ハネムーン の商品レビュー
ハネムーンという明るくて幸せなイメージとは違って、寂しさや、幸せだからこそ感じてしまう不安な気持ちだとかがゆったりと流れているイメージ。 あまり晴れやかな気分にはなれないかな。
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忙しない私の日々とはかけ離れた、ゆっくりと時間の流れるこの本に、すごく癒された まなかという名前が、世界の真ん中にいるっていう由来で、友人のまなかを思い出した
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お話の雰囲気や言葉はとても素敵で良いなと思った けれど… 2人の住む世界や流れている時間が現実のものとは違いすぎて(私自身はニートではないし…)共感や感情移入はあまり出来なかった… まぁ、物語ですしね
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けっこうシビアな内容もあったはずやのに、まなかと裕志の雰囲気なのか穏やかな感じがした なんとなく2人と一緒に成長したような気持ち
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ハネムーンということばがもつ甘い響き、喜び、未来的な感覚とはどこか違う、静かでどこか悲しく、過去に向かうそんなハネムーン。 若々しさということばは似つかわしくなく、牧歌的でどこか乾いた草のような、そんな懐かしい香りがしてきそうだ。 作品そのものの力に、MAYA MAXXさんの挿絵...
ハネムーンということばがもつ甘い響き、喜び、未来的な感覚とはどこか違う、静かでどこか悲しく、過去に向かうそんなハネムーン。 若々しさということばは似つかわしくなく、牧歌的でどこか乾いた草のような、そんな懐かしい香りがしてきそうだ。 作品そのものの力に、MAYA MAXXさんの挿絵が加わり、物語が確かな輪郭として現れてくる。 死のにおいが漂い、世界から取り残されてしまったような中でも、幸せは確かに存在し、何かのはずみで生命はまた生きる力を取り入れる。痛みに満ちた人生であったとしても、幸せが存在することは揺らぐことのない事実だ。
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両親がいなくて、おじいさんと二人暮らしだった裕志は、おじいさんもなくなり、ショックをうけて、生きる気力がなくなっていく。 まなかと裕志は、ハネムーンにでかけ、自然の一部として、二人で自然の力をもらいながら、二人で生きて行く事を実感していく。 文体が優しく、挿絵が非常に良い。
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「取り返しがつかないことがいくらあっても、生きていくしかないということだけを、人は言うことができる」「誰かがいなくなるとあんなに困る人生なんて、怖いと思った」…愛の物語と思って読んだのですが、年末に考えさせられました。
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「苦しみはやってきたのと同じ道のりで淡々と去っていく。 」 ユニークな家族構成を持つ二人の男女のリリカルでふんわりとした空気の中での痛い、心が痛くなるような切ない物語。
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吉本ばななさんの思いや伝えたいことが表れている一冊なのだろうか。 イルカの壮大な景色を人間に写しているところがすごいと思った。なんだか心にぐっとくる表現があって、ああやっぱり吉本ばななが好きなんだなと思った。 彼女にしかない言い回しだったり喩えが本当に好きだ。 世界を高いところから自分が神様になったかのような視点で見る経験をこの本の終盤にわたし自身、した。 壮大なスケールで物事を、この世界を見れた気がする。 こういう気持ちを、こういう本を読んだ時にすごいとしか表現できないのが悔しい。 自分の、自分だけの言葉で表現できるようになろう、 涙が流れました。 終盤のオリーブのところで、。 「たった一匹の小さな犬なのに、今になってこの人生にオリーブが、人生の中でとても大きい存在に驚く。」 「そんなに長くは生きない小さな犬に生きる力をもらったものもいる」 「あんまりにも心がひまだったので」という表現がすき。 心がひまー心が忙しい 新しい言葉。 心がいっぱいで、胸がいっぱいです。
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心に余裕があるときに読むべき本だった。 少し特殊な家庭環境にいる男女二人が、 全てを捧げるようなものではなく、現実的に思いやって、 中を深めていく様子がほんわかに描かれている。 奇麗だという描写が自然でやさしかったり、カラー絵のページがあるなど ほんわかしそうだが、何か話を読みたい、ドキドキしたい、そういう今の気持ちには合わなかった。
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