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知の編集術 の商品レビュー

3.6

79件のお客様レビュー

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編集とはコミュニケー…

編集とはコミュニケーションの方法である。編集の方法を知ることは、自分の思考をまとめ、そこに価値を与え、他者に伝える方法を知ることである。私はそのようにこの本を読んだ。熱い本である。

文庫OFF

2024/06/10

知の編集術 著:松岡 正剛 紙版 講談社現代新書 1485 編集という言葉を、広範にとらえ、情報を加工し、人々とコミュニケーションを行う手段として捉えています。 情報をどのように取り出し、編集し、さまざまな局面にいかすようにできるかを、編集術といっています。 気になったことは...

知の編集術 著:松岡 正剛 紙版 講談社現代新書 1485 編集という言葉を、広範にとらえ、情報を加工し、人々とコミュニケーションを行う手段として捉えています。 情報をどのように取り出し、編集し、さまざまな局面にいかすようにできるかを、編集術といっています。 気になったことは、以下です ・編集には、堅い編集と、柔らかい編集とがある  堅い編集 印刷やVTR,コンピュータの機能や属性を活かした編集  柔らかい編集 人間の感覚や知覚、言葉やしぐさ、行動によって理解されたり、伝わっていく編集 ・編集の基本的な技法、地、図、がある  地:情報の地模様  図:情報の図柄 ・情報の解決の糸口は、幾つもの主題を結び付ける「あいだ」にあって、その「あいだ」を見出す「方法」こそが重要である ・カイヨワの遊びの4分類 ①アゴーン:競争 ②アレア:サイコロ遊び ③ミミクリー:真似 ④イリンクス:めまいをともなう自己編集的な遊び、ディスコなど  遊びにつきまとう2つの状態  パイディア:興奮の状態  ルドゥス:忘我の状態  「面白いから、我を忘れて、興奮しながら遊ぶ」 ・嘘の効用:欧米では離婚は難しい、離婚した夫婦は、夫から殴られたことにして、裁判所に訴える  裁判官も、わかっていて、それを認め、離婚を認可する これが効用である ・2つの編集術  コンパイル:ある法則性、相互関係性を保ちながら情報を加工する  エディット:自由な幅をもって情報を加工する ・編集とは、要約と、連想である 【要約】 ・箇条書きにしてみる ・要点をつかむ ・プレゼンテーションスタイル 言明型のプレゼンテーション、暗示型のプレゼンテーション ・らしさのショーアップ⇒略図型原型をイメージする   ステレオタイプ:典型性   プロトタイプ:類似性   アーキタイプ:原型性 ・要約編集のための6つのモード ①重点化モード ⇒ダイジェスト ②輪郭化モード ⇒ガントチャート、アウトライニング ③図解化モード ⇒図表化 ④構造化モード ⇒システム図、フロー図 ⑤脚本化モード ⇒シナリオ化 ⑥報道化モード ⇒要約化 【連想】 ・連想ゲーム、伝言ゲーム ・3つの連想化 ①ひとつの事項から、たくさんのイメージ・オプションが想定される ②最初に浮かんだイメージがすばやく選択されている ③他人の提供した案に相乗りするしかない ・大切な「いいかえ」、同義性の拡張、意味のシソーラスつくり という ・12の編集用法 ①情報を収集分類 ②情報を系統樹やネットワークにする ③情報群をモデル化、シミュレーション化する ④情報を入れ換えして、意味を多発、もしくは、沈静させる ⑤情報の多様性にオーダやルールが生まれるようにする ⑥情報を年表、地図、図表にする ⑦情報群に引用、注釈を加える ⑧演劇や音楽などを編集する ⑨デザインや修飾をほどこす ⑩異文化コミュニケーションを可能にする ⑪ゲームやスポーツなどを作る ⑫遊びのための編集を行う ・編集八段錦 ①区別する ②相互に指し示す ③方向をおこす ④構えをとる ⑤見当をつける ⑥適当と妥当 ⑦合意を導入する ⑧語り手を突出させる ・ストーリ展開 ①発端 ②継承 ③転回 ④結末 ・スクリプト、定番のプロット ①故郷からの旅立ち ②困難との遭遇 ③目的の察知 ④彼方での闘争 ⑤彼方からの帰還 ・未知の情報を、ブラックボックスから、推定する ①単語の目録 ②イメージの辞書 ③ルールの群 ・知の略号、知の記号を、ツール群として活用する ⇒エディトリアル・ギア と称す ・対象となるテキストを、言語、記号、図解まじりの1枚のノーテーション(記号、略号をつかったもの)にまとめる 【結論】 1 編集は遊びから始まる 2 編集は対話から生まれる 3 編集は不足から生まれる 1 編集は照合である 2 編集は連想である 3 編集は冒険である 目次 はじめに 第1章 編集は誰にでもできる 第2章 編集は遊びから生まれる 第3章 要約編集と連想編集 第4章 編集技法のパレード 第5章 編集を彩る人々 第6章 編集指南・編集稽古 あとがき 編集稽古の原作と解説 ISBN:9784061494855 出版社:講談社 判型:新書 ページ数:264ページ 定価:900円(本体) 発行年月日:2000年01月 2000年01月20日第1刷発行 2008年08月20日第17刷発行

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2024/05/25

「知の編集工学」より後に出版された本書は、著者の掲げる「編集術」の方法がより具体的かつ体系的に説明されている。 ここに書かれている「編集術」を少しづつでも実践していきたい。

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2024/04/30

印象に残ってるのは、オリジナリティにこだわると編集はできないという言葉。オリジナリティを疑うのが編集だと。 僕も正直、ガンガン人を真似ます。ただ、真似きれるほどの器用さがないので、その妙なブレこそ個性なのかなとか今は思ってます。

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2023/03/21

●一分野マスター読書「情報収集・活用」18冊目。「情報収集・活用」という視点で見た時に、あまり参考になる内容ではないと思う。少なくともその目的のために本書をかみ砕いて活かすことができるようにするのは困難に感じた。

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2022/03/06

最近、頭の整理ができていない気がしてたんだけど、なるほど「編集力」が衰えていたんだな。 よし、「編集稽古」で編集力を鍛えよう。

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2020/08/14

『知の編集術』松岡正剛氏 1.購読動機 松岡正剛さんの著書だからです。 本屋にいくと彼だけのスペースがあります。 その書籍内容、タイトルの広さにまず関心がいきました。 一冊めがこちらです。 理由は、仕事を通じて文章を書く機会があるからです。 2.書籍のお得度 松岡正剛さんが知...

『知の編集術』松岡正剛氏 1.購読動機 松岡正剛さんの著書だからです。 本屋にいくと彼だけのスペースがあります。 その書籍内容、タイトルの広さにまず関心がいきました。 一冊めがこちらです。 理由は、仕事を通じて文章を書く機会があるからです。 2.書籍のお得度 松岡正剛さんが知るところの編集とは?を定義から方法論まで開示してくれているところです。 3.こんな方にオススメ 松岡正剛さんに関心があるひと。 また、関心がなくても、文章を読むよりも書く方面に関心があるひと。 そんな方にはオススメです。 4.文章における分母と分子。 たとえば、彼はピアノがうまい。 この文章を プロのピアニストのなかで とするか? 会社員かつピアノ演奏家として、 とするか? そう、主体の文章 分子にたいして、分母をどのようにするか?で、読み手の印象は大きく変化するということ。 5.最後に 松岡正剛さんの読書方法も記載あります。 だから、なかなか読み応えある書籍です。 #読書好きなひとと繋がりたい

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2020/04/28

 テレワークで通勤時間がういたことで、“積ん読”本を読破中。おくればせながら、現代の“知の巨人”松岡正剛氏の著書を読むのはこれが初めて。  260ページほどの新書ながら、盛り込まれた数々のノウハウは膨大だ。出版物の編集だけでなく、ビジネスや日常生活のあらゆるシーンで使えそう。64...

 テレワークで通勤時間がういたことで、“積ん読”本を読破中。おくればせながら、現代の“知の巨人”松岡正剛氏の著書を読むのはこれが初めて。  260ページほどの新書ながら、盛り込まれた数々のノウハウは膨大だ。出版物の編集だけでなく、ビジネスや日常生活のあらゆるシーンで使えそう。64種に分類された編集術は、さまざまな視点の宝庫。”お題”を解くのに思考が固まってしまっとき、別の切り口を探すのによいかも。  ノウハウ本のようでいて、正解が書いてない箇所も多い。おそらく、ビジネス書におけるドラッカーやシュンペーターの本のように、年齢や積み重ねた経験で違った読み方ができる一冊だ。  それにしても、ロシアのエリツィン元大統領を軽くいなした米原万里さん…。赤ら顔のエリツィンのがっかりした表情を想像して、冒頭から大いに笑わせられた。

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2020/04/25

松岡正剛(1944年~)氏は、本好きで知らぬ人はいない有名サイト「千夜千冊」(2000年~/最新で1739夜)で有名な著述家。編集工学研究所所長、ISIS編集学校校長。 本書は、松岡氏が提唱する「編集術/編集工学」について、入門書的に書き下ろされ、2000年に出版されたものである...

松岡正剛(1944年~)氏は、本好きで知らぬ人はいない有名サイト「千夜千冊」(2000年~/最新で1739夜)で有名な著述家。編集工学研究所所長、ISIS編集学校校長。 本書は、松岡氏が提唱する「編集術/編集工学」について、入門書的に書き下ろされ、2000年に出版されたものである。 松岡氏の使う「編集」という言葉は、我々が普段使う定義と異なり、非常に大きな範囲を含むもので、直感的になかなか理解しにくいのだが、本書の前半で、そのポイントは以下のように説明されている。 ◆人間が言葉や図形や動作を覚え、それらを使って意味を組み立て、人とコミュニケーションをすること、その全てが「編集」である。従って、普段の会話にも、学問にも、芸能や料理やスポーツにも、「編集」という行為が働いている。あれこれの情報が「我々にとって必要な情報」になることを、普通は「知」といい、情報をそのような「知」にしていくことが「編集」である。 ◆「編集術」とは整理術ではなく、情報を創発するための技術である。創発とは、それぞれの場面で巧まずして出てくるクリエイティビティのようなものであり、予め準備しておく「編集」も大事だが、その場に臨んでますます発揮できる「編集」力こそが、最も重視される創発的な技術といえる。 ◆20世紀に、我々人間はだいたいの「主題」を列挙することはできたが、それらを解決することはできなかった。21世紀の課題は、いくつもの「主題」を結び付ける「方法」を考え、それによって「主題」を解決することである。そうした意味で、21世紀は「方法の時代」といえる。 ◆「編集」で一番大事なことは、様々な事実や事態や現象を別々にしておかずに、それらの間に潜む関係を発見し、それらを繋げていくことである。そのようにモノやコトを見ることを、編集工学では「関係の発見」、「新たな対角線の発見」と呼ぶが、このような方法こそが、これからの人間の認知や意識の仕組みにとっても、産業界や教育界にとっても、また自分の創発的な能力を開発するためにも大事である。 そして、第2章以降では、「編集は遊びから生まれる」、「要約編集と連想編集」、「編集技法のパレード」、「編集を彩る人々」、「編集指南・編集稽古」と、編集術/編集工学、更には編集的世界観が、様々な観点から語られている。 松岡氏のキーワードである「編集(術)」について、コンパクトにまとまった一冊である。 (2010年7月了)

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2019/05/31

17.4.16 スイッチインタビュー 松岡正剛×コムアイ アマゾン 書評 まず、著者のひととなりをより詳しく知りたい、もしくは、著者の深い教養に浸り続けたいという方は、以前に出た『知の編集工学』のほうをオススメする。いっぽう、著者の言う「編集」とはどんなものか手短かに知りたい方...

17.4.16 スイッチインタビュー 松岡正剛×コムアイ アマゾン 書評 まず、著者のひととなりをより詳しく知りたい、もしくは、著者の深い教養に浸り続けたいという方は、以前に出た『知の編集工学』のほうをオススメする。いっぽう、著者の言う「編集」とはどんなものか手短かに知りたい方や、「編集工学」の一部分に実践的に触れてみたい方には『知の編集術』をオススメする。

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