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沈まぬ太陽(5) の商品レビュー

4.2

229件のお客様レビュー

  1. 5つ

    106

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    42

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超大作を読み切った達…

超大作を読み切った達成感は、ひとしお。この小説を映画orTV化するなら、主人公は佐藤浩市しかいないでしょう!

文庫OFF

裏切りなどにあい新体…

裏切りなどにあい新体制は崩壊し「空の安全」の確立の追求は終わってしまい恩地は再びナイロビに飛ばされる。全編を通して恩地には感動させられます。特に御巣鷹山篇が好きです

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涙なくして、読めませ…

涙なくして、読めません。主人公恩地の生き方に感動、お上連中に怒りが込み上げて、泣き怒りの繰り返し。これだけ泣けるのはなかなかありません。

文庫OFF

いよいよ最終巻。国見…

いよいよ最終巻。国見会長に対する内外からのバッシング。保身と利権を貪る役員たち。末期ガンと言われた会社の内部ははたしてどうなるのか?3部作に分かれていて、私にはそれぞれ違った物語のように感じ、それでいて1つの話しになっているこの作品は十分に楽しめました。会社の体質、それに関わる人...

いよいよ最終巻。国見会長に対する内外からのバッシング。保身と利権を貪る役員たち。末期ガンと言われた会社の内部ははたしてどうなるのか?3部作に分かれていて、私にはそれぞれ違った物語のように感じ、それでいて1つの話しになっているこの作品は十分に楽しめました。会社の体質、それに関わる人間たちなどが垣間見え、国見会長・恩地には熱い思いを抱きました。実際に全5巻は長いですが、その分内容が充実していました。

文庫OFF

読んでいて、どこかで…

読んでいて、どこかで救いを求めている自分に気が付くほど、救いようのない現実に翻弄されてゆく登場人物に心が震えました。まだ解決してないし、まだ終わってない、と思いましたが、小説として再構成された現実の話としては、著者の構成力に脱帽です。

文庫OFF

2024/05/10

著者・山崎豊子さん(1924~2013)の作品、ブクログ登録は18冊目。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが...

著者・山崎豊子さん(1924~2013)の作品、ブクログ登録は18冊目。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。不正疑惑は閣議決定により闇に葬られ、国見は突如更迭されるー。勇気とは、そして良心とは何かを問う壮大なドラマ、いよいよ完結へ!。 ---引用終了 本作の登場人物、国見会長と恩地のモデルは、伊藤淳二さんと小倉寛太郎さん、とのこと。 以下、ウィキペディアより引用です。 ---引用開始 小倉 寛太郎(おぐら ひろたろう、1930年 - 2002年10月9日)は、元日本航空の反会社側組合の労働組合委員長である。通称かんたろう。山崎豊子の著書『沈まぬ太陽』の主人公・恩地元のモデルとなった人物。 ---引用終了 ---引用開始 伊藤 淳二(いとう じゅんじ、1922年7月10日 - 2021年12月19日)は、日本の実業家。武藤絲治に認められ、のちにカネボウ会長になる。日本航空元会長。建築学者の横尾義貫は従兄にあたる。 ---引用終了

Posted byブクログ

2024/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

背帯の文言 「この国を覆う、おそるべき良心の不在。恩地元最後の闘い」  今回も読んでいて、腹がたった。 国民航空、関連会社「国航開発」の政・官・財界との癒着、私腹を肥やす利権等、魑魅魍魎が蔓延するデタラメぶりがあまりにひどい。  この物語が単なるフィクションであるなら、腹も立たないだろうが、登場人物の氏名は実在の人物の名前をもじったもので、実在する人物だからだ。  ここで登場する自由党の竹丸副総理など、政界のドンとして君臨し、汚職事件で逮捕されたあの人だ。 現在も政治家の金権体質は、あいも変わらず変わらない。  本書で、架空の人物である、常務にまで成った行天四郎の行動がひどい。  客室乗務員と社内不倫をするわ、運輸省航空局の官僚に、その愛人とのマンションを提供するわ、そのなりふり構わない行動は人間としてどうかとおもう。  『行天四郎』は国民航空に於いて、利権に群がる魑魅魍魎を具現化した人物なのだろう。 本巻では、地検から呼び出しを喰らう所で終わっている。  国航開発の社長である岩合は、「岩合天皇」と呼ばれていた。その放漫経営により、私腹を肥やしていたが、ついに解任された。ここだけはスッとした。  最後に会長の国見は解任。  恩地は再び、ナイロビ支店長赴任を命ぜられ、本意ではないが、ナイロビへと向かう、残念な結果となっている。  最後に作者の『あとがき』で、山崎豊子が述べている。 「今回は非常に勇気と忍耐のいる仕事であったが、その許されざる不条理に立ち向かい、それを書き遺すことは、現在を生きる作家の使命だと思った」  偉大な作家の、この『あとがき』は重い。

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2024/04/18

全巻読み終えました。 当初、先入観無しに読み進めましたが、筆者の長きに渡る取材からの小説との事。 圧倒されました。 これが小説と言う設定なら、最後のくだりが無情すぎます。 しかし、忠実に再現した内容なら人の残酷さがよく分かります。 通勤時に読んでましたが、何度も泣きそうになりまし...

全巻読み終えました。 当初、先入観無しに読み進めましたが、筆者の長きに渡る取材からの小説との事。 圧倒されました。 これが小説と言う設定なら、最後のくだりが無情すぎます。 しかし、忠実に再現した内容なら人の残酷さがよく分かります。 通勤時に読んでましたが、何度も泣きそうになりました。 おすすめの作品です。

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2024/04/08

渡辺謙主演の映画、沈まぬ太陽を観て感動したため原作を読んでみた。 山崎豊子さんは十年に1作書かれるということで すごく時間をかけられたのが、よくわかります。 印象に残ったこと葉 ニューヨークの動物園の鏡の間の鉄格子に埋め込まれた鏡があり、人間の上半身が映る仕掛けになっていて、その...

渡辺謙主演の映画、沈まぬ太陽を観て感動したため原作を読んでみた。 山崎豊子さんは十年に1作書かれるということで すごく時間をかけられたのが、よくわかります。 印象に残ったこと葉 ニューヨークの動物園の鏡の間の鉄格子に埋め込まれた鏡があり、人間の上半身が映る仕掛けになっていて、その鏡の上には 世界で最も危険な動物 と記されていた。 そしてもう一つは最後に 何一つ遮るもののないサバンナの地平線へ黄金の矢を放つアフリカの大きな夕陽は荘厳な光にみちている。 それは不毛な日々にあった人間の心を慈しみ、明日を約束する、沈まぬ太陽であった。 なお、この小説に出てくる行天は白い巨塔の財前五郎の弟分として四郎としたそうです。

Posted byブクログ

2024/02/21

沈まぬ太陽1-5を読了。コンプライアンスが浸透しつつある(であろう)現代の感覚からみた本作で描かれる航空会社の汚職体質はあまりにも酷く、正に魑魅魍魎であった。利権の絡んだ世の中で正義を貫くことの強さ・難しさを感じた。

Posted byブクログ