二十世紀の十大小説 の商品レビュー
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10の小説が紹介されるわけだが、1章それぞれに1小説、という構成ではない。プルースト論の中にボルヘスの話が出て来て、じゃあ次はボルヘスの章。そのボルヘス論の中にカフカが出て来て次はカフカ。というように連続した流れの中で次々と本が紹介される。 だから10の小説を解説してもらったとい...
10の小説が紹介されるわけだが、1章それぞれに1小説、という構成ではない。プルースト論の中にボルヘスの話が出て来て、じゃあ次はボルヘスの章。そのボルヘス論の中にカフカが出て来て次はカフカ。というように連続した流れの中で次々と本が紹介される。 だから10の小説を解説してもらったというよりは、20世紀文学の歴史的な流れと地理的な広がりを解説してもらったという感覚がある。 加えてこの人の語り口は、文学論系としては異常なほど読みやすい。精密に練られていながらあくまで取っ付き易い良書でした。
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