカがその後どのように過ごしたかが語られている。 悪童日記を読んで、双子がその後どうなったのかとても気になったので読んでみた。予想外のラストでさらに続きが読みたくなった。

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2024/08/17

悪童日記とは趣きが変わり、ドストエフスキー的な登場人物をもっと性的に、暴力的に描いたような印象。だと思ってたら最後の章でさらに以外な展開に。 3部作全て読んでからまた振り返りたい。

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2024/07/05

第1作の「悪童日記」を読み始め衝撃を受けた。 人の名前も出てこない、地域もどこなのかもわからない。 必要最初限の情報だけを頼りに読み取り想像して読んでいたが、次第にその構成は他にないリズムを生み出し一気に読み終えてしまった。 面白かった。 ただ、それは同時に次作のハードルを上げて...

第1作の「悪童日記」を読み始め衝撃を受けた。 人の名前も出てこない、地域もどこなのかもわからない。 必要最初限の情報だけを頼りに読み取り想像して読んでいたが、次第にその構成は他にないリズムを生み出し一気に読み終えてしまった。 面白かった。 ただ、それは同時に次作のハードルを上げてしまった。私はこの第二作目の「ふたりの証拠」を読み終えて何も満たしてはくれていなかった。

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2024/04/29

「悪童日記」の続編。 前作では一貫して「ぼくら」という描写しか出てこなかった双子だけど、国境を越え隣の国へ行った方がクラウス、元の国に留まった方がリュカという名前で登場する。本作はリュカの物語。リュカは国境を越えたクラウスの戻りを待ちながら、手記を書き続けている。 リュカは色んな...

「悪童日記」の続編。 前作では一貫して「ぼくら」という描写しか出てこなかった双子だけど、国境を越え隣の国へ行った方がクラウス、元の国に留まった方がリュカという名前で登場する。本作はリュカの物語。リュカは国境を越えたクラウスの戻りを待ちながら、手記を書き続けている。 リュカは色んな女(男も)に愛されているけど、リュカが本当に愛したのはヤスミーヌの子供のマティアスだけだったように思う。リュカとマティアスは血は繋がっていないけど、不気味なほど似ている。自分の子供時代を重ねて見ているのかな…なんて思って読んでいたら、ラストの展開には驚かされた。えっそういうこと…???前作の物語が続編で丸っと覆るようなどんでん返しは初めて読んだかもしれない。鳥肌立ちました。 これ続編どうなるんだろう…続きも読みます。

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2024/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「悪童日記」の続編だけども、表現の仕方がガラッと変わる。「悪童日記」は子供の世界「ふたりの証拠」は青年から大人への世界。登場人物に名前の無い、肩書や属性や特徴だけだった世界に、名前とともに個性が与えられて、それぞれのしがらみで、分かたれた双子の片割れであるリュカを浮き上がらせる。もう片方のクラウスの人生が対比で語られるのかと思いきや、終盤まで出てこないばかりか、イマジナリーフレンドだったのではないかという疑念が湧いて、そう言えば「悪童日記」での靴屋のおじさんの受け答えは不自然だったかもしれないなと思い至る。 著者は、物事が人間の成長や変化に与える影響を、すごくよくわかっている人だと思う。 原理原則を自ら決めて誰にも従わないで成長したリュカと、受け止めて戦う事で成長しているマティアス。リュカとマティアスの、子どもとしての性格の違いが興味深く、マティアスの自我がリュカをどう変えていくのかが楽しみだったのに… ヤスミーヌを殺したのはリュカなのか?リュカがなんとかして手に入れた愛がこぼれ落ちていく場面はこの上なく悲しい。 実在を確認できたのはおばあちゃんだけ?? 大きなノートは6ヶ月で書き上げた??  これでさらに続編があることに驚くとともに楽しみでならない。 くわばらあきらさんの朗読、素晴らしいです。

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2024/04/02

前作とは異なり、本作では登場人物の一人一人が名前を持って現れる。身分証明書、労働、財産、子育て、と主人公の成長に従って取り巻く環境は社会性を帯び、登場人物たちの背負う人生の悲哀にしても、政治性が強いものが増える。しかし、双子という一人称複数形の特殊さがありながら「世界」は確固たる...

前作とは異なり、本作では登場人物の一人一人が名前を持って現れる。身分証明書、労働、財産、子育て、と主人公の成長に従って取り巻く環境は社会性を帯び、登場人物たちの背負う人生の悲哀にしても、政治性が強いものが増える。しかし、双子という一人称複数形の特殊さがありながら「世界」は確固たるものだった前作とは異なり、本作では…一体この物語はどこに辿り着くのだろう。すぐに次作を読む。

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2024/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・あらすじ 悪童日記の続編。悪童日記で別れた双子のうち地元に残った方のその後が綴られる。 ・感想 飾り気のない平坦な文章は相変わらずだけど日記形式の前回とは違った形態で、それがふたりで完結していたそれまでの世界との違いを感じた。 相変わらず出てくる登場人物がみんな二癖くらいある人達で、唯一の良心(?)のペテールも実在してるの??してないの? 前作の最後もあっと驚いたけど今回もあれは結局どういうことなの…そういうことなの?ってなった。 なので読み終わったその日に続編を購入。

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