ウィルキー・コリンズ傑作選(Vol.1) の商品レビュー
作品は限られているから、読みたい気持ちと読みきってしまいたくない気持ちのせめぎ合いの中、しかしいつまでも読まないということもできず、ついに一巻を開く。 一巻と言っても作品集のこの1冊はバジルという1作品で完結している。 開いてみたら1ページ二段組みだったので嬉しくなる(つまり長い...
作品は限られているから、読みたい気持ちと読みきってしまいたくない気持ちのせめぎ合いの中、しかしいつまでも読まないということもできず、ついに一巻を開く。 一巻と言っても作品集のこの1冊はバジルという1作品で完結している。 開いてみたら1ページ二段組みだったので嬉しくなる(つまり長いこと読んでいられる)。 紙の本のいいところは心構えができるところでもある。左手が少なくなるにつれ、徐々に終わりの近づきに覚悟できるところ。 コリンズの作品は彼の指針の元に教訓的であり、善と悪、恨みもあるが赦しが勝る。このバジルも、白衣の女と同じく、赦しがある。クリスマスのこの時期にもあっている気がする。 ああ、すぐに2巻に入ろうか。次のはちょっと雰囲気が違ってゴシックホラー的?らしいのだが。
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乗合馬車で出会った美しい少女マーガレットに熱烈に恋をしたバジル。彼女の後をつけ家を突き止め何とか繋がりを持とうとする。数回のマーガレットとの接触。父親であるシャーウィン氏との会見。リンネ商人という身分の違うシャーウィン氏との関係を父親に知られるのを恐れるバジル。結婚の許可をもらうが1年間の猶予期間を求められる。マーガレットとの結婚。1年間の猶予の間に帰国したシャーウィン氏の部下ロバート・マニオン。マニオンとマーガレットの関係。バジルのショックと父親からの勘当。2人の間を取り持とうとする妹のクレアラ。兄のレイフの協力。マニングとバジルの家族との過去の関係。
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