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殺人者の顔 の商品レビュー

3.6

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

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2015/10/17

BBCラジオで著者が亡くなったとの報道があった。全く名前も、このシリーズも知らなかった。Amazonに頼んだら当日届いた。スウェーデンを知らない。推理小説、刑事小説、ミステリと言ったジャンルを全く読まない門外漢です。 刑事の現実の苦労、焦燥に反して残りページ数が限られて来ればい...

BBCラジオで著者が亡くなったとの報道があった。全く名前も、このシリーズも知らなかった。Amazonに頼んだら当日届いた。スウェーデンを知らない。推理小説、刑事小説、ミステリと言ったジャンルを全く読まない門外漢です。 刑事の現実の苦労、焦燥に反して残りページ数が限られて来ればいずれ解決するのだろうと思わざるをえない。到達するべき点があるとして、作者の苦労であちこちに引き摺り回されて、こちらも苦労してあちこちスタンプラリーのように落としておいてくれたプロットを拾いながら引き摺り回された挙句、その初めから決まっていたゴールたどり着く過程が、徒労としか思えないのです。なのでこのジャンルには近づかない。趣味も目的志向の呪縛からは逃れられない。 なのに妙にしっくり来ましたよ。奥さんが男つくって出て行く。娘との断絶。父親の老い。肥満、アルコール依存。自身の正義感への自信のなさ。同僚とのぎこちない信頼感。無茶、ヤケのような、自分を励ますためだけのような恋。スウェーデンと言う知らない土地の肌触り。冷たく湿っていて少ない光。なんかしっくりくる。彼が聞いているオペラを集めてみようと思います。シリーを読むかは未決。時はまさにMigrants Cricis。スウェーデンの政策を尊敬していましたが、そこにあるリアルな心情も少し理解できたかも。

Posted byブクログ

2016/02/08

期待したシリーズだけれど、正直途中が退屈だった。 北欧に漂う様々な社会問題の一旦を垣間見ることができるが、続けて北欧ミステリーを読んできたので少し辟易気味。何もかもがうまくいく理想国などないことを痛感させられるのは少しばかり辛い。

Posted byブクログ

2015/01/08

不勉強でスウェーデンに深刻な移民問題があることを知らなかったけど、警察小説として楽しく読めた。 主人公のクルトは仕事はできるものの、妻とは離婚、娘にも見放され、父親は認知症の症状が出始めている。 おまけに気になる美人検察官は既婚者で酒を飲んだ挙句に大失敗もしてしまうのだけど、その...

不勉強でスウェーデンに深刻な移民問題があることを知らなかったけど、警察小説として楽しく読めた。 主人公のクルトは仕事はできるものの、妻とは離婚、娘にも見放され、父親は認知症の症状が出始めている。 おまけに気になる美人検察官は既婚者で酒を飲んだ挙句に大失敗もしてしまうのだけど、そのダメっぷりが人間くさくて良かった。 翻訳の文章が少し固いのが気になるけど、キャラは好きだから続きも読んでみたい。

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2014/12/04

ミステリとしてはそこそこ。 けれども、主人公の造形が気に入った。 父親の介護問題を抱え、別れた妻に未練たらたら、年頃の娘とはしっくりいかない、旧友との仲もぎくしゃく。思いつめて(?)、魅力的な女性検事についセクハラに及ぶ中年刑事。 そんな等身大(ただし最近お腹が出ている)のアン...

ミステリとしてはそこそこ。 けれども、主人公の造形が気に入った。 父親の介護問題を抱え、別れた妻に未練たらたら、年頃の娘とはしっくりいかない、旧友との仲もぎくしゃく。思いつめて(?)、魅力的な女性検事についセクハラに及ぶ中年刑事。 そんな等身大(ただし最近お腹が出ている)のアンチ・ヒーローにもただひとつ残されたものがあって、それは正義心。 憂鬱な北欧の冬空の下、人生には倦みつつも、正義感に衝き動かされ、陰惨な殺人事件の捜査に(中年男の人生のしがらみに寄り道を余儀なくされながら)邁進する。 脇役刑事たちの個性も光っているし、なにより、主人公と同僚刑事たちのチームワークがいい。 一大シリーズだそうな。続編も楽しみ。

Posted byブクログ

2014/11/12

読み終えるまで随分と時間が掛かった。 移民問題を抱えたスウェーデン社会を背景に、老夫婦の殺害事件を捜査するくたびれた刑事を描いたストレートな警察小説ではあるのだが、いかんせん地味過ぎる。真犯人に辿りつく切っ掛けが、ある特殊能力を持った人間のおかげであることも釈然としないし、何より...

読み終えるまで随分と時間が掛かった。 移民問題を抱えたスウェーデン社会を背景に、老夫婦の殺害事件を捜査するくたびれた刑事を描いたストレートな警察小説ではあるのだが、いかんせん地味過ぎる。真犯人に辿りつく切っ掛けが、ある特殊能力を持った人間のおかげであることも釈然としないし、何よりも冴えない主人公に魅力を感じられなかった。 テーマの掘り下げ、刑事群像、主人公身辺のドラマ、中途のサスペンス、クライマックスに向けての盛り上がり方、味わい深い文体、など全てに於いて物足りなさを感じた。 そもそも、なぜ老夫婦は残虐に殺されなければならなかったのか。 第1作以降、どんな成長を遂げているかは知らないが、続けて読む気は起こらない。 流石に、マルティン・ベックシリーズと比べるのは酷でしょう。

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2014/06/02

重苦しくて陰鬱な雰囲気はスウェーデンのサスペンスらしくて良かった。 ただ犯人がちょっと拍子抜けだったような。。。 スウェーデン国内で人気のあったシリーズらしいので、次作以降に期待。 これも十分面白かったけど。

Posted byブクログ

2014/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北欧のミステリー、クルト・ヴァランダーシリーズの第1作目。紹介されたので今後このシリーズは読むつもりです。 さて、事件そのものは割とすんなりちょっとあれ?っと思ってしまうほど。 クルト・ヴァランダーの情けない日常と対比するほどに鋭く冴えた刑事魂、そこら辺がこのシリーズの着眼点かな?それともこれからだんだん魅力を増してくるのかな。

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2014/03/23

<クルト・ヴァランダー>シリーズ1作目。 冴えない中年の刑事がズタボロになりながら犯人に向かっていく…ダイ・ハードのジョン・マクレーンを彷彿させるような展開に(スケールは随分違いますが)つい夜更かしして読了。事件そのものは少し肩すかしだが、主人公の魅力(?)で読ませてしまうのかな...

<クルト・ヴァランダー>シリーズ1作目。 冴えない中年の刑事がズタボロになりながら犯人に向かっていく…ダイ・ハードのジョン・マクレーンを彷彿させるような展開に(スケールは随分違いますが)つい夜更かしして読了。事件そのものは少し肩すかしだが、主人公の魅力(?)で読ませてしまうのかな。シリーズ読んでみます。

Posted byブクログ

2014/03/06

テレビ化されたので、原作を読んでみた。奥さんと離婚して未練タラタラ、その上酒に逃げたり。。。でも、警官としての腕は確か。ただ、捜査の展開がちょっとスピードに欠けて、途中で中だるみ。クライマックスもなんか呆気なく犯人が見つかったりで、ちょっと残念。

Posted byブクログ

2014/02/04

スウェーデンの社会問題を痛烈に批判したミステリー小説。 主人公は、世にいうヒーローとはかけ離れた失敗ばかりの冴えない中年の刑事であり、読んでいて不安でしかない。 またクライマックスも、盛り上げりに欠けていて非常に後味が悪い。

Posted byブクログ