怪奇四十面相 の商品レビュー
本書の解説で、二十面相を四十面相にしたのは失敗だったと思うと書かれているが、四十面相があることによって、二十面相と四十面相のいずれが正しいのか疑問が出て、これによってかえって二十面相のイメージが膨らみ、それはそれでよかったのではないかと思った。少年探偵シリーズもここまで読んでくる...
本書の解説で、二十面相を四十面相にしたのは失敗だったと思うと書かれているが、四十面相があることによって、二十面相と四十面相のいずれが正しいのか疑問が出て、これによってかえって二十面相のイメージが膨らみ、それはそれでよかったのではないかと思った。少年探偵シリーズもここまで読んでくると、二十面相がどのようにして警察の追っ手から逃れるのか、またどのようなトリックを使うのかが大体分かってくるが、本作では劇中劇の場面があるなど、映像を見ているようでハラハラドキドキの一冊であった。昭和27年の作品。
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変装できるのは20人どころではないからこれからは四十面相と名乗る、とわざわざ手紙を寄越した二十面相かわいいですね。 笑ってしまいました。 いままで読んだ中でいちばんおもしろかったです。 脱獄劇やアドバルーンでの逃亡、暗号解読、冒険、わくわくする内容が目白押しで飽きずに読めました。 そろそろ二十面相改め、四十面相がかわいそうに思えてきたので(笑)、明智探偵に一泡吹かせるところが見たいなあ!
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