密告 の商品レビュー

真保裕一(著者)

テンポのよいサスペンス

[かわい]

地味で寡黙な警察官（しかもデスクワーク担当）が主人公。あらぬ疑いをかけられ、名誉を取り戻すために闘い始めた彼は、やがて事件の真相を告げる闇にたどりつく。テンポの良いサスペンスです。

2023/11/05

ドキドキハラハラさせられるストーリーがものすごく面白く、途中で読みやめることがなかなかできなかった！

2019/08/25

警察官である萱野は、いきなり上司の矢木沢から怒鳴られた。
それは、身に覚えのない密告という濡れ衣だった。
ただ、萱野は過去に矢木沢のことを密告したという事実があり、それが何者かに利用された可能性があった。それだけに、誰もが萱野を疑った。
遂に汚名を晴らすために自らが密告者を探すために動き始める。
そこには、警察組織に蔓延る深い闇が…

2019.8.25

2018/06/16

川崎中央署生活安全総務係の萱野は、ある日、上司の矢木沢に面罵された。競技射撃で五輪出場権を懸けて争った選手時代の確執から、矢木沢の接待疑惑を密告したと思われたのだ。自らの汚名を晴らすため、萱野は真の密告者を捜す！

2017/04/30

結論を想像させない展開は、さすがだ。様々な刑事が活躍する警察モノとは大いに異なり、事務職の警察官が事件の渦中になり容疑者になったり、捜査を主導したり、いつも新しい展開で引き込まれる。
しかし、恋愛部分は複雑で、主人公があえて魅力が薄いように描かれていることもあり、何故ここが中心なのかわからなかった。でもここがないとストリーは成り立たないし....ミステリ中心だからこれはこれでよいのかも。

2016/02/11

競技射撃でオリンピック出場権をかけて争った、主人公とライバルの上司。密告によって五輪出場権を失った上司との確執を描く。警察という組織も掘り下げる。

2015/10/25

やはり文章は上手で引き込まれる。先も気になり一気に読める。が、主人公の動機、というか女性への思いってのにはいまいち共感しきれず。

2014/09/23

暗い。
題名の通りとにかく話が暗い。
人の感情の奥底にある嫉妬などの暗い感情が引き金となり起きる事件の話のため、全てをとおしてとにかく暗い。
もう少し前向きだと読んでいて疲れないのだが。

2013/10/13

新保作品は好きだけど、最初に読んだ『奇跡の人』の印象が強くて
その後の何を読んでも全部奇跡の人に重ねてしまう。

2013/03/19

警察組織に馴染みがないものには興味深い話でした。

110番の回線は電話した側が切っても警察が切らない限り繋がっているというウンチクは知りませんでした。

警察官が天下り先確保のためにここまで危険な事をするのか少し疑問です。定年間際の警察官にとっては死活問題なのでしょうか？