ペンギン、日本人と出会う の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本人がどうしてこんなに「ペンギンかわいいよペンギン」なのかがつぶさに明かされていく前半は特に面白かった。とはいえ2000年ごろの話なので、後発の関連書も探して読んでみたい。
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ペンギンという動物は万国共通で親しみを感じる動物だと思っていましたが、どうも日本が飛びぬけて彼らを好きらしいです。 好きと言うのは「可愛い」という事が一番の原因であって、それほど彼らの生態や行動に関心があるわけではありません。 動物園に行けば一定数必ず張り付いたように、彼らの一挙...
ペンギンという動物は万国共通で親しみを感じる動物だと思っていましたが、どうも日本が飛びぬけて彼らを好きらしいです。 好きと言うのは「可愛い」という事が一番の原因であって、それほど彼らの生態や行動に関心があるわけではありません。 動物園に行けば一定数必ず張り付いたように、彼らの一挙手一投足から目を離せず歓声を上げる人々がいます。そう、それが私だ。 そのペンギン熱に一役買ったのが、戦後のタンパク質や油脂の製造に大貢献した捕鯨船です。お土産に持ち帰ったペンギンを動物園で見ることが出来るようになり、次第にペンギンの愛らしさが浸透して、世界でも有数のペンギン飼育大国になったというのが実情のようです。 ピングーの意匠使用件数も世界一、CMでも過去色々なペンギンアニメーションが使われていた記憶があります。JRのスイカもペンギンのキャラクターです。 昔は野生動物に対する考え方も緩く、簡単に捕まえられるから捕まえて船倉に入れて持って帰ってくるという、今では考えられないような捕獲方法だったようです。当然愛着を持って接していた人は沢山いたのでしょうが、その土地に生きている生物を持って帰ってくるということは、とても残酷な事だと思います。 実際意識が低い時代は、殴り殺してはく製にして持ち帰ったりもしていたようで、非常に悲しい思いがしました。 コミカルな動きで癒されるのですが、彼らは純然たる野生動物です。本当はその土地の厳しい環境で生きて死んでいくのが一番幸せに決まっています。 後半ではそんなペンギンたちを守る為に、日本のペンギンファンたちが「ペンギン基金」「ペンギン会議」を作って国際的な活動に発展していく所まで書かれています。 これによって、可愛いから飼うという無邪気で残酷な状況からはなんとか脱しているようでした。 ただし、読んでいて思ったのは、昨今の野生動物飼育ブームについても、何らか意識改革か規制が出来ないものがと思います。特にフクロウやみみずくの猛禽類を飼う事に関してはどうしても承服できません。ペットショップで見ましたが本当にかわいいです。欲しくなる気持ちは十二分に分かります。でもそこをぐっとこらえる事が必要ではないでしょうか。 固い話ばかりですが、グリーンガムやサンスター、サントリーの懐かしいペンギン等々、本当に日本人はペンギンが好きですよね。動物園や水族館でその姿を見るとその愛らしさに癒されるのは確かです。でももうどこかから連れてこなくてもいいです。今いる子たちを大事に飼育していって欲しいです。
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ヒトとペンギンの関わり方について、平易な文章で興味深くつづった書。 日本人が北半球随一の「ペンギン好き」であることやその理由などから始まり、どのようにして水族館などにペンギンが届けられたのかということや、ペンギンを取り巻く研究者とその活動、「ペンギン基金」「ペンギン会議」などを紹...
ヒトとペンギンの関わり方について、平易な文章で興味深くつづった書。 日本人が北半球随一の「ペンギン好き」であることやその理由などから始まり、どのようにして水族館などにペンギンが届けられたのかということや、ペンギンを取り巻く研究者とその活動、「ペンギン基金」「ペンギン会議」などを紹介していく。 学術書というよりも、「読み物」に近く、スラスラと読むことができる。
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この方の動物園の本と捕鯨の本が面白かったので。ペンギンも探して買ってみました。この表紙ものめっちゃかわいいですね。 姉が西原理恵子さんの漫画が好きで色々と単行本を持っていたのですがその中に高知には捕鯨船から持ち帰ったペンギンが結構居た、という漫画がありました。その話を姉として...
この方の動物園の本と捕鯨の本が面白かったので。ペンギンも探して買ってみました。この表紙ものめっちゃかわいいですね。 姉が西原理恵子さんの漫画が好きで色々と単行本を持っていたのですがその中に高知には捕鯨船から持ち帰ったペンギンが結構居た、という漫画がありました。その話を姉としていてもし子育ての際中にペアの片方が連れ去られてしまったらこんなに可哀そうなことはないねえ、なんて話してたのですが。…この本を読んでああ、やっぱり…と残念に思いました。 それにしても日本には他のどの国よりも飼育下におかれたフンボルトペンギンが居る、ということにびっくりしました。確かに日本の動物園には必ず、といってもおかしくないほどペンギンがいるよなあ… 自分なんか王様ペンギンを見てもついついコウテイペンギンとか言ってしまいますが今の日本には和歌山にしかコウテイペンギンはいないみたいですねえ… それにしても。和歌山の白浜にはぜひいつかパンダを見に行きたかったのですが…この本に書かれているコウテイペンギンの購入のあり様を読むと行けないな…。 話題になればよい。動物園に来た後は完全な飼育環境を整えればよい、ということではないと思うのです。 ペンギンの話を読んでいて自分たちの身の回りの動物のことも考えてしまいました。今は流行でいろいろなペットがもてはやされる時代ですがやはり自分が飼いたいペットではなく自分が飼えるペットを見極めて飼うべきだと思うわけです。犬だって流行りの犬種を飼うのでなく、家の状況、家族、散歩、時間。いろいろなことを考えてから動物を飼うべきだと思うわけなのです。 …まあうちなんかも猫はちょっと多いですよね… 人間の数と同数…(以前は一匹多かった)。面倒を見れなくては飼ってはいけない、なんて面倒をあまり見ない(主に面倒は親が見る)自分が偉そうに言えるセリフではないのかもしれませんが〜
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川端裕人の本は良い。面白いし、バランス感があり、おまけに読みやすい。世界のペンギンと人間との関係において、日本人が独特の位相にあり、さらにリーダーシップの発揮が期待されている点などに焦点があてられるが、それぞれの時代・局面でペンギンと接した人々の思いが魅力的に描かれている。秀作と...
川端裕人の本は良い。面白いし、バランス感があり、おまけに読みやすい。世界のペンギンと人間との関係において、日本人が独特の位相にあり、さらにリーダーシップの発揮が期待されている点などに焦点があてられるが、それぞれの時代・局面でペンギンと接した人々の思いが魅力的に描かれている。秀作と思う。
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なぜ、ぼくらはペンギンが好きなのか?日本人は割にペンギン好き。そういう私も大のペンギン好き。自然環境下では一羽もペンギンが棲息してない日本が北半球随一の「ペンギン大国」になった理由とは・・・?ペンギンと日本人の出会い、結びつきを278Pに込めた本。
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野生ペンギンはいなくても、何故かペンギン好きが多い日本人。 日本人とペンギンの関わりを読みやすく書いた本。 ペンギン好きなら読んで損なし。
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日本人はペンギンにより深い愛着を持っている…改めて考えたことはなかったことだった。川端さんの裏打ちのある丁寧な考察と、ペンギンが好きという気持ちが滲み出ている文章は、読んでいてとても心地よい。歴史背景やペンギン飼育に関わってきた方々の思いを知り、よりペンギンを好きになってしまう。
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こんな、ペンギンの本がほしかった。 日本人がペンギンに出会ったのではなくて、ペンギンが日本人に出会うのが良い。
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なぜ日本人はペンギンが好きなのでしょうか?動物園でも人気だしキャラクターとしても人気。日本にペンギンが来たいきさつから、動物を擬人化して見る日本人の特性、動物離れした愛らしさを見せるペンギンの生態まで幅広く書いた本。面白い!
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