三国志(三の巻) の商品レビュー
ついに豪傑・呂布奉先が時代から消える。 男達は己の好敵手と戦い、時に共闘し、認め合った。 たとえ討ち倒さねばならなくとも、そういった相手へは敬意を払う。 そういった好敵手が多いこと、羨ましくさえ思える。 大事なのは己の命ではない。 本当に守らなければならないもの「誇り」 そん...
ついに豪傑・呂布奉先が時代から消える。 男達は己の好敵手と戦い、時に共闘し、認め合った。 たとえ討ち倒さねばならなくとも、そういった相手へは敬意を払う。 そういった好敵手が多いこと、羨ましくさえ思える。 大事なのは己の命ではない。 本当に守らなければならないもの「誇り」 そんな信念を持つ者のことを「漢」と言うのだろう。 曹操(相手方の大将)の命より赤兎を助けることを選び、 降伏よりも、己の誇り「敗れざること」を選んだ呂布の生き様、 見事だった!
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張魯、呂布、曹操、袁紹、劉備、孫策、それぞれの三国志が公平な目線で描かれている。劉備を仁徳の将軍としてのみ称える三国志演技とは異なる。北方氏独自の斬新な視点で、これまでにない新たな三国志を切り開いている。とりわけ義に篤く思慮深い呂布には新鮮な驚きを覚えた。
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この巻も呂布主役といっていいのかなと。 強くて不器用で、決して卑怯ではなかった呂布像が描かれます。 派手に負ける曹操という部分もあって、やはり出てくる人物全員に、他ではない魅力が感じられます。
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「いつか、この手で曹操を殺す」 こんなセリフを劉備に言わせたのは三国志が数多くあれど北方さんだけだろう。
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非常に重厚な豪傑呂布の死と 曹操の鼠のあぶり出し 青春小説のような孫策と周瑜そんな巻 一緒に死線を潜る軍人と馬の信頼関係ってのはあるんだろうな。 と思わせる。
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呂布がとにかく強い。 個人的には魅力には感じないのだけれど、軍としても個人としても、その強さは手元におきたい戦力。 袁紹が思っていたより目立っていて、格好いいと感じるところもあった。
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小説を読むのが遅い私にしては良いペースで読めた。1週間もかかっていない。 本巻では冒頭から五斗米道の指導者である張魯・張衛兄弟と劉ショウの対立が展開されている。この対立は漢中におけるものであり、曹操・劉備・孫策・袁紹・袁術・呂布などの中央での覇権争いとは場所的に一線を引いたもの...
小説を読むのが遅い私にしては良いペースで読めた。1週間もかかっていない。 本巻では冒頭から五斗米道の指導者である張魯・張衛兄弟と劉ショウの対立が展開されている。この対立は漢中におけるものであり、曹操・劉備・孫策・袁紹・袁術・呂布などの中央での覇権争いとは場所的に一線を引いたものである。吉川英治三国志や横山光輝三国志においては後半に入ってから初めて描かれるものだったが、初期の段階から登場させて中央での覇権争いと同時進行させる手法はいかにも北方氏らしい。 また、本作品においては馬が重要なファクターとなっており、呂布の赤兎馬への描き方は呂布の心情を非常に深く掘り下げたものとなっているが、その別れ際のシーンも独特だった。(部下が裏切って曹操に献上したのではなく、呂布が敗北する直前に赤兎馬の手当を劉備軍の成玄固に託すというもの) このように、他作品との相違を思い出しながら読むのも北方作品の楽しみの一つである。そうなると、水滸伝もそうだったかもしれない。私は先に北方水滸伝を読んでしまったが、まず原典の施耐庵や原典に近い描き方をしている吉川英治の作品を先に読めば、北方作品の面白さが増したのだろう。
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- ネタバレ
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呂布が最初から最後までカッコイイ生き様で幕を降ろしてしまった。死ぬとわかっていても北方さん、どうにか生かしてよってお願いしたくなった。赤兎馬との深い絆にも心が打たれた。別れのシーンもそうだが、呂布の最期を感じた時、赤兎馬が海の中に駆け込むシーンは涙ボロボロだった。宛城で曹操が女性に溺れて典韋がに落ちる死に落ちるのもまた残念だった。
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呂布の死…… 呂布をこんなにかっこよく描けるとは… 北方先生は、呂布に対して、すごく愛着があるのだなと思いました〜 もちろん、曹操もかっこいいけど(^O^)
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北方さんの書く呂布に惹かれました。最初は何とも思わなかったのですが…。こういう武将の下で戦いたいですね。赤兎との関係も良かったです。この巻で呂布がいなくなるのが残念です。
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