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源氏物語 の商品レビュー

3.8

48件のお客様レビュー

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原文の世界観はそのま…

原文の世界観はそのままに、おいしいところを抜き出して(あらすじはちゃんとつかめる)訳と原文の両方を掲載してあるので面白い。

文庫OFF

2024/08/15

2022年に読んだ『源氏物語の女君たち』から、現代語訳の源氏物語を読みたいを思って購入した本書を、ようやく読めた。やはり源氏の女性関係は節操がないように思える。しかし、源氏亡き後、いわゆる宇治十帖の薫(源氏と女三宮の子)と匂宮(源氏の孫)が八の宮の娘達を巡る色恋沙汰には辟易させら...

2022年に読んだ『源氏物語の女君たち』から、現代語訳の源氏物語を読みたいを思って購入した本書を、ようやく読めた。やはり源氏の女性関係は節操がないように思える。しかし、源氏亡き後、いわゆる宇治十帖の薫(源氏と女三宮の子)と匂宮(源氏の孫)が八の宮の娘達を巡る色恋沙汰には辟易させられた。角川文庫のビギナーズ・クラシックスは、あらすじ・膨大な源氏物語各帖から主なものを抜粋した現代語訳・原文を配し、物語の全体像を見るのにとても良かった。現代語訳からすぐに原文を読むと、原文の味わい深さとシンプルさが感じられた。

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2024/05/01

源氏物語の概略の概略の概略くらいのあらすじプラスアルファは感じられたかもしれない。初心者にはありがたい本。 1000年以上前にこんな作品を宮中の女性が書いてそれが当時の権力者にも評価されてその後も読み継がれているということ自体だけでもすごいよね。もっと長い現代語訳も読んでみたい。...

源氏物語の概略の概略の概略くらいのあらすじプラスアルファは感じられたかもしれない。初心者にはありがたい本。 1000年以上前にこんな作品を宮中の女性が書いてそれが当時の権力者にも評価されてその後も読み継がれているということ自体だけでもすごいよね。もっと長い現代語訳も読んでみたい。原文で読むのは難しいよなあ。

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2024/03/31

光る君へにハマり、源氏物語についておおまかを把握したいと思い購入しました。 これ一冊で源氏物語全54帖のおおまかな内容と解説がわかります。 夕霧と雲居の雁が純愛で結ばれて、この時代では珍しいな、いい結婚だな、、と思っていたけど、結局浮気するんかってがっかり 結婚観とか、人が...

光る君へにハマり、源氏物語についておおまかを把握したいと思い購入しました。 これ一冊で源氏物語全54帖のおおまかな内容と解説がわかります。 夕霧と雲居の雁が純愛で結ばれて、この時代では珍しいな、いい結婚だな、、と思っていたけど、結局浮気するんかってがっかり 結婚観とか、人が勉強する意味とか、紫式部の知見は現代にも通用するものばかりで、だからこそ1000年以上語り継がれてる名作なのだなと ほんと今季の大河ドラマ面白すぎる!!好きすぎる!

Posted byブクログ

2024/03/30

とりあえず、この一冊で源氏物語全体のイメージがつかめる。内容は五十四帖各帖のあらすじや説明、訳文と原文(抜粋)。巻名の由来や登場人物の年齢が記されていて人物像を思い描く助けになる。コラム、系図、年表なども楽しめる。

Posted byブクログ

2024/04/06

源氏物語を通読する人が増えるように、という意図で編集された入門書。たしかに読みやすい。 現代でもルッキズムは大問題だけれど、平安時代は現代日本とは比べ物にならないくらい大変だ。 葵の上と六条御息所のエピソードで、六条御息所の生霊が葵の上を苦しめている時に、光源氏は葵の上の家の...

源氏物語を通読する人が増えるように、という意図で編集された入門書。たしかに読みやすい。 現代でもルッキズムは大問題だけれど、平安時代は現代日本とは比べ物にならないくらい大変だ。 葵の上と六条御息所のエピソードで、六条御息所の生霊が葵の上を苦しめている時に、光源氏は葵の上の家の人に、生霊が六条御息所だとばれないかを気にしていた。蜻蛉物語を読んだ印象だと、当時の妻や妻の家の人たちは、夫が今どの妻に入れあげているかを把握していたようだ。 葵の上の人たちも、六条御息所のことを把握していたからこそ祭りの日にあんなトラブルになった。 妻たちが別の妻や愛人について把握していることを夫たちは知らなかったの?当時の価値観からするとそれは考えづらい。 六条御息所の生霊が葵上にとりついて苦しめていたことを、源氏が葵の上の家の人たちに知られたくなかったのは、この本で読んだ印象ではただ単に自分の保身のためだとしか思えなかった。情けない男だ。妊娠で弱っている妻を見て、「いつもこんなだといいのに」とか思ってしまうのも身勝手で薄情だ。とことん人間的な魅力の欠けている男だ。 紫の上と明石の宮はほとんど同い年だったんだ。 六条御息所はどうして死後にも紫の上や女三宮に取り付いたんだ?源氏に直接取り付けばいいのに。 源氏の言動を読んでいると、数分に一回はなんでそうなるんだと頭を抱えたい気持ちになる。こいつに共感するのは不可能だ。夕霧に女性との付き合い方を説くシーンでは、「お前が言うな」としか思えなかった。 関係を持ったすべての女性の面倒を見ているのは、この時代にしては偉いと思うけれど、いいところはそこだけ。 この物語全体で一番好きなのは明石の君かな…明石の君のシーンは悲しいことが多い。娘の裳着に身分が低いからと出席できなかったり、宮中へ上がるときに紫の上と鉢合わせて、身分差を思い知らされたり…身分制度に行動を阻まれたり、心を踏みにじられても表に出せない制約への苦しみは、紫式部自身も感じていたことだったのかもしれない。 夕霧の巻まで読んでやっと気づいたけれど、女三の宮は夕霧より年下だった…自分の息子より若い女性を娶ったのか。 雲居の雁と夕霧はこれで本当に離婚するの? 落ち葉の君が夕霧の北の方になるってこと?あんなに愛らしい恋愛の結果がこれだなんて悲しい。 源氏香という香があるらしい。ちょっと興味がある。 →源氏香という香があるのではなく、香を使った源氏香という遊びがあるということらしい。5種類の香を用意して、どの香がどの順番で焚かれたかを参加者が当てるというルールで、その順番に源氏物語の各巻の名前が付けられているということらしい。 紫の上に、お祖母様が亡くなったら機嫌が悪くなりますよ、と言った愛らしい皇子が匂宮? 愛する孫が女性を次々に不幸にしていくさまを見る前に紫の上が死んで良かった。 これまで雲隠以降はおまけ程度に思っていたけれど、この本で読み返してみると、光源氏の物語よりものびのびと想像力豊かに描かれている気がする。

Posted byブクログ

2024/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

源氏物語の概説書でたいへん見通しがよい本だと思う。光源氏その人は感情が豊かで度量の大きい人なのだなと思うが、女性のほうが個性的でドラマチックである。罪の意識になやむ藤壷、嫉妬もして自身は子供がなかったのに愛情深く明石の姫や匂宮を育てた紫の上、夕霧をそだてあげた花散里、待つ女である末摘花や、玉鬘、女三宮などとても興味深い運命を背負って源氏のもとで暮らす女たち、こういう人をもっと知りたいと思うようになる。また、宇治十帖の薫と匂宮、その板挟みにあって失踪し、比叡山で出家した浮舟の思いなどもどう書いてあるのか、追究したくなるよい本である。

Posted byブクログ

2024/02/27

大河の影響にて。ビギナーズクラッシックスのシリーズ初挑戦であったが、慣れてきたら大変読みやすく、どんどんハマっていった。ド名作に今、この時に出会えて良かった。価値観や時代背景がまったく異なるのに、世界観にどっぷりハマれた。考察色々したくなる。

Posted byブクログ

2024/02/16

「源氏物語」全54巻を、巻ごとのあらすじと、それぞれの名場面は通釈と総ルビ付きの原文、寸評がついていて、ビギナーにうってつけの一冊でした。 また、不思議なのですが総ルビのお陰か、初めはちんぷんかんぷんだった原文も、だんだん読めるようになって行きます。 ひとことで表すと説明付きダ...

「源氏物語」全54巻を、巻ごとのあらすじと、それぞれの名場面は通釈と総ルビ付きの原文、寸評がついていて、ビギナーにうってつけの一冊でした。 また、不思議なのですが総ルビのお陰か、初めはちんぷんかんぷんだった原文も、だんだん読めるようになって行きます。 ひとことで表すと説明付きダイジェスト版というところですが、分かりやすく、読みやすく、それでいてちゃんと面白いのは「源氏物語」そのものがまさに「源氏」の前に「源氏」なく、「源氏」の後に「源氏」なしと言われる極上の王朝ロマンだからでしょうか。 物語の背景に理解を深められるコラムが差し挟まれていて、巻末には解説、作者「紫式部」の紹介、史跡案内、注釈書、資料の案内、作者系図、作者年表、物語の関係系図、物語の略年表、内裏図、物語関係略図が添えられていてとても親切な入門書でした。 このあと現代語訳を読もうとスムーズに思えます。

Posted byブクログ

2024/02/06

ビギナーズ向け 大まかな流れを理解しやすくて助かった。しかも、ただわかりやすいだけでなく、源氏物語の面白さにも触れることができるので、導入編としてベストだと思う 次は中級編のような作品を読んでみよう

Posted byブクログ