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犬の人生 の商品レビュー

3.3

28件のお客様レビュー

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2009/10/07

マーク・ストランドの短編集。村上春樹訳。 詩人らしく一行の中にたくさんの言葉がちりばめられている。 はっきりと映像が目の前に広がった「二つの物語」。 たった6ページの中に全く異なる二つのストーリーがある。 こういうとき言葉の持つ力の大きさを感じる。 二つとも、最高に心地よい「生」...

マーク・ストランドの短編集。村上春樹訳。 詩人らしく一行の中にたくさんの言葉がちりばめられている。 はっきりと映像が目の前に広がった「二つの物語」。 たった6ページの中に全く異なる二つのストーリーがある。 こういうとき言葉の持つ力の大きさを感じる。 二つとも、最高に心地よい「生」の時間を過ごす人と 生命あるのものにいつか訪れる「死」が表裏一体となって 展開する短編。この「二つの物語」のインパクトが強く しばらく頭から離れなくなってしまった。

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2009/10/07

やっぱ村上春樹はあわん。独特な軟派な文を物足りなく思うのです。それは翻訳でも一緒。好みの問題なのでしょうがない。

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2009/10/04

人間国宝級の詩人が書いた短編小説です。 詩人だけあって一つ一つの言葉の選び方、切れ味はさすがに良い。 話自体は結構飛んでる設定のものが多い。 蝿に向かっていきなり「お父さん!」って叫ぶ人の話。結婚を繰り返す人(しかも本気の恋愛ばかり)。自分が昔犬だった、という話を妻に...

人間国宝級の詩人が書いた短編小説です。 詩人だけあって一つ一つの言葉の選び方、切れ味はさすがに良い。 話自体は結構飛んでる設定のものが多い。 蝿に向かっていきなり「お父さん!」って叫ぶ人の話。結婚を繰り返す人(しかも本気の恋愛ばかり)。自分が昔犬だった、という話を妻に告げるべく、然るべき話すタイミングを窺っている夫。 個人的には上に書いた三つの話が好きでした。 実は以前読んでみて「これはついていけない(あるいはついていかなくてもいい)」と思って断念したのですが、最近不意に再読したくなって読んだところかなり良かったです。 ありえない設定に説得力を持たせる文章が魅力的です。

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2009/10/04

内容(「BOOK」データベースより) 「実を言うとね、僕は以前は犬だったんだよ」「犬ですって」「うん、コリーだったんだ」―とことんオフビートで、かぎりなく繊細、村上春樹があらたに見出した、アメリカ現代詩界を代表する詩人の異色の処女“小説集”。

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2009/10/04

どの話読んでもメランコリーな気分になるんです。 そして匂いもするんです。 無性に悲しい気分になるのに無性に読みたくなるんです。

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2009/10/04

アメリカの詩人による処女小説集。だそうだが。やっぱり、小説というよりは、限りなく<詩>に近い。ストーリーなんかはほとんど意味がなくて、筋を追おうとするのは無意味。センテンスの流れや描かれているシーンの雰囲気を感じるための<小説>なんだろう。はじめの方の短編は不思議ながらもまだなん...

アメリカの詩人による処女小説集。だそうだが。やっぱり、小説というよりは、限りなく<詩>に近い。ストーリーなんかはほとんど意味がなくて、筋を追おうとするのは無意味。センテンスの流れや描かれているシーンの雰囲気を感じるための<小説>なんだろう。はじめの方の短編は不思議ながらもまだなんとなく小説の体を保ってはいるものの、半分より後ろはもうほぼ理解は不可能。ただ、それを楽しめばよいのだ。(2003 Sep)

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2009/10/04

これは、ひょっとして詩なのか?と思う作品に高橋源三郎の「さようならギャングたち」という作品があるが、これはその雰囲気に似ている。 よく見てみれば筆者は詩人だそうです。成る程。 昔書いたレビュー。 ------

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2009/10/04

マーク ストランドという詩人の短編集。本職が詩人なだけに、文章をただ追っていくだけでは、ものすごーく分かりづらい。でも感覚的に理解すると、心にひどく訴えるものがある。村上春樹が以前からひっかかっていて、訳したのも納得。この作品に出会えてちょっとうれしい。

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