私は臓器を提供しない の商品レビュー
医師・作家・ジャーナリスト..様々なジャンルの人達の臓器移植に対する反対意見。 脳死とは。臓器移植には問題がいくつもある。これらの問題がある限り、まだその時期ではないと思う。ドナーカードにサインする前に読んでおくべき。
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10人の「医師」「思想者」「仏教者」「ジャーナリスト」の視点から脳死判定による臓器移植への「思い」が語られている。「脳死」の曖昧な判定とより多くの新鮮な「脳死体」を供給するために「脳死判定の緩和」をしよとする動きの恐ろしさ。「愛の好意」「いのちのリレー」(いのちのリレーってよく考...
10人の「医師」「思想者」「仏教者」「ジャーナリスト」の視点から脳死判定による臓器移植への「思い」が語られている。「脳死」の曖昧な判定とより多くの新鮮な「脳死体」を供給するために「脳死判定の緩和」をしよとする動きの恐ろしさ。「愛の好意」「いのちのリレー」(いのちのリレーってよく考えたら怖い言葉だ。命の灯を渡すということだもの)という言葉で実態を覆い隠す。ドナーカードにサインするのは個人の自由である。だが「脳死」というものがどういうものであるかを「吟味した上」でのサインであるべきだ。 わずか200頁強の本ながら様々な「脳死・脳死移植の現場」が垣間見られる貴重な1冊。昔、単純にドナーカードを持ってもいいと思ったことがある。確実に駄目になってしまった「脳」と眠る「体」なら役立ててもらうということは悪くないと思っていた。知らないということは恐ろしいことだ。
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