だれも猫には気づかない の商品レビュー

アン・マキャフリイ(著者),赤尾秀子(訳者)

2017/06/03

末弥純さんの装画（しかも猫）に惹かれて手にした1冊。
小学校中～高学年くらいで読書好きな子にはもってこいなんじゃないかな。
アン・マキャフリーも久しぶりに読みました。なごむ。

文庫版が出てるなら、末弥さんの猫絵目当てで書棚に飾っても良いかなとか思ったんですが…文庫版は本屋で見かけてもスルーしたくなるタイプの絵になってしまっていてガッカリ。もうすこしさあ…。

2010/12/26

日常に疲れた時には、こんな愛らしくてロマンティックな物語に潜り込む必要が。職場の先輩方が韓流ドラマにはまり込む理由が理解できる。

2009/10/04

猫とその飼い主である若い領主のお話なんですが、猫の静かな、でもしっかりとした行動一つ一つにドキドキさせられます。

2009/10/04

【ネタバレあり。】
名摂政を失ったばかりの若き世継ぎには、何でも教えてくれる猫がいて……という粗筋に、猫八面六臂の大活躍！権謀術数猫まっしぐら！でも、だれも猫がそれに関わっているとは気付かないのです……という話だと思ったら、これの4割引くらいの中身だった。
猫がいるのはみんな知っている。勇敢で頭がよく、領主にとって特別な存在であることも承知の上だ。でも、流石に文書を読んだりはできないでしょう、はっはっは。ところが、ひょっとしたら文書も読むし、その上領主の花嫁選びにも一役買ってるかもよ。紙の上に乗ってるだけかもしれないし、単に猫好きの美人に懐いただけかもしれないけれど……と、まあこの程度の味付けであり、SFや童話的な「超人的」猫の活躍があるわけではない。長靴もはかないし、宇宙船の操作もしない。悪役の影も薄く、最も印象的登場人物が最初に亡くなる摂政であるというのもちと寂しい。
これはある意味「ただ猫であるだけで価値がある」ということなのやもしれぬ。「猫を役に立てる」ということを望まぬ人間にとっては、「マグ」ニフィ「キャット」はやや働き過ぎのようにも見えるのだが。
献辞が「一人で本書を読める」孫娘宛になっていることからも、原文は英文教科書として適当かも。