入門 パブリックリレーションズ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
授業の副読本にもかかわらず実は一回も読んでなかったので読んでみた。先生のメインの本、『パブリックリレーションズ―最短距離で目標を達成する「戦略広報」』との比較になってしまうが、この本の特徴を書いてみる。 2001年刊行であるこの本は、どうも実務的な、技術的な話が多いように思える。おそらく今以上にパブリックリレーションズが浸透しておらず、「PR=自己PR」のように、PR自分の事を(一方的に)伝える技術であるような見解が一般的であったから、あまり理論的な話をするよりは具体的、実務的な事を書く方が良かったからであろうか。。当時自分が中学生に上がったばかりであったから、現実の社会が実際そうだったかどうかは分からないが、かなりの数の引用が英語文献からであることを考えると意外に正しいかもしれない。また入門と書いてある位なので、各章各小節がコンパクトにまとめられており読みやすい。一方で、これは仕方のない事だが、時事的内容が劣化しており、例えばITに関する部分は今から読むとそれほど役に立たないかもしれない。 まとめると、実務的な話が多く読みやすいが、理論的な話としては『パブリックリレーションズ―最短距離で目標を達成する「戦略広報」』が優れているように思う。ただ基本的な本の作りは非常に似ているから、PRを勉強するには、どちらから入ってもそれほど問題はないと思う。もっともこの本は絶版だが。。
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