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源氏物語 の商品レビュー

3.8

48件のお客様レビュー

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2013/03/01

知ってたつもりの源氏物語の全体像がよくわかる。 初めて読んだ時は別格扱いの紫の上が輝いて印象に残ったけど、 時間が経った今は、素直に甘えられない葵の上や自らの嫉妬に悩む六条御息所の、欠点に苦しむ女性たちが人間らしく魅力的で心を寄せてしまう。

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2012/10/17

このシリーズはおおまかな話の流れがつかみやすく、読みやすくてお気に入りです。 全体像をつかむための内容でも、さすがの源氏物語という感じで、わりと長め。

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2012/08/14

 有名であるにも関わらず、長く読みづらい記述のためにとっつきにくい源氏物語を、巻ごとに「あらすじ」「通釈」「原文」「寸評」をつけることで読みやすくした、源氏物語ビギナーにはとてもありがたい本。  日本人なら源氏物語という本を知らない人はいないと思うし、なんとなくの内容(光源氏っ...

 有名であるにも関わらず、長く読みづらい記述のためにとっつきにくい源氏物語を、巻ごとに「あらすじ」「通釈」「原文」「寸評」をつけることで読みやすくした、源氏物語ビギナーにはとてもありがたい本。  日本人なら源氏物語という本を知らない人はいないと思うし、なんとなくの内容(光源氏ってプレイボーイが色んな女性と巻き起こす恋愛物語くらいの)は知っている人がほとんどだと思うけど、全文読んだ人はどれくらいいるんだろう。  かくいう私もざっくりとしかしらない人のひとりだったが、改めて読んで驚いた。ただの恋愛物語ではすまなかった……!  当時の政治的なこともからんでくるし、男同士のどうしようもないプライドの闘い、女同士の静かで悲しい闘い、すべてをひっくるめて、光源氏という飄々とした美男子の裏側に忍ばせてあるなんて!  恋愛に関しても、意外に現実的で、光源氏に言い寄られて喜ぶ女性ばかりではないし、久しぶりに訪ねたらけんもほろろだったなんてこともあったり。その中で自分に自信を持ちすぎている光源氏は滑稽に見えるときもあり、そこがまたかわいいくもある。  巻名のみの「雲隠」も気になるし、つくづく原本が失われていることが悔やまれる。

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2012/05/22

表紙が生田斗真バージョンで少し恥ずかしかったです…。内容はまあまあでした。源氏物語全体を知るにはいい本だと思います。源氏香や平安豆知識みたいなコラムも豊富でそこはよかったです。

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2012/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

平安貴族の王朝物語と王朝女流文学 主人公光源氏を取り巻く女性関係の凄さ、現代では考えられない 女性はいつの時代も強いと言う印象です 最初しっかりと登場人物を知っておかないと相関図が訳解からなくなります。夕霧、柏木系主体の物語です。これで今度は生田斗馬の源氏物語を見ます。 返却2011、12,30吉田治 現代の言葉に訳された文章と、古文のままの源氏物語が交互になっていて読みやすいと言えば確かにそうなのですが、半ページ〜1ページ位ずつで文体も物語も変わるうえに登場人物(女性)がとっても多いので、途中で流れがよく分からなくなりました… (吉田愛:返却 2012.08.27)

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2011/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回読んだのはビギナーズ・クラシックスの源氏物語。 源氏物語って教科書とかで見た事ある人もいるかと思うけど、話の流れを知ってる人ってあんまりいないんじゃないかなー。 ちなみに私はこれ読み終わったけど、イマイチ把握していません(笑) だ、だって名前が多…! 源氏が死んだ後も一応話は続いているんですね。 それが「匂宮、薫」時代なのですが…。 こっちはどっちかって言うと純愛?かな。 1つ1つの恋愛が源氏と比べて重い感じ。 それに引き換え源氏はあっちこっち行くんですね。 でも別に悪気はないだよね、そこが問題なのだけれど。 紫の上は誰でも知ってる源氏の本妻。 すごーくよく出来た妻、に源氏に仕立て上げられてる。 この人はほんと報われなくて可哀想なんだけど…。 だって源氏がどっか余所で作ってきた子供の世話までさせられるんですヨー! 源氏としては「あなたになら任せられる」と思ってるんでしょうが、紫の上にとっちゃーたまったもんじゃないですね。 でも紫の上が死んだ時、源氏はすごく哀しむんです。 そしてついに出家してしまうのです。 それだけ大切ならどうして彼女が生きている時に彼女だけを愛してあげないんだろうと思ったけど…。 この本の訳はわかりやすい言葉だし、だらだら続いていないので読みやすいです。 だから「一回読んでみたいけど、小難しいのはちょっとな…」と思っている人にもオススメ。 角川書店から出ています。 小話というか…当時の風習とかもちょこっと書いてあるから平安時代のこともちょっと知れますよ。

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2011/10/18

全体像のためのものだけど、割とハードでした。登場人物が多い分、一気に読み上げないと人物関係が掴めなくなる。その点、相関図がとても役に立ちました。

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2011/09/27

2011/09/18 全体の流れを追うだけでもこんなに分厚いなんて、 世界最初の長編ロマンと言われるのは伊達じゃない。 若き日の魅力溢れる光源氏から成熟した老獪な大人の源氏に育っていくまでに、 いかに多くの女性が関わってきたことか。 周りと比べて遥かに早熟にも関わらず、晩年...

2011/09/18 全体の流れを追うだけでもこんなに分厚いなんて、 世界最初の長編ロマンと言われるのは伊達じゃない。 若き日の魅力溢れる光源氏から成熟した老獪な大人の源氏に育っていくまでに、 いかに多くの女性が関わってきたことか。 周りと比べて遥かに早熟にも関わらず、晩年まで衰えを知らない生涯という感じがする。 また、人生最大の危機であった須磨や明石で、生涯の伴侶の一人を見つけるというのも源氏らしい図太さだった。 そして、紫の上が亡くなってからの源氏の詳細をバッサリ削ってしまったのは逆に良かったと思う。 源氏は最後まで源氏らしくあってほしいという思いだろうか。 実際は藤式部と名のっていた作者の紫式部というペンネームは、源氏の正妻である紫の上をもじって呼ばれたものらしい。

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2011/07/08

大体のあらすじがおおざっぱに一冊にまとめられています。小難しい解説が一切ないのですらすら読めて、全体の話の流れを掴むにはいい本だと思います。ただ、細部まで読みたい人には物足りないと思います。 個人的には人妻のくせに源氏と結ばれちゃって、苦悩しっぱなしの藤壺が好きです。 小さい...

大体のあらすじがおおざっぱに一冊にまとめられています。小難しい解説が一切ないのですらすら読めて、全体の話の流れを掴むにはいい本だと思います。ただ、細部まで読みたい人には物足りないと思います。 個人的には人妻のくせに源氏と結ばれちゃって、苦悩しっぱなしの藤壺が好きです。 小さいころからあんなに手をかけて育ててきた紫の上と、結婚生活が長引くほど冷めてくるカンジがほんとリアルだなって思います。 千年も前に成立したのにね。 女三の宮の登場で紫の上は苦悩するわ、柏木と女三の宮がくっついて子ども(薫)が出来ちゃったりして、結局は藤壺との恋の因果応報だわ、そのせいで薫は暗い子になっちゃうわで、この辺大好きです。笑 こんなに長い物語なのに、終わり方はあっけなかった印象があります。

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2011/03/29

角川ソフィア文庫のビギナーズ・クラシックスとして、つまり『源氏物語』の入門書として出版されているもの。54帖(54章)からなる『源氏物語』の各帖から重要な部分をピックアップして、原文に「通釈(意訳+説明)」なるものと寸評を付しているのだが、読んだ感想としては不満を感じる。 ビギ...

角川ソフィア文庫のビギナーズ・クラシックスとして、つまり『源氏物語』の入門書として出版されているもの。54帖(54章)からなる『源氏物語』の各帖から重要な部分をピックアップして、原文に「通釈(意訳+説明)」なるものと寸評を付しているのだが、読んだ感想としては不満を感じる。 ビギナーズ・クラシックスとして出版されている日本古典は「編集:角川書店」と表記されている作品が多いのだが、それぞれの作品に専門家の先生が編者として携わっておられる。ちなみに、この本の編集は武田友宏先生。この先生は國學院大學文学部日本文学科の講師(非常勤)のようで、ビギナーズ・クラシックスでは『源氏物語』のほかに『方丈記』、『徒然草』、『大鏡』、『太平記』なども担当されているので、出版社からも相当の信頼を得ておられるのだろう。 しかし、この『源氏物語』は、読んでいてしっくりこないのだ。それを感じさせる原因は「通釈(意訳+説明)」の部分で、宣伝文句は「こなれた現代語訳」としているが「こなれた現代語訳」というより「超訳」で、原文が持つリズムとかニュアンスが損なわれているのが残念。ビギナーズ・クラシックスというコンセプトから考えても、こなれ過ぎた「超訳」はいただけない。 また、「わずらわしい文法などの障壁を取り払い、こなれた現代語訳に」するのは勝手だけれど、だからって古典文法における初歩的なミスを犯した訳では、学者さんが書いた本として論外だろう。武田先生が勤務される國學院大學には、『源氏物語』の研究者として有名な岡野弘彦先生がいらっしゃるだけに、その薫陶を受けずに書かれたのか、実に惜しい限りだと思う。 同文庫から出ている『源氏物語―付現代語訳(全10巻)』が秀逸であるだけに、それが反映されていないのでは入門書として惜しい話だ。現代語訳の部分を除けば『源氏物語』の理解に役立つところもあるのだが、文法的な間違いは入門書として致命的なミスだから、全体的には及第点とは言えない。個人的には、同文庫の『紫式部日記』を手掛けられた、山本淳子先生のビギナーズ・クラシックスが出されることを切望する。 出版社/著者からの内容紹介  源氏物語の全体が分かる楽しい1冊。わずらわしい文法などの障壁を取り払い、こなれた現代語訳によって、古文の力がなくても十分古典の面白さが分かる。原文も現代語訳も総ルビ付き。ビジュアル面も豊富。 内容(「BOOK」データベースより) 平安貴族の風俗と内面を描き、いつまでも新しい傑作「源氏物語」の全体がわかる楽しい一冊。わずらわしい文法などの障壁を取り払い、こなれた現代語訳によって、世界初の長編ロマンの面白さがしっかりわかる。現代語訳も原文も総ルビ付きで、朗読にも最適。

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