欲望 の商品レビュー
決して叶えられることのない欲望を持つというのが、こんなにも切なく悲しいものだとは。 それなのに正巳に恋焦がれる類子の想いが、中学生の初恋みたいで初々しいとすら思う。 文章が美しく、きめ細やかで、たっぷりと作品の世界に浸ることができた。
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三島作品は中学のときに何作か読んだのですが、その当時のあたしのできそこないの頭では理解できなかったので、この作品を読んで、もうそろそろ私 ちゃんと三島作品読んでみたいなって思いました。 主人公が過去を思い出しながら 物語を進んでいくのですが、どんな悲しみも時がたてば 思い出にな...
三島作品は中学のときに何作か読んだのですが、その当時のあたしのできそこないの頭では理解できなかったので、この作品を読んで、もうそろそろ私 ちゃんと三島作品読んでみたいなって思いました。 主人公が過去を思い出しながら 物語を進んでいくのですが、どんな悲しみも時がたてば 思い出になっていくんですよね。 悲しみはずっと悲しみのまま、心に保存していたら 心がパンクしてしまうから、思い出になるように人間はなってるのかな。
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読みきったので一応感想。紳士・エキセントリックな美女・若くガテン系のいい男・語り手女性・そして起こる悲劇、という筋書きと設定で、同著者の『恋』の焼き直しという感じが最後まで拭えず。三島由紀夫を読んでたらもう少し楽しめたのかな?
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小池さんワールド。 心から愛した人が性的不能。 なんとなく、死が近づいていることがわかりながらも、2人の心の繋がりを信じたかったなあ。 なんでこんなに、世界に浸れるのか不思議。それくらい引き込まれた。
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再読。 大人の恋愛小説。男と女が一緒にいるには体だけではないってこと。相手が性的不能であっても、精神のエクスタシーが得られればそれでいい。ハッピーエンドであったらもっと嬉しかったけど。そこが小池真理子らしいところなのだけど。 昔、初めて本作を読み深く感銘したのを覚えてる。が、こんなの読んでるの?と官能小説扱いされ、私のことをいやらしい目つきで見た友人。まだまだこいつは稚拙だなと思った。精神的にも肉体的にも。
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美形で知的な性的不能者の熱い恋。その彼に恋する女性。ともに満たされないがゆえにとめどない欲望。そういう葛藤を味わわせてくれる小説。 突拍子もない展開もなく、比較的淡々としてるがしっかり読ませてくれる文章だと思う。
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初めて読んだ恋愛小説。 良かった。冒頭の主人公が書店で本を買う場面から、のめり込んで読んだ。回想録ぽい進め方が、良かったのだと思う。 ミステリー小説以外で、貪るように読んだ本は初めてだった。 また三島由紀夫との絡みもよく、ラストの余韻の残しかたなど最高だった。 初めて読んだ恋愛小...
初めて読んだ恋愛小説。 良かった。冒頭の主人公が書店で本を買う場面から、のめり込んで読んだ。回想録ぽい進め方が、良かったのだと思う。 ミステリー小説以外で、貪るように読んだ本は初めてだった。 また三島由紀夫との絡みもよく、ラストの余韻の残しかたなど最高だった。 初めて読んだ恋愛小説が、あまりにも良すぎた為に、なかなかこの作品を越える小説がなく、今はすっかり以前のように恋愛小説を読まなくなってしまった。 三島由紀夫の作品は、読んでみたくはなったが。
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古典的な香りが色濃く感じられる究極の恋愛小説。 三島由紀夫に興味がなくても読める。 主人公は図書館司書の類子。かつての同級生で、建築家の正巳。もう一人の同級生、阿佐緒。 物語は三人を中心に進んで行く。 それぞれが抱える心の闇は深くて重い。特に、建築家の正巳は事故により性的不...
古典的な香りが色濃く感じられる究極の恋愛小説。 三島由紀夫に興味がなくても読める。 主人公は図書館司書の類子。かつての同級生で、建築家の正巳。もう一人の同級生、阿佐緒。 物語は三人を中心に進んで行く。 それぞれが抱える心の闇は深くて重い。特に、建築家の正巳は事故により性的不能者である。 色々な事件を織り交ぜながら、確実に死へ向かって行く者達。そこに行き着くまでの心理描写が細密。 愛する者達を失っても、生き続けていかなければならない人間の静かな強さを感じさせるラスト。 余韻が切ない。
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旅先で泊まった宿にあったから、という理由で手に取った。そういうきっかけがなければ読むことはなかったであろう。ということで、こういう出会いはおもしろい。 しかしまあ~読んだ感想は、1997年って、こんな昔だったけか!? 三島を根底においてるせいもあるのかもだけど、とりあえず出てくる...
旅先で泊まった宿にあったから、という理由で手に取った。そういうきっかけがなければ読むことはなかったであろう。ということで、こういう出会いはおもしろい。 しかしまあ~読んだ感想は、1997年って、こんな昔だったけか!? 三島を根底においてるせいもあるのかもだけど、とりあえず出てくるキャラがみんな昭和~。そしてキャラクターが平気で作中未成年飲酒やら、飲酒運転やらしまくる描写が出てくるんだけど、こういうのって今でもあるのかな・・・? そして話の結末は、やっぱちょっと「ええー」と思った。なんていうのか、自分が道徳的過ぎるだろうが、実際にインポで悩んでる人だって世の中にはたくさんいるだろうに、こういう結末でいいの・・・?て思っちゃう。 まあ、基本的には美意識とか価値観が私とは大幅にずれてる、ということだと思う。うむ、三島もマッチョもあんま趣味じゃねーんだ(笑)
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三島由紀夫の話題が全編の下敷きになっている。 著者の三島由紀夫に対する、あこがれと一つの回答になっている。 登場人物が、著者の三島由紀夫に対する回答の道具になっているかもしれない。 次々に亡くなっていく知人達。 生き残った主人公の思いが不透明。
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