マネジメント エッセンシャル版 の商品レビュー
有名本だから必読だなと、気軽に読み始めたけど、難しかった。じっくり、何度も読めば、その時々に必要なことが得られるだろうということだけは、分かった。組織論に興味をひかれた。
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日本で言う「管理職」と、巷で言われる「マネージャー」って、なんか違うよなぁ。下に仕事をさせるのが管理職の仕事じゃないんじゃない?と思う。 さて、最近になって周回遅れで「もしドラ」読んだから、ついでに積本になっていた本書を読んでみようという気になったのだ。 で、読んでみた。ら、文字追うだけで頭に入ってこんかった。今の俺には必要ない本ってことだね。 とりあえず気になってマーキングしたところだけ抜粋してまとめておきます。 P9 組織は、目的ではなく手段である。「その組織は何をなすべきか。機能は何か」である。 マネジメントには、自らの組織をして社会に貢献させるうえで三つの役割がある。 ①自らの組織に特有の使命を果たす。 ②仕事を通じて働く人たちを生かす。 ③社会の問題について貢献する。 P15 企業の目的の定義は一つしかない。それは、顧客を創造することである。 P23 「我々の事業は何か」を問うことこそ、トップマネジメントの責任である。 企業の目的と使命を定義するとき、出発点は一つしかない。顧客である。 「我々の事業は何か」との問いは、顧客の価値、欲求、期待、現実、状況、行動からスタートしなければならない。 P36 「われわれの事業は何か。何になるか。何であるべきか」を考え目標を検討するのは、知識を得るためではなく行動するためである。 目標は、実行に移されなければ目標ではない。夢に過ぎない。 P74 働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのためには、①生産的な仕事、②フィードバック情報、③継続学習が不可欠である。 P103 企業が責任を要求されたときは、必ずそれについて「権限を持っているか、持つべきか」を自問する必要がある。もし権限を持たず、また持つべきでないならば、責任を負うことの是非について疑いを持つべきである。 マネジメントたるものは、社会の問題に対して責任をとることが、自らの本来の機能を損ない傷つけるときには抵抗しなければならない。要求が組織の能力以上のものであるときにも抵抗しなければならない。責任が不当な権限を意味するときにも抵抗しなければならない。しかし、問題が極めて重大な性格のものであるときには、問題の解決について徹底的に検討し、その解決策を提案する必要がある。問題が深刻であれば、結局は何かがなされなければならない。 最大の無責任とは、能力を超えた課題に取り組み、あるいは社会的責任の名のもとに他から権限を奪うことによって、自らに特有の機能を遂行するための能力を損なうことである。 P125 専門家が自らのアウトプットを他の人間の仕事と統合するうえで頼りにすべき者がマネジャーである。 P128 マネジャーには二つの役割がある。 ①部分の和よりも大きな全体、すなわち投入した資源の総和よりも大きなものを生み出す生産隊を創造することである。 ②そのあらゆる決定と行動において、ただちに必要とされているものと遠い将来に必要とされるものを調和させていくことである。 P129 あらゆるマネジャーに共通の仕事は五つである。 ①目標を設定する。②組織する。③動機づけとコミュニケーションを図る。④評価測定する。⑤人材を開発する。 P147 ①強味よりも弱みに目を向けるものをマネジャーに任命してはならない。できないことに気付いても、できることに目のいかない者は、やがて組織の精神を低下させる。 ②何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つものをマネジャーに任命してはならない。仕事よりも人を重視することは、一種の堕落であり、やがては組織全体を堕落させる。 ③真摯さよりも、頭の良さを重視するものをマネジャーに任命してはならない。そのような物は人として未熟であって、しかもその未熟さは通常なおらない。 ④部下に脅威を感じる者を昇進させてはならない。そのような物は人間として弱い。 ⑤自らの仕事に高い基準を設定しない者もマネジャーに任命してはならない。そのような物をマネジャーにすることは、やがてマネジメントと仕事に対するあなどりを生む。 P266 イノベーションをイノベーションたらしめるものは、科学や技術そのものではない。経済や社会にもたらす変化である。消費者、生産者、市民、学生その他の人間行動にもたらす変化である。イノベーションが生み出すものは、単なる知識ではなく、新たな価値、富、行動である。 以上。
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名著なのだと思いました。ただ、繰り返し読み、実践できるところから実践しないと、理解したことにならないのでしょう。最後の付章も大切で、働き方の変化に合わせたマネジメントが必要であることが、よくわかりました。
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まぁ。 すごい本だ。 インターネットの時代になったとしても ここで 説かれているマネージメント は、 古びていない。 というか、時代を経て、更に 新鮮にうつる。 今の時代は 個人では生きて行けない。 何らかのかたちで 組織が 存在する。 そして、その組織の中で 一番進んだのが ...
まぁ。 すごい本だ。 インターネットの時代になったとしても ここで 説かれているマネージメント は、 古びていない。 というか、時代を経て、更に 新鮮にうつる。 今の時代は 個人では生きて行けない。 何らかのかたちで 組織が 存在する。 そして、その組織の中で 一番進んだのが 会社 という組織かもしれない。 会社の目的は 利益を上げることではない。 利益とは 会社の存続条件である。 会社には 使命があり 目的がある。 会社の目的とは 顧客を創造することである。 そのために どんなマネージメントをするのか? マネージメントとは 何か? その原理と法則を 徹底して 分析して 体系化する。 ほんとに スゴイ ワザである。
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マネジメントをサマライズし、翻訳が入っているため、理解するまでに様々な書籍を読む必要がある。マネジメントの教科書と言える
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言っていることが全体的に抽象的でわかりづらいが、実はこの内容は結構深く、勉強になることが多かった。本書をもっとしっかり理解するためには、一章一章熟読する必要がありそう。
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複雑な人事異動のため、昨年は部長、今年はヒラ職員。 昨年から積読して、今年読みました。 企業の目的は、社会への貢献、顧客の創造であり、利益は目的ではない。但し、上記の目的を達成するために利益は必要。 企業は階層が少なく、上司の考えがダイレクトに全員に伝わり、会議がないのが最良。人...
複雑な人事異動のため、昨年は部長、今年はヒラ職員。 昨年から積読して、今年読みました。 企業の目的は、社会への貢献、顧客の創造であり、利益は目的ではない。但し、上記の目的を達成するために利益は必要。 企業は階層が少なく、上司の考えがダイレクトに全員に伝わり、会議がないのが最良。人員過剰で階層が多いと会議など無駄な作業ばかりになってしまう。 など、示唆に富んだ内容がみっちり書かれているが、読みにくく、面白みにかける。 本当に、マネジメントする立場にあれば、なんとか読めるのでしょうが、ヒラの私はギブアップでした。将来、偉くなったら読み直します。
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ドラッカーのマネジメントに関する著作で「エッセンシャル版」とは「マネジメント」からの重要部分の抜粋を編集した版のようである。以前「現代の経営」を読んだが、基本的には同様の内容が書かれているが、各ポイントがよりコンパクトに凝縮されている感じがする。(「現代の経営」は入門の位置づけと前文で書かれていた)そのせいで、ピンとこない部分も多少ある。 本書も全く古臭さを感じさせないし、ドラッカー独特の主張に興味深さを感じた。以下印象に残ったポイントをリストアップする。 ・企業=営利組織ではなく、社会の機関であり、目的は顧客の創造である。(利益は費用) ・そのための基本的な企業の機能がマーケティングとイノベーション ・「われわれの事業は何か」「われわれの事業は何になるのか」「われわれの事業は何であるべきか」の定義があって初めて目標を設定することができ、業績をあげるべくマネジメントができる ・マネジャーとは組織の成果に責任をもつものであり、人の仕事に責任をもつものではない ・イノベーションをイノベーションたらしめるものは科学や技術そのものではなく、経済や社会にもたらす変化 ・イノベーションのための組織は既存事業の管理とは切り離し、機能としてではなく事業として定義する必要がある
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1,企業の目的としての事業が十分に検討されていないことが、企業の挫折や失敗の最大の原因である。出発点は、顧客しか無い。顧客によって事業は定義される。顧客を満足させることこそ企業の使命。 2,供給者は1社で独占するよりも、複数のとき、1社では想像も出来ない市場や用途が発見され、...
1,企業の目的としての事業が十分に検討されていないことが、企業の挫折や失敗の最大の原因である。出発点は、顧客しか無い。顧客によって事業は定義される。顧客を満足させることこそ企業の使命。 2,供給者は1社で独占するよりも、複数のとき、1社では想像も出来ない市場や用途が発見され、開発される。 3,役所などの予算形組織の場合は、成果とはより多くの予算を勝ち取ることであり、効率を上げることではない。業績とは、予算を維持ないし増加させる事。 4,新しい活動、機関、計画は期間を区切り、その間の成果によって目的と手段の健全さが証明された場合にのみ延長を認めるようにしなければならない。 5,人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人とは脅威であり、費用である。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和する事にある。 6,十分な仕事を持たないことは、本人の為によくないだけではない。やがて働くことの尊さを忘れ、組織に害をなす。マネージャーは単なる調整者ではなく、自らも仕事をするプレイングマネージャーでなければならない。 7,取締役の3つの機能 審査の為の機関 トップマネジメントに助言する。目標と戦略を確認する。成果をあげられないトップマネジメントを交代させる。 渉外のための機関 8,中小企業のマネジメント 卓越性が必要な分野ではあたかも大企業であるかのごとく行動できる。そうでない分野では、最小限のことしかおこなうべきではない。特定の分野についてだけリーダー的な地位にあればいい。そうでない分野では、抑制と禁欲が要求される。 9,イノベーションを行う組織は、昨日を守る為に時間と資源を使わない。昨日を捨ててこそ人材という貴重な資源を新しいもののために解放出来る。イノベーションの成功率は、10%程度であるがゆえに、目標は高く設定しなければならない。一つの成功が9つの失敗の埋め合わせをする必要がある。
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エッセンシャル版だけあって、要約されているのは仕方ないとしても、内容はポイントを突いていて面白いと思う。 ただ、ちょっと直訳的な印象。
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