言壺 の商品レビュー
この本を読んだ後、似たような本が読みたくて、禁断症状になり、同じ作者の本を長らく探していましたが、見つけられませんでした。それくらい特徴的な本です。 本の形態が変わってしまい、本の執筆方法も今とは変わってしまった近未来を描いています。古代の紙形態の本を未来の老人が釣り上げて思う感...
この本を読んだ後、似たような本が読みたくて、禁断症状になり、同じ作者の本を長らく探していましたが、見つけられませんでした。それくらい特徴的な本です。 本の形態が変わってしまい、本の執筆方法も今とは変わってしまった近未来を描いています。古代の紙形態の本を未来の老人が釣り上げて思う感想など、今読むとさらに楽しめると思います。
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最初の綺文が元になって、ワーカムを通して感じる作家たちのお話だと思いました。 没文とか栽培文、戯文が好きだなぁ… ちょっとファンシーな感じがいいです。 栽培文の言葉ポットを見てみたい
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言葉が現実を規定しているのか? 現実が言葉を生み出しているのか? 言葉に関する不思議なストーリーが 脳を刺激する傑作です。
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借本。 読んでて気がついたけど、昔に読んだ事がある本でした。 にもかかわらず、再度楽しめるので、買いかな? 「ワーカム」の話をもっと読みたくなる。
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。言葉についてのSFという面白いジャンルを扱った連作短編集。ワーカムという著作支援機械をネタにした「被援文」「戯文」は星5つ相当。他が退屈。ワーカムをネタにして、もっと書いて欲しい。
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高度に「機械」が発展し、人と「機械」が密接に結びついた社会をかきつつ、 にもかかわらず、いや、だからこそか、「言葉」というものに 深く考察された小説である。 今回の「機械」は、ワーカムと呼ばれる文書作成支援ワープロ。 「私を生んだのは姉だった。」という文章を拒否する ワープロな...
高度に「機械」が発展し、人と「機械」が密接に結びついた社会をかきつつ、 にもかかわらず、いや、だからこそか、「言葉」というものに 深く考察された小説である。 今回の「機械」は、ワーカムと呼ばれる文書作成支援ワープロ。 「私を生んだのは姉だった。」という文章を拒否する ワープロなんてなんとシュールなことか。
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神林の真骨頂の言葉とは何ぞやがテーマ。 神林節全開。 コミュニケーションに必要不可欠な言葉これにほころびができて世界がもにゃもにゃ…。 言葉が現実を認識する道具の一つである以上そこに何らかの異常が起きると現実が今とは少しずつ変わっていくみたいな。 相変わらず面白い視点を持ってい...
神林の真骨頂の言葉とは何ぞやがテーマ。 神林節全開。 コミュニケーションに必要不可欠な言葉これにほころびができて世界がもにゃもにゃ…。 言葉が現実を認識する道具の一つである以上そこに何らかの異常が起きると現実が今とは少しずつ変わっていくみたいな。 相変わらず面白い視点を持っていると思う。
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この本はワーカムという言語支援機が軸にある作品だと感じました。主人公は小説家です。 人間は本当に言葉を使っているのか不安になる内容でした。小説の書き方の説明書のようで、勉強になりました。
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[SF][novel] 「言葉と世界」は神林長平が一貫して扱ってきているテーマの一つだ。本作はまさにそれを扱った作品なんだけれど、あまりスリリングな体験はできなかった。 一つ一つのお話は悪くないと思うのだけれど、全体としてどこか物足りない印象が拭えない。 僕が短編より中・長編の方...
[SF][novel] 「言葉と世界」は神林長平が一貫して扱ってきているテーマの一つだ。本作はまさにそれを扱った作品なんだけれど、あまりスリリングな体験はできなかった。 一つ一つのお話は悪くないと思うのだけれど、全体としてどこか物足りない印象が拭えない。 僕が短編より中・長編の方を好むだけなのかもしれないが、もう少し腰を落ち着けた作りの方が良かったと思う。
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言語とは初めからこんな風だったのか。未来もずっとこんな風なのか。突き詰めていって、ここまで行ってしまうのが神林さんのすごいところ。 MsWordに文章を打つと、文章校正や誤変換修正が勝手に行われるけれども、これが洗練されていくと単語の組み合わせから小説を作り上げるソフトウェアへと...
言語とは初めからこんな風だったのか。未来もずっとこんな風なのか。突き詰めていって、ここまで行ってしまうのが神林さんのすごいところ。 MsWordに文章を打つと、文章校正や誤変換修正が勝手に行われるけれども、これが洗練されていくと単語の組み合わせから小説を作り上げるソフトウェアへと至るのではないか。そういう不安をふと抱いたことのある人も無い人も、「言葉」の行き着いた先には静かな感動を覚えるはず。
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